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叙情物語組詞「水の翁」
第2章「水の翁はご満足」
矢田部誠子 作詩
(天才!せいこう時計をまいてる人)
水の翁はあけてもくれても
ぴーひょろぴーと笛をお吹き。
或る日一天にわかにかきくもり
雷さまの親子連れ
黒い雲の上に立ち
大きな風袋背にしょって
都のはずれの広い屋敷
水の翁のお屋敷に
ひゅるひゅるぴゅーと風と雲
雨もまじえて吹きつける。
それでもいとわず水の翁
例の横笛口にあて
ひゅるひゅるひゅーぴーひょろろ
ひゅるひゅるひゅーぴーひょろぴー。
雷神さまの風音など
びくともしないでお吹きになる。
蝉丸の笛の音いとも妙なる音色にて
都の街中の隅から隅まで
とどけよとばかりに
吹いて吹いて吹きまくられ
水の翁さまはご満足。
にこにこと
お笑い遊ばしてはいつまでも
蝉丸こそをばお吹きです。