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叙情組詞「生命の詩(いのちのうた)」詩画集より
第5章「生命の詩(いのちのうた)」
矢田部誠子 作詩
(天才!せいこう時計をまいてる人)
詰まり過ぎた過去が
重く心を圧するように、雲が四海をうずめる。
足とゆう便利な乗物にも、乗物が必要になる。
さもなければ
踏み出す脚が方角を間違えるであろう。
霜の花は、じっと雪の下で叮嚀に
その花びらをたたんでいる。
宇宙からの使者とゆうのに
いかにもふさわしい雪の行脚(あんぎゃ)。
風は沈みこみ
草は背をかがめ呼吸(いき)を呑んで
羅針盤の行方を見守る。
深い寂しさの白い影の中で生存する生物。
停滞する日々を
紅(あか)い実がやさしくもみほぐす。
明日への旅立ちを促(うなが)してくれるのを祈る。
そしてそれもそんなに遠くない。
西郷輝彦朝臣さま主演の「遠山金四郎さまが
家督を相続遊ばされるのも
もうそんなに遠くない
もうすぐでございますよね
お芽出とうございます」。
冬の旅は春の旅のはじまりなのだから。
生命の詩(いのちのうた)をうたおう
高らかに空高く響かせて。
(完)