弥々*とはず語り   

    弥々*とはず語り   

2005.03.09
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カテゴリ: お葬式
こうしてこのとはずにやってくる面々を拝見していると


だからどうやろな?
自分はどんなふうにおくられたいかなんて、考えるお年ではないかのう?

吾は考える。よく… やっぱり仕事柄やろか?
もちろん婚礼も…あっ、こっちはもうとっくに思い通りにオリジナル路線で挙げたけど…

そうさのう… とはず語りには、途中訪問の方が殆どやろから、お時間がありましたら
過去日記【 1月25日・葬儀を縁として 】を閲覧頂いてからこの先を読んで貰えるとえんやが…



さて、吾がこれまで微々たる経験の中で担当させて頂いたお葬式。
参列者が一番少なかったのは、一つ屋根の下に暮らす身内3名だけの家庭葬やった。
故人は行年83歳男性。奥様はご存命だが長いこと臥せっており
お身内は皆、お祖母ちゃんのほうが先かと思い
お祖母ちゃんのお葬式の話は、ちらほら出始めてる矢先だった。

まだまだ達者でいた、今は亡き人・お祖父ちゃん。
お祖母ちゃんの面倒も、お祖父ちゃんがよくなさっていたそうや。

けど、突然だったんやて。お年からしたら、しゃぁないかもしれないが…
身内にとっては、急なだけにショックが大きく…
バタバタとお別れの準備を進めていくうちに辿り着いた身内の答えは…

【誰もいらない。お祖母ちゃんが参列できないなら、誰が来ても意味がない】


そこで、一人息子のご長男(喪主)夫妻と、その長女のみ3名の参列となった。
それは、しめやかで且つ温かいお式であり、今でも吾の心の中に染み付いている。

どなたにも知らせてないから弔電も一通のみ。喪主夫妻のご長男から寄せられたメッセージ。
カナダに留学中で、突然のことに、帰ってくることが出来ずの思いや。
通常は祭壇前に、山のように奉呈される弔電。

大事にお棺の中へ、故人の胸元に収められた。

菩提寺の臨済宗でおつとめ頂いた。初七日込みで、40分の葬儀・告別式。
3名のみの焼香。依然、焼香回数の話をしたな。例外もあるんやで。

―――!そう、こんな時こそだ!―――

思う存分、お祖父ちゃんに思いが届けられるように、お身内には気が済むまで念じて頂いたんや。

孫娘さんは、遺影のお祖父ちゃんを暫く眺めていたっけ。
魂を触れ合わせ、語りあっていたんやろか。後ろ姿が、素敵やった。

喪主の奥様は「ご長男の分」と一言添え、一度焼香した後で、もう一度より丁寧に念じておった。
家族の絆を、こんな場面でしみじみ感じたなぁ…
もう吾がお手伝いすることなんて、何もないよと思いながら…

そもそも身内3名だから司会が入ることもないんやが、呼ばれたからにはそれなりのわけがあった。
この日は火葬場がすぐ近くのホールなので、時間もたっぷりあり過ぎる位のお式でのう…
普段は時間キツキツが殆どなのに、担当の配慮だった。

【葬家の思いを汲み取り、ゆっくり送ってあげようと…】

ナレーションも入れてとの指示。
は?身内のみで? 何を今更、どんなことを言えばええ?
吾以上に、故人のことを知り尽くした方々なのに。

見方を変えた。参列できないお祖母ちゃんの思いを故人に届けようと…
想像でしかないけれど、お身内から仲の良いご夫婦だったこと、そのご様子を数々伺った。
そこからイメージし、お祖母ちゃんの気持ちを故人に語りかける。
でも、所詮想像でしかない。言葉は限られてくるでのう。それでもまだ時間が余る。

お返しにとの思いで、亡き人・お祖父ちゃんが伝えたいであろう思いを
一遍の詩に託して、お身内に向けて朗読した。
作者不明の詩を、新潟出身の新井満さんが訳された『千の風』だ。
映画にもなったし、世界的に大事なお別れセレモニーの時には、よく朗読をされていたりするから
ご存知の方もいるやろ。

その後、祭壇のお花(菊ではなく色とりどりの生花)を摘み、お別れのお支度を整えている間に
お身内には色紙を渡し、お祖父ちゃんへの思いを寄せ書きにして頂いた。
お花をお納め頂き、一番最後にこの色紙を納めて
「ありがとう」の声がけと共に、お棺はお身内の手でゆっくりと閉じられた。

しめて1時間20分のお式。
けれど、なんて温かいお式だったことか…
仕切りたがりの人が、ワーワー、バタバタなんてこともなく
司会者の『一回焼香で』と非常なアナウンスも入ることもなく…

自分の親、旦那殿、そして自分も、こうやって送りたい、送られたいと思ったなぁ…

けど、現実はそう思い通りにはいかんよね。
婚礼もそういうとこあるんやが(両家の意思・価値観の相違などなど)
葬儀になるともっとや。親戚・隣近所・友人・知人・会社関係etc…
それぞれに、それぞれの立場・思いがあるからのう…

人間てややこしいものやなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・

あっ!吾輩は猫であった。だから、せめて吾だけでも好きに送って頂ける様に
今からきちんとお葬式プランを遺言にしたためておこうっと!

お花はあれで、音楽はあれとあれ… 参列頂きたい方は…etc…etc…

お葬式のことって生前に考えとくのは縁起が悪い
特に大事な人のお葬式なんてと思われがちやなぁ…
だから大抵の人が、突然のことでバタバタしてしまい
最後のお別れを、わけわからんうちに済ませてしまいがちになり、そこにやるせない思いが残る。
きちっと『思い』をのせてお送りすることが出来ないと、その後、残された者の立ち直りはきつい。
だから葬儀は亡き人だけのものではなく、残された者の為にもなされなければと…

どっかの坊さんから聞いたで。
死と向き合って考えられる人は、往生するって。
ここで言う往生は、寿命がただ単に長いってことではないんや。
魂をどれだけ磨き、輝かせてこられたかってことなんやけどな。

最後に…お祖母ちゃんへ~
お祖母ちゃんは最後まで幸せものやな。
お祖父ちゃんがもうこの世にいないことも、知らんのやろ。
胸が締め付けられる悲しみは、お祖母ちゃんにはないんやわぁ。
この後も、お祖父ちゃんは、もっと自由の身になって
お祖母ちゃんのことを見守ってくれてはるで… ええなぁ…

心がほっこりの春はいつも身近に…

完:3月9日時刻21時45分





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Last updated  2008.02.29 17:18:27
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ドーナツ党首@ Re:3歳のぽっつら・・・『 知命 』 『 落ちこぼれ 』 (語り41)(01/22) おはようございます。どちらにコメントを…
@弥々@ どこぞのさんへ どこぞのさんへ これまた、一昨年の台風…
@弥々@ Yのトランクさんへ 気付くのが遅れてすみませぬ<(_ _)>…
Yのトランク@ Re:長男坊の意地と親心(03/16) すみません。こちらから送信出来るのか分…
どこぞの@ Re:長男坊の意地と親心(03/16) ご無沙汰してます! 台風のニュースを見て…
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@弥々 @ Re[1]:『 小さな娘が思ったこと 』(語り12)(02/26) ゆりこさんへ >以前に教えて頂いたボ…
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