ＨＡＮＮＡのファンタジー気分

May 24, 2007

韓国の絵本『あかてぬぐいのおくさんと７にんのなかま』

テーマ：図書ボランティア＆お話ボランティア(1156)

カテゴリ：絵本の読み聞かせ

　　ものさしふじん、はさみおじょうさん、はりむすめ、いとねえさん、ゆびぬきばあちゃん、のしごておとめ、ひのしねえや

この７つ（７人）です。
　５年生はちょうど家庭科の授業が始まって、先日真新しい裁縫箱を購入したばかり。うちの小学校では来月からいよいよ裁縫の実習が始まるらしいので、この絵本を選んでみました。

　韓国の絵本ですから、裁縫箱や道具、「７にん」の衣装なども、すてきに色鮮やかな朝鮮の民族的な文様でこまやかにかざられていて、でもけっして派手すぎず、落ち着いた美しい絵です。

　「あかてぬぐいのおくさん」の昼寝中に、７にんは、それぞれ自分こそが裁縫仕事でいちばん重要な役割を担う道具であると主張し合います。７にんとも、年格好や髪型などが個性的ですが、お互いを横目でにらんだりして、いかにも女の争い！みたいな俗っぽい表情なのが、道具のくせに人間味あふれていて、おもしろい。

　騒ぎに目を覚ました「あかてぬぐいのおくさん」も同じレベルで、

　　「・・・みんなじぶんがいちばんだとおもっているようだね。
　　でも、いちばんえらいのはこのわたしだよ。
『あかてぬぐいのおくさんと７にんのなかま』

とどなりつけ、またまた昼寝してしまいます。

　７にんはしょげかえるし、おくさんは昼寝のしすぎなのか、７つの道具がなくなってしまう悪夢を見てうなされます。で、みんなは仲直り。力を合わせてチームワークでおはりしごとを仕上げます。

　オーソドックスなストーリー展開ですが、女８人（おくさんも入れて）のいきいきした表情やセリフが見事で、最後もしっかりまとまっていて、安心して読めるお話です。　

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