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今年最後の更新ですが、虫ブログです。苦手な方はご注意! 庭にはえていたエニシダが、今年の夏に枯れてしまいました。毎年初夏には黄色い花をたくさんつけていたのですが、もともと数年で寿命がつきる木だそうで、おまけに猛暑にやられたようです。次々に葉が茶色くなり見苦しいので夫がノコギリで切り、しばらくして切り株を引っこ抜こうとしましたが、抜けません。 そのまま、今日に至りました。もうすっかり古びて、根っこからすっぽり抜けました。・・・のはいいのですが、根っこに白い小さな虫たちがいっぱい! シロアリです。初めて見ました! つつくと、食い荒らした木の内部のほうにもぎっしりいっぱいいます。 ちょっと気味悪いし、庭には木製の小さな温室もあるので、殺虫剤を何度も噴きつけてたくさん殺してしまいました。 あとから調べたら、そんなに殺さなくてもよかったみたいです。土を良くする虫だとも書いてあります。ごめんね、シロアリたち。
December 31, 2016
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久しぶりの昆虫日記です。 ぽかぽかした夕方、庭で水やりをしていたら、花壇(とは名ばかりでほったらかし)のすみに、りっぱな5センチもあろうかという「バッタ」が、しゃっきりと直立してました。 トノサマバッタかと思い、「去年の秋に死にそこねた越冬バッタ!?」「温暖化の産物か」「この間まで氷点下のときもあったのに、どうやって生き延びたんだろう」「気象庁に画像送ってみたら」「年寄りのせいか、すっかり色がくすんじゃって」「水かけたら動いた」などと、娘とひとしきり写真を撮ったりして、それから図鑑を引っ張り出しました。 残念ながらトノサマバッタじゃないみたい。「ツチイナゴ、40~60ミリ、成虫で冬を越す」とちゃんと載っています。あら、そうなんだ。知らなかったです。 ススキとかイネ科の草を食べるらしいけど、うちの庭にはそういうの生えていないのに、どこから来たんでしょう。 彼の居た場所には、何年もレモンバームが茂っていて、植木鉢の土を捨てたところからフリージアが勝手に生えてきてますけど、その向こうは駐車場で、彼にとってあまり住み心地の良さそうな所じゃないんですが。 ともあれ、じいさんイナゴの長命を祈ります。
March 5, 2016
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先日さなぎを見つけて、ケースに入れておいたテングチョウが、今朝7時過ぎに見たら、もう羽化していました。 見つけたときはエノキの葉っぱそっくりの緑色でしたが、昨日(というか今朝未明)1時ごろ私が見たら、さなぎが何だか黒ずんでしわが寄っているようでした。エノキの枝もしおれかけていたので、「水気が足りないのかしら。霧吹きでしめらせてあげようか」と思いましたが、もう寝るところだったので「明日にしよう」と放置していました。 羽化したところを見ると、鼻先が長くのびた顔つきで、なるほど「天狗蝶」。じっとしているので羽は、枯葉そっくりの黒っぽい裏側しか見えません。 今日は梅雨の中休みで青空が広がったので、さっそくケースのふたにしていた網を取って、庭先のベンチに出しておきました。時々脚を動かしで移動しながらもしばらく羽化した枝にとまっていましたが、午後1時頃、パタパタしてケースの壁をつたいのぼり、無事飛んでいきました。 こんなチョウが身近にいたんだなあ、と改めて思いました。(画像の白いのは、さなぎの抜け殻です)
June 29, 2013
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久しぶりの「お庭の虫」ブログです。 庭に勝手にはえてきたエノキもずいぶん大きくなり、色々な虫が葉っぱを食べたりしているようですが、夫が今日、小さな葉っぱそっくりのサナギを発見(赤い矢印のところです)。大きさは1センチちょっとでしょうか。葉っぱのウラにぶらさがっています。 ネットで調べたら、どうもテングチョウというチョウチョのさなぎのようです。 聞いたこともない名前だけれど、お隣のM市の「市の蝶」なのだそうです。天狗のように長い鼻?なんですって。 枝ごとそーっと取ってきてケースに入れ、羽化を待つことにしました。 この春には、冬じゅう保護していたアゲハのさなぎが、半日目を離したスキに羽化してしまったということがありました。今度も、目が離せません。
June 23, 2013
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久しぶりに虫ブログです。写真が苦手な方、ごめんなさい。 早すぎる雨季に猛暑などが続き、ほったらかされた庭のエノキに、オオムラサキの幼虫がついていました。今朝、(暑い庭に出るのをいとわない)夫が発見したのです。「初めて見た!」「図鑑に載ってるとおりの姿!」「オオムラサキといえば日本の国蝶だ!」「だいじに育てて(?)やがては美しいチョウチョに」などと大興奮。 ところでこのエノキ(榎)は、どこからか種が運ばれてきて勝手に生えたもので、樹高はまだ私の背丈ぐらいです。このへんでは見かけることもないオオムラサキの成虫が、いったいどこからこのエノキを見つけてやって来、産卵したのでしょう。 自然界ってすごいです。 幼虫はもうかなり大きく、葉っぱを端からばりばり食べています。 ところが。 夕方です。また庭に出ていた夫がうろたえて戻り、「オオムラサキ、食われてしもぅたみたい。たった今、アシナガバチが飛んできて…」と申すのです。な、なんとしたこと! 急いで見に行ってみると、エノキの葉っぱには、ぐちょぐちょになった緑の肉塊の残骸があり、あたりにはなまなましい緑の体液が点々と散っていたのです…(左の写真) 今朝、見つけたばかりだったのに… アシナガバチはこれまでも時々やってきて、庭にまいた水を飲んだり、すぐ外のクチナシにつくオオスカシバの幼虫を襲ったりしていました。オオスカシバと同じく、オオムラサキの幼虫も、あわれ肉団子にされてアシナガバチの子の餌になってしまったのでしょう。 自然界って、キビシイです。 かくて「国蝶の舞う庭」ははかなき夢と消えたのでした。 ・・・また、産卵しに来てくれないかしら。
July 3, 2011
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バックデイトして書いています。 娘の保護下にあったもう1匹のサナギが、午前中に羽化しました。 予想通り、地味なガになっていました 羽が三角にたたまれているので、なんとなくヨトウガなんですが、ヨトウガにも細かい種類があるようだし、個体差もあるらしいので、やっぱりよく分からないです。 ガだから夜行性かなと思うのですが、やはりこの季節の羽化は暖かい昼間がいいですよね。9時~11時の間に羽化しました。で、その日の夕方、庭に放ちました。ヨトウガだったら害虫なんだけど、とりあえず元気で巣立ってくれて嬉しいです。 ・・・さて、ほんとは今日は11月3日です。 最近やっと草刈りや枝切りをして少しこざっぱりした庭に、いろんなモノが出没します。 先日は朝、カーテンをあけたら、イタチに似た赤茶色のケモノが居ました。すぐ走り去って行きましたが、どうも家出中のどこかのフェレットのようです。 今日は夫の部屋の窓の外、手すりの上に同じヤツがまた居ました。行ったり来たり、ちょろちょろ走ってから消えました。・・・かわいいです。また、来ないかなあ。 それから、うちの庭にはもう数年来、ヤモリが1匹住みついているのですが、数日前にそのヤモリとは別の、とっても小さなヤモリを見つけました。あやうく自転車でひき殺すところでした。ヤモリちゃん、子供が生まれたのかしら。つまり、それだけたくさんの食べ物(虫!)が庭に居るってことですよね。
October 29, 2010
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今朝はさなぎでしたが、なんだか黒っぽくなったなと思っていました。 昼過ぎにのぞいたら、すでに飼育ケース(蒸し器はせまいので、羽化にそなえて別のケースに移しておきました)のふたにしていた網にさかさにつかまって、りっぱなチョウチョになってました 娘の部屋は西向きなので、昼前から少し日差しが入ってあたたかかったのです。 さなぎの糸が切れて横倒し状態だったのに、うまく高いところへはい上がることができたみたいで、羽もキレイにのびていたし、口もくるくるなって、触角は銀線のようにほそくてぴんとして、先がしずくのように丸くて・・・、そのカンペキな成虫姿に感動しました。 脱皮するとオシッコを出すらしく、また茶色い液体で飼育ケースの床がぬれています。 娘が学校から帰って来た時にも、まだじっととまっていました。 一通りカンサツしたあと、さて庭に放してあげましょうということになったのですが、そのころには日は傾いて冷たい風がピューピュー吹いていました。チョウチョは風にあおられて右へ左へと傾き、網の上をはい回ってゆっくり羽ばたきはしますが、寒いのか飛び立とうとしません。 5時ごろ、もう暗くなってきたので、庭の草にとまらせてやりました。じーっとつかまってこごえているみたい。だいじょうぶでしょうか。今夜から明日の朝は、12月なみの冷え込みになると天気予報が言っていますが・・・ ヨトウムシ?の方はまださなぎです。先にさなぎになったのに、のんびりしているようです。
October 26, 2010
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アップするのをさぼっていましたが、1週間ほど前、わが家のイモムシ&ケムシは順次、脱皮をしてサナギになりました。 ヨトウムシ(ほんとにヨトウムシかどうか分かりません)の方がまず、エサを食べないし何だか緑色になったと思っていたら、脱皮。黄緑色のサナギでしたが、数時間で茶色になりました。 数日遅れて、ツマグロヒョウモンの幼虫もバカ食いをやめて、せっせと歩き回り始め、飼育容器(実は小さな、電子レンジ用のプラスチック製蒸し器)のフタにさかさまに糸を張って体を固定しました。ところが娘がフタを取った時、糸が切れて幼虫は落下。別にケガはなかったようですが、もう糸を張らずに、よいしょと脱皮して、ベージュのサナギになりました。 右画像で右端に見えるのは脱いだ幼虫の皮です。(下はフンです。)脱皮のとき、オシッコをしたようでちょっと敷いた紙が汚れています。 半日ほどたつと、キラキラした点が現れ、翌日にはすっかり枯葉色のサナギになりました。 数年前に家の外壁で見つけたツマグロのさなぎは真っ黒に金の点々があったのに、このさなぎ君は枯葉色です。 さて、すっかり秋めいてきた今日この頃、羽化はまだかと娘は毎日、容器をのぞいていますが、二つのさなぎはコロンと転がったままです。そろそろチョウチョ(またはガ)にならないと、寒くなってしまうのに・・・。ちょっと心配な日々です。
October 24, 2010
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最近の大阪の気温は最低19度~最高27度でして、ちょうど心地よい夏または初秋という感じです。まだ咲き続けるアサガオの花びらを食べているイモムシ、派手な黒と赤の毛をふりたててコンクリートの上をはっているケムシなどが出現し、娘が「飼う」と言ってケースに入れました。 何の幼虫か調べたら、イモムシはどうやらヨトウムシ、派手ケムシはいつだったかサナギから羽化をこのブログでもご紹介したことのあるツマグロヒョウモンのようです。 ヨトウムシ(夜盗虫)はその名のとおり、明るいとすぐ物陰に隠れてしまうのですが、ヒョウモンの方は悠々と体を伸ばしているので、写真に撮りました。ちぎって入れてやったスミレの葉を元気に食べて、大きなフンをしております (下に写っている葉っぱはヨトウムシ用のアサガオです。) そのうちサナギになって、また羽化が見られたらいいな~と思います。ヨトウムシの方は、ヨトウガになるんでしょうけど、うーむ、ネットで見た成虫の写真はあまり(全然)美しくないです。 今日は近所の服部緑地あたりへ行きましたら、まだヒガンバナが咲いていました。でもキンモクセイもようやく香り始めていますから、遅ればせながらどうやら秋が来たんですね。
October 11, 2010
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ようやく猛暑が去って、でもまだ夏のような日々です。 アサガオの根方に、ちょっと割れてみすぼらしいけど、3~4センチほどの白いキノコが生えていました。昨日はなかったのに、一夜にして生えたようです。 長梅雨につづいて猛暑のあいだ、ほったらかしだった庭は、いよいよ荒れ放題。もともと病気がちだったバラは全滅。夏の初めにむやみに咲き誇ったエニシダも、どうしたわけか突然枯れ始めました。 伸び続ける朝顔にはバッタがたかって、やわらかい花を食べてしまいます。 少しキレイにしたいのですが、どこから手を着けてよいやら・・・蚊もいっぱい出るし。
September 18, 2010
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今日はパリ祭、オスカルが撃たれた日、そして私の誕生日なのでした。 が、毎年このころは梅雨の末期で、大雨のことも多いのです。 今日も警報が出て子供たちは休校になってしまいました。 そして夕方、庭にはまたキノコが・・・、数日前のと同じ場所なのでたぶん同じ種類のキノコだと思います。まだ笠が開ききっていない様子。 この形のキノコは、いかにもキノコらしいというか、妖精や小人が似合う感じですね。 本格的英国妖精譚というべき『妖精ディックのたたかい』を再読中です。次回はその感想などを。
July 14, 2010
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梅雨とはいえ、今年はホントに雨が多いです。 何日かおきにかなり大雨が降って、その翌日に庭に出てみると、キノコが見つかるんです。 今朝、アサガオのプランターに出ていたベージュ色のキノコ。この種類(名前はわかりません)は今までも時々生えたことがあるのですが、今朝のは直径2センチぐらいあって、大きい方です。 先日はポプラの根もとに、もっとむくむくした白いキノコがいっぱい生えていました。薄暗いのでなかなか携帯では写真が撮れませんし、晴れるとしおれてしまいます。 このポプラも、どこからか種が運ばれてきて、庭の片隅に芽吹いていたのを、私が喜んで花壇に植えかえてやったら、めきめきと育って私の身長を超え、切っても切っても伸びてきます。 そういう木の根もとはじめついているので、キノコのほか、ナメクジやヤスデもいっぱい。 近くに植えつけたオモチャカボチャは日照不足と湿気でちっとも育ちません。 おまけに先日、また虫が出ました。今度も足の数の多いヤツ。ムカデです トイレにでたんですよ~~~ どこから来たのやら。 庭との境目に白い粉末の殺虫剤をまきましたが、ムカデもクモも高いところ(通気口とか排気口とか)から入ってくるような気もするので、防ぎきれない~~~ 今日もひたすら雨で、家の中にまでキノコが生えそうな一日でした。
July 9, 2010
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虫画像が苦手な方、ごめんなさい。 昨日、庭のプランターをよいしょと持ち上げて移動したところ、その下にうじゃうじゃ、ぞわぞわ、アリ・ワールドが広がっていました! 地面の上に木のすのこを置き、その上にプランターを置いて、冬~春はスイセン、最近はアサガオなどを植えています。ほぼ半年おきっぱなしだった間に、2~3ミリの小さいアリが巣を広げていったようです。 種類を調べようと思いましたが、日本のアリは似て非なるいろんな種類があるようで、よく分かりません。やや赤っぽい小さいアリです。 もとよりうちの庭はワイルドで、種をまいたら枯れるまでほったらかし。だからアリはいっぱいいて、スイートピーやクヌギ(例の、ドングリから勝手に生えたヤツです)につくアリマキを一生懸命養っています。 しかしまあ、万匹単位でいるもんですねえ。私がとつぜん巣の上層部を持ち上げたせいで、てんやわんやの大騒ぎ。小さい細長い繭(でしょうねえ)が山積みになっているあたりでは、必死に繭を運ぼうと右往左往(左画像)。もっと大きな繭(たぶん)の置き場もあって、ここでは自分たちよりずいぶんでっかい繭(もしかして羽アリの繭なのかしら)をよいしょよいしょと地下へ避難させています。粟粒みたいな卵(でしょうかねえ)も見えます(右画像)。 30分ほどで辺りはだいぶ片づき、さらに今朝見ると、嘘のようにきれいさっぱり誰もいなくなっていました。 で、性懲りもなく、私は隣のプランターを持ち上げてみたんですねえ。すると、またまた、昨日そっくりのアリ・ワールドがお目見えしたのです。今度は小さな卵がたくさんと、細長くてくねくねはい回る幼虫たちもどっさりいます。そしてまた、働き蟻たちは大騒ぎで大事な家族たちを避難させるのでした。 さすがにちょっと気味悪くなって、今日は写真はとらずに、アリ退治の薬をまいてしまいました。 先週は私の部屋にアシダカグモという巨大グモが現れるし(怖くてとても写真はとれなかった)、高温多湿な虫の季節、いよいよ到来という感じです。
June 17, 2010
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夏の間にジャングル化した庭を、最近少しずつ剪定したり草刈りしたりしているのですが、今日は、生い茂ったまま黄色くなりかけたシランを刈りとることにしました。 何年も前に、義母から鉢植えのシラン&スズランを数本もらって庭の一角に植えたのですが、今やシランは毎夏、大群落となり、1mほどに巨大化したその葉っぱの蔭で、スズランもどんどん増えて人知れず花を咲かせます。(時々、シランをかきわけると、スズランの花が見つかります) そんなシランをザクザク刈り取ったら、隠れていたスズランが現れました。さすがに花は終わっていて、何と1粒だけ実がなっているのを発見! 赤い、プチトマトのミニチュアみたいな可愛い実です。実がなるなんて知らなかったのでびっくり。 同じランでも、硬い長細いさやのような形の実がなるシランとはだいぶ違います。 でも、ネットで調べてみたら、スズランの実について、結構たくさん出てきました。毒があるので絶対食べたり汁をなめたりしちゃいけないんですって。そうなんだー。
October 17, 2009
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ご覧ください! 先日見つけたグロテスクなサナギちゃん、羽化です!! 実は1週間ほど前、ちょっと突いたら、さなぎながらクネクネッと体を動かしたので、あ、生きてる生きてる!と思ったのです。でもそのあと、とっても寒くなったので、今度こそこのまま冬越しだと信じていました。 今日のお昼は数日ぶりに寒さがやわらいだ感じで、お日さまが照っておりました。外出先から戻って自転車を外壁ぎわにとめようとしたら、サナギちゃんが羽化しているのを見つけたのです。ちょうど家にいた夫と娘を呼んで、みんなで大感動。(息子だけ留守でした。残念!) すでに全身が抜け出て、羽もほとんど伸びていましたが、その真新しい羽の美しいこと! 「ツマグロヒョウモン」という名の通り、ヒョウの毛皮の模様みたいな柄がくっきり浮き出ています。時々ゆっくり羽を開きかけたり、また閉じたり。 すぐ近くまで寄っても全然気にしない様子。娘は、「目に小さな黒い点々があるよ」とか、「口がくるくるってなってる~」とか、観察しておりました。 前のアゲハでもそうですが、この寒空にチョウチョは飛び立てるのでしょうか。心配でしたけど、足も触角も羽もみずみずしくぴーんとしていて丈夫そう。 果たして、しばらく観察したあと家に戻って、20分ほどしてまた見に行った時には、ヒョウモンちゃんはもう飛び立ったあとでした。 冬になるけど、元気でね~!
November 22, 2008
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読書ブログではなく虫ブログになりそうな今日この頃。今度は、うちの庭のすぐ外に、ちょっとグロなサナギを見つけました。 ・・・サナギですよね。多分、サナギです。まさか鳥のフンじゃないと思います(ちょっと見にはそんなふうに見えたんです)。それは数日前で、その段階ではまだ黒い毛虫?というか「前蛹」みたいなのでした。 今日、写真を撮ろうと思って近づいたら、こんな金粉つきのサナギ(多分)になっていました。 どんな親虫が出てくるのかな? ・・・ちょっとコワイです。 ところで、なかなか読書ブログが書けません。最近、図書館と相性が悪いのか、目当ての本がゲットできない・・・。 お目当てというのはCRALAさんお勧めの『星の綿毛』なんですが、検索すると私の行くO図書館の2階913の棚にあるはずなのに、見つかりません。先週もなくて、昨日もなかった。問い合わせてみようかな~と思った時、すぐ下に『アラビアの夜の種族』という本が見つかって、これも確かどなたか(CRALAさん?)が、むかし話題にしてらした本だったと思い出し、そっちを借りて帰りました。 実はここんとこインドの神話ラーマーヤナの再話『聖都決戦』(『蒼の皇子』の続編)を読んでいて、頭の中が古代インドだったので、ちょっと気分転換にSFを読もうと思ったのです。ところが、『アラビアの夜の種族』にアラビアンナイト風の幻想世界(の物語)がでてきて、インドとはまた別なエキゾチズムどっぷりです。面白いんですが、のめりこむと睡眠不足になりそうなので、自重、自重・・・。
October 29, 2008
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つい先日、わが家の物干しで見つけたばかりのサナちゃんが、昨日の朝、もうからっぽになっていました 前の日は破れていませんでしたから、たぶん夜の間に羽化したのでしょう。 実は数日前、緑だったサナギが黒っぽいまだらになっていたので、「?」と思っていたのです。今思うと、あれはアゲハチョウの黒いまだらの羽が透けて見えていたらしい。 冬越しをするサナギだと信じていたので、まさか羽化直前だなんて思わず、「サナちゃん黒くなって大丈夫かな~ 寄生虫とか病気とかだったらどうしよう」なんて心配していた私。 一昨日までの大阪は夏日が続き、昼間は汗ばむぐらいでした。だからサナちゃんも勘違いしてチョウチョになってしまったのでしょうか。 あらためてネットサーフしてみると、アゲハは冬越しして春に羽化する「春型」と、その子供で夏に羽化する「夏型」だけだと思っていましたが、秋型というのもあるらしい?です。でも、もう10月も半ばを過ぎて、しかも昨日の午後からは冷たい雨が降ったりやんだりしています。 チビの秋アゲハは今頃どうしているでしょう。 やっぱり春まで待っていた方がよかったんじゃないかなあ・・・
October 23, 2008
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夏の間ほったからされてワイルドに茂っていたわが家の庭も、少し落ち着いてきた今日この頃。洗濯物を干そうとしたら、物干し竿をさしこむ穴に、つやつやぴかぴかのサナギちゃんがついていました(画像中央)。 どこから上ってきたんだか、よくまあこんな所に落ち着きましたね。そっと触ると、かすかにぴくっと動きます。 物干し竿を動かすとサナちゃんをつぶしてしまいそうなので、気をつけなくては。 で、何のサナギなんでしょう。サンショの木にアゲハの幼虫が2、3匹住んでいますが、まだサナギになった様子はないし・・・ 数年前は塀の外のクチナシについていたオオスカシバの幼虫が、塀を越えてうちの網戸のサッシ溝でサナギになり、ある朝、目覚めたら、網戸に羽化したてのオオスカシバが居たりしたこともあります。 いつも幼虫やサナギを見かけるたびに、親は何だろうと思います。幼虫だと、毒があるのかどうかとかも、気になるし。「毛虫イモムシ・サナギ辞典」みたいなのがあればいいのに。でも、どのページもそんなやつらでいっぱいの辞典っていうのも、ちょっとグロいかもしれませんが。 とりあえず大事に見守っていきたいです、サナちゃん。
October 11, 2008
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夕方のこと。いつも近所の電線で、♪ツツピ、ジャラジャラジャラ♪ とかわいく鳴いているシジュウカラたちが、何やらうちの庭先で大騒ぎをやっています。シジュウカラがこんな近くに来るって珍しいな~と思っていたら。 何かがパサパサと斜めに飛び下りて来て、ガラス戸のすぐ側にパサッと落ちました。見ると、小鳥です。まともに飛べないみたいで、着地もヘタクソ。かごから逃げ出した小鳥かしらと思って、近づいてみると、パサパサ・・・と飛んで逃げました。 でも、高くとべずにお隣の一軒家にある低木にしがみつくように止まった様子。シジュウカラたちはその周りをやかましく飛び回っています。 逃げちゃったと思って、私はいったん部屋にひっこみました。ところが、いよいよシジュウカラたちが騒ぐんですね。洗濯物をとりいれるついでに、もう一度庭に出てみました。すると、また、パサパサとよろめくように飛んできて、うちのコンクリの壁のでこぼこにしがみつこうとします。 手を伸ばすと、また逃げていく。で、シジュウカラがめまぐるしく飛び回る。私は洗濯物を部屋に放りこんで三たび庭に出ました。何だかほっておけない雰囲気なんですもの。 すると三たびその小鳥はこちらへ飛んできて、やっぱりうまく着地できずにパサッと網戸と柱のかげの隅っこに落ちました。そこで私は両手ですくうようにその鳥をつかまえました。「何だろう。飼い鳥かなあ。文鳥じゃないしカナリアじゃないしジュウシマツでもないし」と私。「飼おうよ、飼おうよ、かわいい~v」と子供たち。 からっぽの飼育ケースに入れて、写真をとろうとしたら、鳥ちゃんは首をぐいっと真上にあげて、つぶらな目でじーっとこっちを見上げるじゃありませんか。そのくちばし、周りが黄色くて、まだ平たいんですね。「これ、チビよ~~~。飛べないのは、ヒナだからよ! てことはもしかして野鳥?」「えー、飼おうよ飼おうよ、手乗りにしようよv」と子供たち。 「飼い鳥図鑑」を調べても何の鳥だか分からなかったので、近所のペット屋さんへ自転車をとばして、店の人に携帯の写真を見せました。「あ、これカワラヒワだよ。逃がしてやらなきゃね」と、さすがペット屋さん、一目でわかったみたい。ヒナみたいなんです、と説明すると、手乗りインコを飼育するケースで面倒みてあげよう、と言ってくれました。 で、また自転車とばして家に帰り、オリーブグリーン&イエローの超かわいいヒワちゃんを古い昆虫観察ケースに入れて、ペット屋さんへ連れてゆきました。このペット屋さんはレジ台横で常時、手乗りインコの赤ちゃんを育てていますから、安心して預けられます。「飛べるようになったら離してあげるよ」と、約束してくれました。 よかったね、チビヒワちゃん。「飼いたかったのに、飼いたかったのにぃ」と、子供たち。 それにしても、シジュウカラたち。迷子のチビヒワが心配であんなに騒いでいたのかしら。庭を見回しても、嘘のように静まりかえって、彼らはもうどこにもいませんでした! 何てメルヘンなできごとでしょう。
June 12, 2008
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シャムロックは、アイルランドの花ということで、某通販のポイントプレゼントで手に入れました。種を全部まいてもたった2本しか発芽せず、大事に大事に大事に育てていたら、この春とつぜん元気づいてプランターからこぼれんばかりに茂りました。そしてやっと花が咲いたのですが、うーん、日本でもおなじみのクローバー(シロツメクサ)とおんなじじゃない。 もっとこう、異国情緒なクローバーなのかと期待していたのに・・・ 数年前のクリムゾンクローバーの方が、はるかに異国情緒だったです。 赤紫色に咲き誇っているのはシラン(紫蘭)。和風な蘭で、植えっぱなしでもずんずん地下茎で増え、花のあとも葉っぱがばかでかく茂って、壮観です。じつはこのシランの蔭に、たくさんのスズランも咲いているのですが、葉っぱをかきわけないと見えません。 最後は、咲きなだれるエニシダ(金雀枝)。私はこの花が好きで、以前とある植木市で小さな苗を買ってきたのですが、2年ほどで巨大化し、周りの草木を圧迫し、冬もなお青く、背よりも高く、それはもうスゴイです。これでもかなり刈り込んだのですが・・・ この木の枝を集めて、魔女のホウキを作るんですよね。確かに丈夫な枝です。 その他、一度植えたら毎年勝手に生えてくるレモンバーム、ケシ、カモミールなどなどが、これでもかーこれでもかと咲いては茂るのでした。
May 2, 2008
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ここ1週間でつぼみがふくらんで、うっすら黄色くなって、昨日ほっこり首が傾いたと思ったら、今朝咲きました 毎年、球根がどんどん増えます。あんまり密生してきたので、昨秋に掘り起こしていくつかプランターに引っ越しさせました。庭に植えたものはもっと大きく育ってから花をつけるんですが、これはちょっと小さめ。 ここんとこ、小学校のPTAの役員決め(長男がこんど6年生ですからねえ~)で電話がかかってきたりいろいろして、何だかどっと疲れていましたが、花を見るとちょっとなごみます。 といっても、水仙ってホントはもっと早く咲くんじゃないかしら。 うちの庭の花々はみんな奥手。水仙のほかにはクロッカスと超ミニサイズのムスカリがちろっと咲いているだけです。植えっぱなしのほったらかしだからかしら? チューリップもあるんですけど、まだまだ葉っぱです。
March 13, 2008
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とうとう、大阪でも雪が積もりました。 ニュースなんかで「こんな雪は初めて」と大阪人が語っていましたが、一昨年の年末にも一度、数センチ積もったことがありましたヨ(下の子がすべってころんだので覚えています)。でもあれは午前中だけだったかな? 今日の雪は、正午ごろがまっしろに、一番うつくしく積もっていました。今日は私、なんと6回も外出したんですが、午後からは雪がべちゃべちゃになってきて、夕方5時ごろにやみました。 写真は、子供たちが5時半ごろ、雪と明るさの名残を惜しんで庭でつくったもの。下の子作、雪だるま。上の子作、雪うさぎ。目や耳はナンテンです。 越冬中だったミニトマト(先週ぐらいからの寒さですでに枯れています)の上にも降り積もっていました。 明日は気温が上がるそうなので、もうとけてしまうでしょうね・・・
February 9, 2008
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去年の夏、わが家はミニトマトを育てていました。「1年の科学」の付録にトマトの種がついていたのです。赤い普通のミニトマトの他に、イエローペパー?という黄色いヒョウタン型の実のなるミニトマトもありました。 プランターで育てたのですが、一本だけ庭にじか植えしたところ、うねうねとやたらに伸びまくって青々しげったまま、秋になっても花が咲きません。他のトマトはみんな収穫して枯れてしまっても、ずっと青々していました。 そのまま、冬になりました。暖冬で、小春日和が続くと、庭のトマトはやっと花をつけました。そして、青い実がたわわに実り(←)、年が明け、最近とうとう実がひとつ黄色く色づきはじめました(←)。 このまま春を迎えるのか越冬トマト。隣に生えている冬枯れのサンショの枝にからみつきながら、今日も青々、元気です。 プランターには、風で落ちたままにしておいた実から勝手に発芽した2世トマトが、やはり青々と20センチほどに育っています。まだ花は咲きませんが、これも元気に越冬中。 地球温暖化を感じるうちの庭でした。
January 11, 2008
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昨日から急に寒くなりました。「涼しく」ではありません。「寒く」です。急転直下な秋の到来。 ここ数日カマキリの姿が見えない、と夫は心配そうな顔で、今日も庭を探し回っているなと思ったら、見つけたのです。去年の卵があったのと同じ、ナンテンの枝に。 おお、早くも今年の卵嚢! 去年のからっぽの卵嚢(まだくっついています)よりもさらに上、私の背よりわずかに高い枝先です。風にゆれるでしょうに、だいじょうぶかなあ・・・ 今年の我が家のカマキリは6月に孵化して、9月末にはもう産卵。なんか、カマキリの一生ってスピーディだなあ・・・ ※写真の丸い緑の玉は、ナンテンの若い実です。
September 30, 2007
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この6月に、庭で生まれたカマキリ・ベビーたちがその後どうなったのか、夏の間じゅう気になっていたのですが、とうとう大人になったカマキリを(夫が)発見しました。写真中央でサカサになっているのがカマキリくんです。 7月初めまでは、脱皮して少し大きくなったカマキリ・キッズたちが庭のあちこちに居たのですが、夏休みごろから、暑さによりほったらかしの庭はジャングル化し、何がひそんでいるやらわからなくなりました。 それでも、同じく庭でかえったバッタたちはそこらじゅうでピンピコはねまわっているのに、カマキリくんはちっとも目立たないもんですから、「カマキリ、みんな鳥に食われちゃったのかしら」「38度の猛暑に耐えられなかったのかしら」などと心配していたのです。 ともあれ、一匹はちゃんと生き残っていたわけです。アサガオにフウセンカズラ、ヒョウタンなどのツルがからまりあったしげみの中なので写真を撮るのにだいぶ苦労したものと思われます。 私も自分でさがしてみたいのですが、昼はまだ真夏日、午後は夕立、そして蚊がいっぱい。・・・ゆっくりと庭で時を過ごす気になれないのでした。
September 15, 2007
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庭でミニトマトに肥料をやっていたら、しゃがんでいる私の肩や髪に、クヌギ(先日お話したチビ・クヌギです)の枝が触りますので、「毛虫とかクモとかついてたらイヤだな」と思って、ふと至近距離からクヌギの葉っぱを見つめたら、 おお! 1センチぐらいの小さなカマキリが、細い足を踏ん張ってクヌギの葉の裏側にしがみついているじゃありませんか。さらに目をこらすと、あっちの葉に一匹、こっちの枝にも一匹、同じようなミニ・カマキリが! このクヌギの隣には、今年の冬、カマキリの卵嚢がついているのを見つけたナンテンの木があります。なかなか生まれた様子がないので、さては古いからっぽの卵嚢だと思ってましたが、今日見ると、卵嚢の下に細い白い糸でぶらぶらと、たくさんの卵の皮みたいなくちゃくちゃしたクズがぶらさがっていました。 では、この卵嚢から、ついにベビーが誕生したんだ! ところで私は明朝、小学1年生の読書タイムで『カマキリくん』という絵本を読むことになっています。 こんちゃんは、カマキリを おどかさないように そっと ちかづきました。 そして、てのひらを はっぱのように ひらいて しずかに さしだしました。 すると… カマキリは おこるどころか、こんちゃんのてに のぼりはじめたのです。 ――タダサトシ『カマキリくん』 私もこの絵本の真似をして、指をさしだしたら、カマキリ・ベビーは私の指にのぼってきました こんなにチビでも立派なカマキリです。
June 12, 2007
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子供たちが庭のクヌギの葉っぱの上で見つけました。脱皮したてのテントウムシくんです。 うちの庭には今年、テントウムシがいっぱいいます。先日、雑草をぬいていたらいつの間にか手袋の中に幼虫が入っていて、チクリ! とかみつかれちゃったり。 ところでマンション1階のせまい庭になんでクヌギなのか? というと・・・、長男が幼稚園の頃、「落ち葉拾い遠足」に行って拾ってきたドングリを庭に埋めたら、芽が出たんです。クヌギは3本、他にもカシの木とか数本、育っています。カシはそんなに伸びないけれど、クヌギはにょきにょきと伸びて、他の植物のじゃまになってきました。 このままじゃあトトロの庭になっちゃうかも!?と危惧して、先日、抜こうとしたんですが、もうしっかりと太い根を深く張っちゃってて、ちょっと掘り起こしたぐらいではびくともぬけません。 とりあえず、このテントウくんには、クヌギの新芽につくアブラムシを退治してくれるよう期待します。 そうそう、冬に見つけたカマキリの卵らしきものは、いまだにそのまんまです。よく見ると底に丸い穴があいてるので、もしかすると去年の卵嚢で中はからっぽなのかも。
May 26, 2007
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庭で球根を掘っていたら、プランターとコンクリート塀の隙間から、ヤモリのヤモちゃんがお出ましになりました。 数年前からうちの庭に住みついているヤモリくんで、最初はほんっとにチビでした。今年初めて、半年ぶりに見ると、少しは大きくなったみたい。あまり逃げないので、つかまえてプラスチック虫かごに入れて写真を撮りました。 手にのせると指の間からもぞもぞ出てこようとしますので、首根っこを押さえて左手でもう一枚撮りました(接写モードにできなかったのでピンぼけですけど)。 ヤモちゃんは、すべすべして、ひやっこくて、とってもかわいいです。 目玉には細かい模様があるし、指のつけねにはポツッと朱色の点があります。のどはヒクヒクしています。アップでじーっと観察すると、ああ、恐竜ですねえ、この姿は。 帰宅した娘の手にものったりしたあと、ヤモちゃんはまた庭のどこかへ去っていきました。
May 2, 2007
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きのうダンナが、庭のナンテンにくっついているこんなもの(黄色←)を見つけました。カマキリの卵です、たぶん。 昨年の晩夏、よく茶色や緑色のカマキリが出没していたので、そのうちの誰かが産んだのでしょう。 それにしても、高さ120センチぐらいのところにくっついてましたけど・・・、「カマキリが卵を高いところに産むとその冬は雪が多い」という説(CRALAさんのブログでも紹介されてました!)は・・・、どうなってるんでしょう。今年このへんじゃ雪は2、3度ちらついただけですよ~ ともあれ、春になったらチビカマキリがいっぱい出てくるといいな♪ ついでにこの写真も載せちゃいます。2か月ほど前にやって来たうちの金魚キッズは、だんだん大きく(おでぶに)なりました。模様も複雑になってきてます。 水槽の水換えの時に、小さな容器に移したところを撮りました。容器のすみっこにいるので、鏡像がいくつかうつってます。 3匹のうち、いちばん食いしん坊でいちばんおでぶな子です。 水槽を洗うとき、いつもおたまですくって別容器にうつすんですが、この子はその時、ひとしきり暴れたあと急にぐったりなって「死んだふり~」をするんですよ。広い水に放してやっても数秒間死んだふりしていることもありますが、そのうち、こっそりぱくぱくし始め、やがて元気に泳ぎ出すのでした。
January 29, 2007
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朝夕涼しくなった今日このごろ。わが家で卵から育てた30匹弱のスズムシたちのうち、最後のオスが、連日せいいっぱい鳴いています。 7月から羽化したため、野生のものより早く、8月末には次々と命を終え始めたのですが、まだメスが6匹おります。 北杜夫『どくとるマンボウ昆虫記』によると、秋に鳴く虫の声をめでるのは、「日本人の嗜好と切り離せない」とか。万葉集の昔から鳴く虫は歌に詠まれ、平安時代には虫の音を聞く行事があり、江戸時代には虫屋がスズムシを人工飼育していたそうです。 でも、日本以外でももちろん、虫の声は風物詩的にちゃんと聞かれているようで、私の好きなのは、E.B.ホワイト『シャーロットのおくりもの』の中の、コオロギの声です。 コオロギが草のなかで歌をうたっていました。悲しい、一本調子の、夏の終りをうたっている歌でした。 「夏はすぎてゆく、すぎてゆく、 夏は死ぬ、夏は死ぬ」と、うたっていました。 … コオロギの歌は、みんながききました。…ひよこだった、若いガチョウもききました。そして、彼らは、もう二度とかわいらしいガチョウのひなになることはないのだということを知りました。 ――『シャーロットのおくりもの』鈴木哲子訳 それから、『動物記』で有名なシートンも、短いおとぎ話風の連作の一つに、鳴く虫としてセミとウマオイをとりあげています。セミの楽器はカスタネット(面白いですね)、ウマオイの楽器はやはりバイオリンです。 このウマオイには二通りの鳴き方があるそうで、「ケイティ、ディッド(ケイティはやった、あれでいい)」と、「ケイティ、ディドゥント(ケイティはだめだ、なってない)」。 シートンによると8月初めには「ケイティはやった、あれでいい」が多数派で、8月末には「ケイティはだめだ、なってない」が現れ、9月に競い合い、10月に終わるとか。 わが家のスズムシたちも、個体によって大きさが違うからでしょうか、鳴き方がさまざまでした。ハスキーな声のひとも、高い声のひとも、短くリリ、と鳴くひとも、長々とリーイリーイリーイイと鳴くひともいました。 今夜もひとり、鳴いています。がんばれ、最後のスズムシくん。
September 23, 2005
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我が家はマンションの一階の角部屋です。今朝、ベランダの北西角に面した戸をあけてみたら、ガラス戸のまん前のど真ん中に、グレイのつやつやした毛並みのドブネズミが、体としっぽをキレイにのばした形で、置いてありました。 ほんもののネズミです。一瞬、寝ているのかと思いましたが、死んでいます。 多分、春先からうちのベランダを我が物顔に歩き回っている野良猫のしわざでしょう。なぜなら、ネズミは生きているようにキレイで、病気とかけがの様子もなく、かわいらしい顔は眠っているようでした。そっとなでてみると、びろうどのような手触りで、なんだかまだ暖かいような気さえしました。 ネズミが自分から、こんな目立つ所で息絶えるはずがありません。 それによく見ると、お腹のあたりに半円形に、圧迫されたような跡がありました。 だから多分、かりうど猫の母子のうちだれかが、とったネズミを見せに来たのでしょう。それともすっかりなじみの場所になったうちのベランダの北西角で、ゆっくり獲物を食べようとして運んできたのかもしれません。
August 31, 2005
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卵から育ててきた我が家のスズムシたちのうち3匹が、今日、とうとう一生を終えました。 ここ1か月、飼育箱せましと、リーリー鳴き競っていたオスですが、力尽きてたおれ、一部食べられていました。食べているのは、メスです。羽も小さく鳴きもせず、地味な存在だったメスたちは、ここへきて急にぶくぶくと太りだし、死んだオスの体をばりばり食べているのでした。たぶん、ふくらんだおなかの中には、卵がたくさん入っているのでしょう。 スズムシはほんとうは今頃ようやく成虫になるのだと思いますが、我が家ではだいぶ早く育ってしまいました。 5月初め 長男の雑誌のフロクについてきた乾燥卵に水をやり始める。 5月末 アリより小さな幼虫がつぎつぎと孵化。 卵に水をかけた1時間後ぐらいに集中して孵化しました。 6月 キュウリやナスやカツオブシの粉などを餌に、25匹のスズコたちが元気よく育つ。昼間 は飼育箱に入れた板の裏にひそんでいます。 7月 終齢幼虫で初めてメスに産卵管ができ、雌雄の区別が可能となる。 7月中旬 早くも羽化する。羽化して1週間ほどたつと、オスが鳴き出す。 個体によって鳴き声はさまざま。キレイな声のコもいれば、ガラガラ声のコもいます。 8月 昼間も活発に動き回り、ケンカしたり、鳴いたり、餌を食べたり。 30度以上だと動きが悪いが、昼間でも冷房をいれた室内(28度)で、霧吹きで水をや ると、10分ほどたって鳴き出す。 そして今日に至る。 たかが虫の一生も、なかなか見どころがあって面白いです。 そういえば昔、『ファーブル昆虫記』(子ども向き)が大好きでした。大人になってから、きちんとした昆虫記を読んでやろうと思い、岩波文庫の完訳ものを買いましたら、これが20冊ぐらいもあって、さすがの私も途中で挫折。 だって、子ども版と全然違うんですよ。 たとえば、ファーブルは当時、『種の起源』で進化論を唱えていたダーウィンに、思いっきり反論しているんです。へえ、びっくり。 狩バチは獲物の神経節を正確に毒針で突いて麻酔させ、幼虫の餌に供するのですが、ファーブル先生いわく、ハチがどこを毒針で突くか何世代にもわたって試行錯誤できるはずがない、獲物の体のうちただ1点の神経節を偶然刺して成功する確率などゼロに等しい、というわけです。 いつかまた、全巻読破してみたいですネ。ウチの息子は夏休みの読書に、子ども版第1巻もまだ読み終わらず、四苦八苦していますが・・・。
August 22, 2005
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関西はからつゆなのか、先週あたりから近所ではクマゼミの声がします。 例年なら、クマゼミが鳴くと夏休み、なのに。 近年、我が家の周りではいわゆるヒートアイランド現象なのか、クマゼミが夏を席巻しつつあります。4、5年前までアブラゼミと半々ぐらいだったのに、このままでは、アブラゼミの鳴き声すら聞けなくなるのではないかしら。 子どもの頃、神戸に住んでいましたが、そのころは時間帯によって聞こえるセミの声もちがって、何となく風流でした。(このごろの夏では、午後の木立は沈黙しています。あまりの暑さにセミすら鳴かぬ…) 午前の歌は クマゼミ 午後の歌は アブラゼミ そして 朝やけと夕やけの いちばん美しい一瞬間は 銀の鈴ふるう ヒグラシが それぞれの歌を歌う 夏よ 緑の夏よ われらが伝えん われらが歌わん 10歳の時のノートから。欄外に「7月11日午後7:20、今年初めてのヒグラシを聞く」とあります。 ヒグラシの声は、大好きでした。夕方だけでなく、夜明け前にも鳴くんです。それから、小暗い山の木立ちでは、まっぴるまでも鳴いていることがありました。まるで、そこだけ冷たい湧き水が流れ出ているように。そんな声を聞かなくなって、何年になるでしょう。 それからまた、泥だらけの田舎者みたいな、ニイニイゼミの抜け殻を見かけなくなって、何年になるでしょう。 パワー全開のクマゼミもよいけど、彼らだけで塗りこめられる夏って(しかも6月から!)、なんか暑苦しい。 せめてそのうち、ミンミンゼミ(これも関西の都会では減っている)が鳴いてほしいし、しめくくりにはツクツクホーシ(同じく近所では確実に減っている)を聞きたいものです。
June 26, 2005
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先週の話なんですが、庭にある小さな階段に置いていた、板きれの裏に、一匹のアシナガバチがせっせと巣作りを始めちゃいました。子どもの友達が遊びに来て、ちょいと板を持ち上げたら、おおきなハチがぶーんと出まして、びっくり。作り始めたばかりだったので、板をいじったはずみに巣はこわれて落ち、翌日くすりを撒いたら、ハチはいなくなりました。 ハチはこわいので追い払えてよかったのだけど、巣がこわれた夕方、うろうろとその付近を飛び回っていた未来の女王バチが、ちょっと気の毒でした。 あとから調べると、階段下に、六角形の部屋が5、6個ていねいにつなげられたハチの巣が、半分やぶけて落ちていました。かわいそうに、たった一匹で一生懸命つくったのにね。 でも、ハチの巣はやっぱりこわい。 「くまのプーさん」のハチに追いかけられる場面など、子どもと一緒に笑って見ているけれど、じつはかなり怖いです。 その原点はというと、『ジャングル・ブック』(キプリング)。 狼少年モーグリが、仲間と一緒に、襲い来る赤犬の群れに立ち向かうエピソードに、“インド産山バチ”の巣くう谷の、恐ろしい描写があるんです。 そのハチの群れの羽音は大波のようなとどろきで、刺されてわめく山犬の悲鳴をかきけさんばかり・・・みたいな。 寒くなるほどこわいのに、こわいもの読みたさ?で、ゆうべも遅くまでこの話を読み返してしまいました。
June 12, 2005
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6月は子猫がうろつき始めるシーズンです。 今日、うち(マンションの1階)の庭に白い子猫が闖入しました。 親からはぐれたらしく、ミーミーとあわれな声で鳴きたてるので近寄って手をさしだしたら、まだほんのチビのくせにフーッとうなってひっかこうとします。目つきもギラギラしてて、100%野良猫だわ、こりゃ。 クーラーボックスの裏に入りこんだので、手袋をしてつかまえました。ものすごく暴れて、真っ赤な口をカッとあけ、歯をむき出してかみつこうとします。 昨日からこの猫を追い回していた管理人さんに渡して、敷地の外へ連れて行ってもらいました。 私は結構、こういう野性的な猫が好きです。 飼ってなでくりするよりも、近所のたくましいノラたちを見ているのが好き。 もちろん、特に物語の中では、可愛い系の猫も大好きです。 ポール・ギャリコの『ジェニィ』はちょっと私には荷が重いけど、松谷みよ子『モモちゃん』シリーズのプーとジャムを始め、『アリス』のダイナやキティ、『ドリトル先生月から帰る』のイティー、長野まゆみの銀色と黒蜜糖、ほかに空飛び猫に直立猫、舟崎克彦のシャム猫ヨジゲン(名前がいい!)などなどなど。 河合隼雄『猫だましい』には、猫好き作家のえがく魅力的な猫がいっぱい紹介されてて、おすすめ。
June 4, 2005
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