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2008.11.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
書店でJ.ストーズ・ホールの本を手に取った。
目次を見て面白そうだと思った。
今、世間ではナノテクノロジーが華やかなときである。
副題に21世紀の産業革命と書かれているのも気を引くひとつだった。

最初から結論を言うのも何だが、私には荒唐無稽で、何のことだかさっぱり分からないことが多かった。
それだけでも成果があったというか、負け惜しみかも知れない。
言い訳になるが、私は、この本で言うナノフューチャーが自然に語られ、フューチャーでない頃には存在しなくなっているか、どこかで生まれ変わって、ここに書かれていることを自然なこととして受け止めているかも知れない。

グーテンベルクの活版印刷技術、ジェームズ・ワットの蒸気機関車などによる産業革命に対してナノテクノロジーは第二次産業革命ともてはやされてきたとある。

コンピューター技術や、ロボット工学などを遙かに凌駕するものだからだというのである。



勿論SF映画なのであるが、この本では、SFがあたかも近未来に現実化するであろうように、また一部進行中であるように書かれているのである。

出てくる言葉も、インターネットのウィキペディアでは追いつかない内容も含まれている。

はっきり言って、私が期待していた、現在のナノテクの延長線上で、理解できる範囲のことかと想像していたことを打ち破るものであった。
その意味では本代が無駄になったかという気がしないでもない。

しかし私は、こういった本が好きだ。手にとって数ページ読むとすぐに眠くなることもあれば、何ページも惹かれて読み込む箇所もある。
どこかの首相が、漫画本に夢中になると言うほどではないかも知れないが、なにやら、そばに置いてまた読み直したい、また読み直さないと分からない、そして何度読んでも分からない本だと思う。

自己複製という言葉が書いてあった。以前「自己組織化」(Self-Assembling)という言葉を姫の友人から聞いたことがあり、またその意味を尋ねたことがあった。自分自身で自分を作る事って何だろうかと全く分からなかった事を思い出す。

「ナノテクノロジーがあれば、自分を整備・修復する能力など、自然界の生命が持つ優れた特性を住居や車や街に与えるような人工物が出来るに違いない。」・・・少なくとも25万年ほほ前、人類は最初の自己増殖テクノロジーをマスターした。

などと書かれている。
高度な論理操作やプログラムによっては、機械が機械を作り出すことも、また、かってにクローン人間なるものも増殖させる事も出来る理屈である。

ナノテクノロジーでは、人間そっくりのロボット(アンドロイド)もたやすく作ることができる。
そのアンドロイドに、バーチャル・リアリティをプログラムすれば、テレプレゼンス(遠隔地にいるような臨場感)を得られるという。


「半導体の集積密度は18~24ヶ月で倍増する」というムーアの法則ではないが、これがますます加速し、ムーア・ダッシュの法則が達成され、ナノレベルでの集積回路が出来上がり、その結果のアンドロイドは、外見上も人間と全く同じ理屈になるわけだ。

人間の細胞と同じ100兆程度の半導体の集積率を達成すればいいことになるわけで、それは死滅することもなく自己再生するようにプログラムおけばどんどん進化する訳だから・・・。

などと考えると、将来が全く無味乾燥なことになってしまいそうである。(もっとも私のあずかり知らぬ所ではあるが)

こんなことが一杯書いてあるのだが、戦争やテロの下りでは、バイオ兵器などへの言及もある一方、

「現代の無人機では、空対地ミサイルを搭載し、建物や乗り物の攻撃に使われる。ナノ無人機なら、様々な針を仕込み、致死量、あるいは衰弱させたりただ苦痛を与えたりする量の毒ガスや生物兵器で、人間を攻撃できるだろう。」

と恐ろしい顛末になることもナノテクノロジーの中で語られたり、想定されているのかと、「ミクロの決死圏」で、脳内出血を起こした要人の命を救う為、医療チームを乗せた潜航艇を縮小光線を用いて縮小し、要人の体内に注入する、という良いことずくめかと考えることの甘さを知らされた感がした。







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Last updated  2008.11.24 08:16:11
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