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2008.11.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
老人は置いて行かれる。と感じることがあった。

ドラマを見ているときのこと、おなじみの殺人事件解決の物語だが、その中のセリフで、気持ちが変わると言う意味で、姫が「豹変したのだね」といった。

そのときは明らかに悪い方に変わる場面だったので、私は、「豹変とは本来良い方に変わるときに使うもので、悪い方には使わないものだよ、調べてごらん」と言った。

その裏付けというわけではないが、このブログを書く前に、他の気になる言葉と同じく念のため調べてみた。
すると、
大辞泉(インターネット)では:
<「易経」の「君子豹変す、小人は面を革(あらた)む」による語。豹の斑文がくっきりしているように、君子ははっきりと過ちを改めるという意から>人の態度や性行ががらりと変わること。本来は良いほうへ変わるのに用いたが、 現在では、良くないほうへ変わる意味でいうことが多い 。例「相手を見て態度を豹変させる」
とあり、

大辞林(インターネット)では:
「易経(革卦)」より。豹の毛が季節によって抜けかわり、斑紋も美しくなることから性質・主張などが急激に変化すること。
例、「 君子は豹変す」また「態度が豹変する」であり、
〔補説〕 本来は良い方に変わることをいったが、 現在ではむしろ悪い方に変わる意で用いる


ついでに、滅多に開かない古い広辞苑(第二版)を見ると、大辞林の補説をのぞいて同じ意味がかかれている。



私の年代から一世代若いくらいまでには共感を得られるかもしれないが、今ではもうはやらないのかもしれない。

中国の儒教の流れをくむもので、孔子の流れをくむ儒家で理想的とされる人物像を「君子」といい、その君子の生き様を称したことから発するものだ。ちなみに、そのライバルとも言われる道教の「老子」では「聖人」と呼ぶらしい。

いずれにしても中国に端を発するもので、道徳教育を中断した日本では、ほとんど今はその意味する源までは顧みられなくなっているのかもしれない。

これからは、とにかく「人の態度や性行ががらりと変わる」という意味に使われることに対して、私自身心の内部での軋轢はあるものの、「本来は・・・」などとしたり顔で言うことはやめなければならないと思った。

私などは戦士と呼ばれるかどうかは別にして、俗に「企業戦士」達の中で生きてきた。
現在の日本の機構の根幹である、文治主義の官僚機構を生み出した世俗的な『儒教(孔孟思想)』で育ったわけである。孔子の「論語」を通読したりもした。

「温故知新」と頭を柔らかくしなければダメだなと思う。

しかし定年も過ぎ、統治されるままになった今では、無為自然の『道』を説く脱俗的な『道教(老荘思想)』を学ぶべきかもしれない。一般大衆の文化習俗に抗しあらがい努力するのではなく、これらを超越し?? 人間の欲望・知識・意志を否定的に認識して無為自然の道教を探求するべき時が来たのかもしれない。

無為自然=何も行動しないことの道徳性、というものに慣れていかなければならない時期なのかも知れないと密かに思った。





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Last updated  2008.11.30 07:02:54
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