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2009.01.20
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NHK大阪文化センターの表記講座も4回目となった。

今回主題は「預言者とムハンマド」だった。
前回配り忘れたというアラビア言語の難しさの例を示す講師のプリント1枚が追加で配られた。
それは、アラビア語の文語:正則語(フスハーという)と口語:民衆語(アーンミーヤと言う)では全く違うと言うことの例だった。イメージは、どうやら官庁などで使うのはフスハーで、お笑い番組などはアーンミーヤという感じかも知れない。

あの蛇が卵を放り上げ、子連れで歩くような形のアラビア語を学ぶだけでも大変なのに、それにフスハーとアーンミーアという二つの言葉があるなどとは、それを聞いただけで怖じ気づいてしまうのに、講師はそれを理解し、読み書きが出来ると言うことは驚異である。

前回質問をした内容で、文化面においても昔繁栄していたアラビアが、ヨーロッパ諸国に何故後れを取ったかという疑問についての講師の見解が簡単に述べられた。

12C のプレールネサンス時代で、オスマントルコが興る前頃からアラビア文化がヨーロッパに伝わり、ギリシャ語も大翻訳されてシリア語になる中、ヨーロッパではルネサンスが興り、人間中心の考え方が興ったことが大きな要因ではないかという。

キリスト教は聖書を外から眺め、その合理性について分析を許したが、イスラム教は、コーランというものは神の言葉であり、神をあくまで不可侵として、その合理的分析を怠ったためではないかと言うことであった。

具体的には、イスラムでは当初乗り物に車輪がなかったとか、女性の地位向上がなされていないとか、自由の観念が未発達だと言うことがあり、なんと言っても識字率の低さが大きな要因であったというのが例に挙げられた。


人口的には、大阪のど真ん中で「ムハンマド」と呼ぶと、全員が俺のことかと言うほどであるらしい。

イブラヒームというテロリストもいたが、この名が4位、サウジ時代私の運転手を務めてくれた2名の内、サウジ人ハッサンは5位、スーダン人フセインは8位、サウジの現国王アブドッラーは7位という具合に10位まででそのほとんどの人の名前をカバーできるという。

ムハンマドの説明で、彼は預言者の一人で、最終の預言者だという。
預言と予言は意味が違い、
予言:未来を予測する。
預言:神の言葉を伝える。
との意味で、イスラムでは神の啓示を受けた(直接声を聞いた)預言者は1説には12400人もいるという。

その中でも神から使わされた者は使徒と呼ばれ、これも200~313人いるという。
その中での5大使徒が、ムハンマド(マホメット)、イブラヒーム(アブラハム)、ムーサ(モーゼ)、イーサ(イエス)、ヌーフ(ノア)であり、その中でもムハンマドは最後に神に使わされた使徒の打ち止めで、全てはムハンマドに依れと言うことになったらしい。

サウジアラビアの国旗は、刀の上に描かれたアラビア語に、
・イラーハ イッ ラッアラー(神はアラーを除いて他にいない)


と書かれているらしい。
ムスリムは必ずこれを唱えるという。

サラーの呼びかけの歌にもこの言葉を唱えているのを思い出す。

ムハンマドは神でなく、神格化(イエスが神であるというような)はしないがあらゆる誤謬を犯さない理想的な人間であると教えられ、ムハンマドのやった行為を(靴はどちらから履くとかなど)についてもムハンマドの行ったとおりに生活していれば間違いないとされるそんな人間(最早神と同じだが・・・)と教えられているとのことである。

それに対して、西洋からのムハンマドへのアプローチは、ダンテの神曲に書かれたようなホラー的なものや、歪曲した風刺画などで世界中に伝搬され、ゆがんだムスリムひいてはアラブ諸国を間違った方向に喧伝されているようである。



最後に、スーフィズムというイスラム教の神秘主義哲学についてのさわりの講義があったが、イスラムの行き着くところは、ムハンマドに導かれ、最後はアラーだと言うことであり、それほど簡単に理解できるものではないことを改めて認識させられた。

12億人以上と日本の人口の約10倍もいるムスリムがどういう価値感を持ち、日常生活をしているかを知ることは、中東での出来事や紛争等をよりよく理解するためには必須のことのように思われる。

次回はコーランとハーディーズ(伝承)についてと予定されている。






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Last updated  2009.01.21 07:42:21
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