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2009.02.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「おくりびと」と「つみきのいえ」がアメリカ映画界で最高の賞とされるオスカーを獲得したというニュースで持ちきりになった。

どのテレビのチャンネルを回してもそのニュースばかりでうんざりするほどであった。

「おくりびと」は納棺師のことらしい。恥ずかしくもこの時そんな仕事があることを初めて知った。そして英語名は「Departure」である。

我が両親を送り出した時に果たしてそのような人がいたのかどうかさえ記憶にない。日本人のことだからこの映画に感動して納棺師志望の人が増加するかも知れない。

もっとも納棺師という仕事は体力もいるなかなか大変な仕事であると実際の納棺師の方にインタビューしているのが放映されていた。

「つみきのいえ」というのは短編アニメ作品らしく、全編で16分しかないという。

世界における邦画界の存在がこれで見直されたのだという風に一斉に書かれているのを見てなにやら空々しさを感じた。

海外で賞を獲得した作品は、他にも10編程度あるらしい。
カンヌ映画祭での黒澤明監督による「影武者」やベネチア映画祭での北野武監督の「HANA-BI」後は、ベルリンと、ハリウッドでのアカデミー賞を取った「千と千尋の神隠し」などである。



例えるのも変だが、アメリカが製作する映画を、広大な平原を舞台にするスケールの大きな庭と仮定すると、日本の映画はなにやら一坪の坪庭を愛でるような感じがするのである。

大自然のグランドキャニオンに対する枯山水庭園のようなものである。
坪庭や、枯山水にはそれぞれ素晴らしいものがあるのであろうし、水のない庭の砂がやがて太平洋に注ぎ、地球の至る所にくまなく通じていると言う解釈も聴いたことがある。

日本人の精神構造に迫るという点ではきっと胸打つ何かがあるのであろう。
でも私の場合は、華厳の滝よりもビクトリアフォールやナイアガラフォール、イグアスの滝の方が素晴らしいと思ってしまう。

映画は所詮娯楽であるとの私の中の位置づけからすると、如何に「おくりびと」や「つみきのいえ」がアカデミー賞に輝いたとは言っても、それ故に見に行こうという気にはなれない。

新聞記事の中に欧米の人は映画を観る時に字幕を見ないというくだりがあった。そして会話劇が多い日本の映画はなかなか大衆には届かないと言うことらしい。

映画を芸術と観るか単なる娯楽と観るかのスタンスの違いでもあるのだろう。

映画を観ていて引き込まれ、涙しながら食い入るように観、劇場を出てきた時になお残る感動・・・、そんな映画を観るよりも、奇想天外な設定であったり、考えられないような奇跡的カーレースであるとか、日本にいては観ることが出来ないようなスケールの大きな自然を取り入れた映画の方に矢張り惹かれる。

とは言いながら、邦画がアメリカや諸外国の映画祭で段々と認められると言うことは日本人の精神構造を諸外国の人に分かってもらえるという点ではいささかなりとも効果があるのではないかと感じた。





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Last updated  2009.02.25 08:10:28
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