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2009.03.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
新聞記事に東京のベンチャー企業がiPS細胞を使った事業に乗り出すとあった。

確か文部科学省が人間の胚性幹細胞(ES細胞)の作成研究を承認したのは2002年の頃だった。当時は大々的に「再生医療 切り札始動」と新聞で報じられた。

難しいことは全く分からないのだが、ES細胞というのは、体のどんな臓器や組織にも成長する能力を備えた細胞で「万能細胞」とも呼ばれるとのことで、胚の段階から、胚のある一部分を切り取って、培養して得られたものをいうのだそうだ。その胚は元々受精卵から採取するということである。

ねずみなどいくつかの動物では早くからES細胞の存在は知られていたようであるが、人間の胚からもES細胞が創られたのがちょうど7年前と言うことになる。

当時は、胚から取って培養したこれらの幹細胞から様々な組織・細胞を創るという点については倫理的な問題があると言うことで国際的にも色々な適用規制があったようである。
拒絶反応の問題や、クローンの問題などもそう言った問題の一つといえる。
ドイツなどでは不妊治療以外についてはES細胞の使用を許していないと言うことだった。

それを受けて山中教授達の京都大学が2006年に人工多能性幹細胞すなわちiPS細胞を発表したのである。アメリカの大学と発表が同時だったという因縁があるが、山中教授達のiPS細胞はそれまでのES細胞が卵子や猿などの動物の胚などを利用してしか作る方法がなかったのを、人間の皮膚から作ることができるので、危険性、倫理的な問題などを回避する事が出来るようになったことであった。

女性から卵子を取り出す事は危険でもあり、また生命を扱う事に対しする倫理的な問題もあったが山中教授達が開発したiPS細胞の方法では、それらの問題が解消されて、飛躍的に研究に拍車が掛かったとのことである。



今回初の事業化というのは、その時iPS細胞を提供された20社の中の1社のベンチャー企業である。
この再生医療の切り札とされるiPS細胞は事故や、病気で失ったり傷ついた早期の機能を回復することであるが、これらに応用する前には安全であるかどうかの検証が為されなければならない。

この企業は、iPS細胞を、心臓を動かす心筋細胞に分化させて新薬物質を投与することで、副作用の有無を確かめ、合格したものを臨床試験に使うと言うことらしい。

安全に対する基準をクリアするためにはそのハードルが高い故に、新薬の開発までにはなお1千億円以上の開発費が掛かるようだが新薬の開発が成れば副作用を早期に見つけることが出来て、1-2割のコスト削減となるらしい。

いずれにしても現段階では膨大な費用が掛かるようだが、人のやがては垢となっていくその個人個人の皮膚から、どんな臓器をも作れるこの再生医療が、着実に安く実用化する日が来ればよいのにと思いながら、期待しながら新聞記事を追っている。






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Last updated  2009.03.02 08:56:10
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