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2009.03.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
久しぶりに映画を観た。

この映画に関する私の予断は、実際の映画と少し変わった。
予告編で観た時は、昔あった「クロコダイルダンディー」のようなオーストラリア育ちのいわば粗暴な男性と英国の淑女との奇妙な出会いから互いに惹かれて行くというラブストーリーと言うものだった。

そんな中にも予告のシーンでは広大なオーストラリアの大地が描かれているので、その景観を大画面で観られるという期待であった。

大まかには当初考えていたことは当たっていたが、物語の展開は内容も細かいことは良いじゃないかという風に何故そうなったかを考える余裕すらないほどにテンポは早かった。

見終わって連れ合いは、単なる西部劇だと称していたが、考えてみればそうである。ただ場所がアメリカではなくオーストラリアのノーザンテレトリーの話だから、北部劇と言うべきかも知れない。

どちらへも行ったことはないのだが、映画の舞台は写真などで見ると、アメリカのアリゾナ州にあるグランドキャニオンに似た地形をさらに広大にしたような岩山と平原が広がる素晴らしい景観で、おそらく、オーストラリアの代表的な自然景観で複合遺産として認められたエアーズロックがあるノーザンテリトリーのウルルあたりの地形の一端であろう。

そんなところに入植した、いやさせられた?英国人が牧場を開き、牛を北部のダーウィン港に運ぶことに絡む物語である。

アメリカがそうであるように、オーストラリアも広大な土地の殆どが砂漠やこういった荒れた土地であることがよく分かり、興味深かった。



その間にはお定まりの悪役が、淑女の父が開発した農場をその父を殺すことで乗っ取るなどの話や、ダーウィンまで1500頭の牛をにわか仕立ての素人集団が運ぶと言う活劇が入る。

1500頭もの牛が暴走するシーンは、おそらくCGではあろうが、場所が何故か切り立ったところを背景にしているだけになかなか迫力があった。
またそれを止めるアボリジニの少年は、その前にドロヴァーの男に、牛は2本足で立つ人間を恐れるのだと教えられていた通りに崖っぷちで、呪文のように祈りながら勢いの付いた牛の群れをぴたりと止めてしまうのである。

ここらあたりが娯楽映画の真骨頂と言うところだろうが、「何でそんなことが起こるの?」という感じは否めない。

さらに時あたかも真珠湾攻撃のあった時代で、日本が南進してダーウィンあたりまで爆撃したと言うことが伏線になる場面が誇張されているようで、何となく単なる外国の娯楽映画と言うだけでは済まない感じがした。

一貫してアボリジニの言い伝えや、要所要所に現れる、アボリジニの権化のような孤児のお祖父さんというのが、常に現実離れしていることや、アボリジニに対する一種畏敬の念を取り入れているところは、この映画のアボリジニに対する贖罪的な雰囲気を醸し出していた。

映画の終わりに、字幕スーパーで、2008年オーストラリア政府はアボリジニに対する政策に対して正式に謝罪したと流れた。
一貫して白豪主義を貫いてきたオーストラリアの懺悔の映画かも知れないとも思わせる、とにかく観ていて3時間あまりを退屈させない映画であった。





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Last updated  2009.03.03 08:11:45
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