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2009.12.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
久しぶりに連れ合いと映画を見た。サイエンスフィクションというか、全体には漫画の様な娯楽映画であり、地球上の土地全体が水没するという想定で、スケールは結構大きい。連れ合いはあまり好きではなさそうだったが、付き合ってくれた。

メキシコ、ユカタン半島に栄えたマヤ文明が話の発端である。マヤ暦では2012年12月21日から12月23日頃に一つの区切りを迎えるとされ、その時一旦、人類は滅亡するという説がベースとなっている。マヤ暦による終末論である。

一方、21世紀初頭のオカルト雑誌や予言関連書などで、1999年のノストラダムスの大予言でも終末論を取り上げられている。新約聖書マタイ福音書の25-15~22にそれらしきことが述べられている。
預言者ダニエルによって語られたあの「荒らす憎むべき者」が聖なる所に立つのを見たら・・・で始まって、ユダヤにいる人は高みに逃げよと言い、・・・その時には、世のはじめから、今に至るまで、未だかって無かったような、又これからも無いような、ひどい苦難があるというのである。

このように聖書にも、終末に近いことを暗示したところがある。これはノストラダムスに依れば、世界最終戦争を予告したものであるとの解釈として取り上げられているが、これはあくまで人為的な問題であって、この映画の対象とは少し違うようだ。

ともかくも、冒頭マヤの人たちは、この人類滅亡を信じて大量自殺を図ると言うところから始まる。
この人類滅亡は予め一部の学者によって知られていたが、一般には機密事項とされていた。ところが、偶然にも地球の危機を知ってしまう売れない作家で、リムジン運転手ジャクソンが必死に家族を守り通すという一貫した人類愛、家族愛によって貫かれている。

来るべき2012年の3年前である2009年、太陽のフレア活動が活発化し、地球ではコアが熱せられた結果、3年後に世界は終わりを迎えるという、驚愕の事実をいち早く察知した地質学者エイドリアンは、すぐに米大統領主席補佐官に報告をする。ここで、エイドリアンは黒人であり、大統領も黒人となっている。

首席補佐官は白人という設定になっている事は何か意味があったのだろうか。この事実は、やがて世界各国の首脳と一握りの富裕層にだけ事実が知らされ、この天変地異を如何に克服し、その後の種の保存のために、人類を存続させる一大プロジェクトが極秘に開始される。



そんな動きなど当然知らされていない、2012年のとある日、売れない作家のジャクソンは、離婚した後、時々会うことになっている子供達とキャンプしにやってきたイエローストーン国立公園で、湖底に沈む巨大な研究施設を発見すると共に、政府の奇妙な動きを目撃し、地球が滅亡に向かっていることを偶然知ってしまう。

しかし、この危機を知ったときはすでに遅く、天変地異は、地球上の至るところで起こり始めていた。
イエローストーンの異常な噴出と呼応するように、かつてない規模の地震、噴火、津波が大都市ロサンゼルスを始め世界中で起こり始める。

連鎖的に、あらゆる天変地異が世界各地に次々と襲い掛かり、もはや地球上に逃げ場は亡くなるのだが、CGをふんだんに使った、いわばこの映画の見せ場であろうが、断層の亀裂から、大都市が、得も言われぬすさまじさで、次々と道路や、橋、ビル群が崩壊していくのである。

この辺が漫画チックなのであるが、ジャクソンがリムジンを運転して逃げるその後ろから次々と道路が崩壊していくのだが、巧みに車はそれをかいくぐるのである。しかも近隣の車はことごとく壊されているにも拘わらずである。

車では逃げ切れないと悟ったこの家族は、何故かセスナ機を手に入れる。セスナ機を運転したことがないジャクソンだったが、かつての妻の現在の夫が数時間のシミュレーションの経験があると言うことで、とにかく飛び立つが、これも倒れ来るビルの狭間を巧みにくぐり抜けるという神業なのである。

主がノアを箱船に導いたように、この家族は、この時のノアであったのかも知れない。

セスナ機が、安全な高度まで上がったとき振り返った、大都市は、斜めに崩落して、海中へ没するという劇的なシーンである。

地球上何処に行っても遅かれ早かれ同じ運命になるであろう事から、地質学者エイドリアンの友人で、インドの科学者が残した地図の示す所に脱出するための船が建造されていると言うことが分かり、そこに向かって大型機に乗り合わすのだが、どうやらこれはロシア機で操縦士もロシア人である。

すんでの所で滑走路が崩落している直前にかろうじて、地上から舞い上がることが出来るのだが、船が造られているというその場所はこれも何故か中国である。
ところが、その大型貨物機では航続距離が足りない。途中の太平洋のハワイで給油すべく着陸しようと試みようとするが、ここも火の海である。



やっとたどり着いた、中国の大型船3隻ほどに、選りすぐられた人たちが乗り、一般の労働者や、金のない者は、置き去りにされると言うことになる。
旧約聖書の「創世記」の6章-9章に書かれているように、神は、増えすぎた人類を一旦全滅させ、新たに創造すると言うことで、神に従順なノアを選んで、ノアに方舟を作らせるのに似ている。ノアの方舟には、主人公ノアとその家族、多種の動物を乗せたのだが、全く滑稽なことに、この映画でも、寒い山の上を、ヘリコプターで、つり下げられた、像や、キリンが同時にその船には積み込まれようとしていたことだ。あれでは象もキリンも凍え死ぬなぁと思いながら見ていて、おかしかった。

運んでいたのは中国の空軍であった。

最後には、エリートだけを積んでハッチを閉めようとする米国大統領首席補佐官に対して、地質学者エイドリアンは人類愛を一席ぶつのである。
これに感動して、ロシアを始めEU諸国や、日本もちょっぴり賛同の意を表し、ドアは開かれ、一般民衆は、船の中に駆け込むのである。



乗った後は、タイタニックを思わせる状態になる、8800mを越すエベレストが、頂部を残して海に沈み、それが迫ってくるのである。ドア開閉の大きなギアに何かが挟まってドアが閉められず、それを取り除くのに又ジャクソンが活躍すると言うことになる。

エベレストに衝突する直前で、船に後進(アスターン)が掛かり、無事、平穏になった海に出ると言うことになる。その後の地殻の変動で、もはやエベレストが世界一高い山ではなくなり、南アフリカのドラケンズバーグ山脈辺りが隆起して世界一の山になるとのことになり、やがて水が引いて、そこに上陸するべく航海すると言うところで映画は終わる。

正に人類発祥の地はアフリカで、再出発もアフリカからとでも言いたいかの如くである。

漫画として見に行った映画でも、一貫した家族愛や人類愛に対する意味は理解できたし、いろいろな神話的な要素も加味され、脈絡のないところや、滑稽なところもあったが、2時間40分ほどの間、飽きることはなかった。






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Last updated  2009.12.10 21:57:45
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