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2010.01.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ハイチで巨大な地震が発生した。

大地震が起こる度に考えることなのだが、今回の地震はマグニチュードは7.0というから、地震のエネルギー的には、過去の地震の例から言ってもとてつもなく大きいものとではない。ところが段々と被害の度合いが激しくなってきて、世界を震撼させるような事態になっている。

我が国でもあと3日で、あの忌まわしい阪神・淡路大震災から15年が経とうとしている。
正にそんな折に発生した遠い海の彼方のハイチという島国の出来事であるが、地球は一つであることを感じさせる事態となった。

「烈震」や「激震」の名称はなくなったとはいえ、正に最上級の破壊力であったようだ。
未だに、正確な数字はわからないのだが、BBC等によると、死者は約5万人とも言われ、被災者は300万人とも言われている。一方では、ハイチ政府は、数十万人の死者も予想されていると言い、ハイチの人口が約1000万人であるから、これは途方もない数字である。

阪神・淡路大震災に仕組みが似ているという。先ず震源の深さが10km程度と浅いこと、どちらの地震も、断層の岩盤が左右にずれる「横ずれ型」で、ずれた断層面の長さは約40kmということだ。

ハイチの面積は丁度近畿地方の面積並みである。首都のあるポルトー・プランスは人口200万人と言うから、市内はほぼ全滅であり、写真などによると、大統領府や、カセドラルなども全くの壊滅状態であるという。
阪神・淡路大震災で、死者の数が増えたのは、火災によるものが多いとあったが、今回見る限りでは、簡単な煉瓦造りに化粧モルタルを塗りつけたような耐震構造とはほど遠い建造物の崩壊による被害が殆どのようである。



日本が、北米プレート、ユーラシアプレート、太平洋プレートとフィリピンプレートの4つのプレートの端境期に乗っているのと同じく、ハイチ辺りは、北米プレートとカリブプレートの両方にまたがる形で存在している。

今回は、このプレートの狭間でハイチの地殻で東西に延びる「エンリキロ断層」が横揺れしたことに依る、剪断変化の地震であるという。この地方に、過去5000年間にマグニチュード7以上の地震がたびたび起きたと言うことでもあるが、さすがに今回の地震は、最近の100年間での最大規模であるという。

日本では、教訓を生かし、耐震補強を施しつつあるが、それでも間に合わない建物は多い。特に古い建物については、なるようになるのを待つしかない状態でもある。これと同じように、また特にハイチでは貧困も手伝って、地震対策も思うようにいかないと言うことだろう。

今回は、国の象徴とも言うべき大統領パレスも完全に崩壊し、大統領自身も、住む家が無く空港をさまよっているという放送がなされた。しかし一国の元首である、このような場合も国民を助けることを常に考えているというメッセージであった。

地震のエネルギーの大きさを示すマグニチュードにもいろいろあり、

1.リヒターのマグニチュード( Ml)
2.表面波マグニチュード( Ms)
3.実体波マグニチュード(mb)
4.モーメント・マグニチュード(Mw)

とそれぞれの特徴を示しているが、最近は一般に、モーメント・マグニチュード(Mw)で表すことが多いようである。

このモーメント・マグニチュード(Mw)での過去最大の地震は、1960年のチリ沖地震であろう。Mw=9.5 という未曾有のエネルギーであり、死者は2342名だと記憶している。これによる津波は日本にも累を及ぼし、日本でも142名の犠牲者が出たほどである。



このようにマグニチュードが9.0を越える地震は稀であるが、過去に、アラスカや、カムチャッカ沖でも起こっている。マグニチュードが高い割には、チリ地震の直接の被害者は意外に少なかったと言える。

このように地震のエネルギーが大きいからといって必ずしも被害が比例するとは限らないのは当然で、阪神・淡路大震災や今回のハイチの地震のように、地震の震源の深さや、震源地からの距離に比例してこの数値は変わるわけで、所謂応答であるところの震度が問題になるわけである。

これらはすべて、プレート・テクトニクス論による地球表面のプレートの接するところに起こっている。数え上げればきりはないが、プレートのぶつかり合う地域である、チリや、パキスタン、トルコ、イラン、ギリシャ、中国なども地震の被害の多い国である。

プレートの上に完全に乗っている国、例えば、サウジアラビアや、アフリカ、北米や南米の中心では大きな地震が起こったことをあまり聞かない。

地球環境で温暖化が叫ばれ、CO2がその元凶であると喧伝されて、この排出を如何に抑えるかで、世界中が先進国と新興国また途上国に別れて喧々諤々やっているが、世界中で、地震を無くする方向で技術力を集中するような話はないものであろうかと何時も思うのである。



分かっているようで、何もわかっていないような地球の地震発生のメカニズムである。もし、大手を振って地震のメカニズムが、教科書通りに起こると分かるのなら、その予測さえも出来ないのは甚だしく理不尽に感じる。

どうせ地球を相手の戦いに勝てるわけはないということなのであろうか。我々地震国として知られている国は、座して来たるべき大地震を待たなければ行けないのだろうか。

つい最近も、政府の地震調査委員会により、東海地震についての予測がされていて、静岡県中西部、駿河湾一帯を想定震源域とするプレート境界型地震が起こることが予告されている。「この地域はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの2つのプレートがぶつかり合っていて、負荷に耐えきれずにプレートが跳ね上がると大きな地震が起きる。」ということである。

この地震が、今後30年以内に起きる確率は87%、東海地震が発生すると約7900人の死者が発生、経済損失も32兆円だと試算している。この地震は、「専門家が唯一、予知可能な地震だとしており、大規模地震対策特別措置法に基づき、ほかの地域よりも手厚い観測網を敷いている。」

というのだが、それ以上は、どうしようもないのである。予測は出来ても回避は不可能で、座して8000名近くの犠牲者を出すのを待っているような状態なのである。

気象予報士とかいう資格があり、多くの天気予報おじさんや、お姉さん、お兄さんが居るが、これが当たった試しがないというのは言い過ぎだが、大概、前日くらいの予報が当たる程度と実にお粗末なわけである。

この事から考えても、地震の回避はおろか、予知すらも出来ず、神のみぞ知るというのが本音なのかも知れない。

被災した人たちは、賛美歌で気持ちを紛らわせているという。何を賛美しているのであろう。神は何をしてくれたのであろうか。いっそう、「なまんだぶ」と唱えるように教えてあげる方が良いのではないか。

日本政府も金だけ出して、後は、NGOやNPOに任せるのではなく、自衛隊の派遣でもして、救済することを考えたら如何なものかと思う。






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Last updated  2010.01.16 00:57:44
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