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2010.11.02
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改めてBRIC’s

最近話題に上る国は、やはりBRIC’s諸国が多い。

なんと言っても、お隣の国中国(C)は我が国、日本に最も影響を及ぼす国の1つである。そして、先頃話題にしたインド(I)、そして、慣例を破って北方領土に無断で入国したメドベージェフ大統領のロシア(R)、そして、先月末にジルマ・ルセフ氏が初の女性大統領になったブラジル(B)というところである。

この4ヶ国の中で、地政学的に日本と最も遠い国はブラジルであるが、ブラジルの遠い昔は、おそらく何万年も前にベーリング海峡を渡ってアジアからグレートジャーニーの末行き着いた人々であろう。
彼ら(我が祖先も同じ)は、長い時間を掛け、紀元前8000年頃、現在のブラジルの領域に到達したと考えられている。
南米に入った祖先は、東海岸でインカ帝国を形成し、西海岸ではそれとは違って先住民族として生活していたようだ。彼らも又、ヨーロッパ人によってインディオ(インディアン)とよばれた。既にこのインディオ達は、沿岸部だけで200万人程度が生活していたと言われている。

そこから、コロンブスに代表されるヨーロッパの大航海時代が始まり、これら先住民族を駆逐してしまう訳である。このブラジルの日本との関係でいえば、1895年の修好通商航海条約調印から始まり、第二次世界大戦中で一時断交状態となったが、20世紀初頭に笠戸丸で代表される本格的な集団移民が始まり、現在の日系ブラジル人は、5世、6世の世代になっていて、完全にブラジル社会に溶け込んでいる。

日系ブラジル人は政治や経済などで、高い地位につくものも多い他、特に長年の農業における高い貢献は非常に高い評価を得ている。我々が誇る、日本人のDNAの成せる技であろう。冒頭に書いたように、彼らは、我々日本人の祖先とルーツは同じであり、グレートジャーニーを経験した更に洗練した民族なのかも知れない。ある意味では、先に到着した、200万人の先住民の末裔と、20世紀に船というツールで渡った、後続のチームが合流したと言うことにもなるわけだ。

そのブラジルも、1825年にポルトガルから独立を果たすが、最初はご多分に漏れず、王制を敷いていた、1889年共和制となり、現在のルラ大統領まで35代を数えるが、36代目大統領として、初めて女性が大統領の地位に就いた訳である。



女性の進出が世界的になってきた割に、日本は傑物が居ないという感が拭えない。草食系と揶揄されるようにこれほど男性が、弱くなっているにも拘わらず、それに変わる女性の台頭がないのは不思議なくらいである。中には、偏狭的な女性主義者という人がかなり女性の品位をおとしめているという感じの人もいる。

首相にしたい女性ナンバー1も日替わりになり、今では、仕分け人である蓮舫大臣が最右翼とされている。日本人は、実にマスコミに支配されやすく、ピーマン的な頭しかないのかと疑いたくなる訳だ。
この国の人種ほど、マインドコントロールに掛かりやすい国民性はないのではなかろうか。

ともあれ、女性が国家の最高位を占めた国は、先ず、イギリスの女王と、サッチャー元首相が思いつく。現在では、ドイツのメルケル首相もそうであるし、アルゼンチンのキルチネル大統領は、夫の後をついでという特殊環境であるが女性である。オーストラリアのギラード首相も挙げられる。
他にもインドネシアのメガワティ元大統領や、フィリピンではアロヨ前大統領や、コラソン・アキノ元大統領などなどである。

フィリピンは、男性が働かない国として有名で、大統領が女性といってもあまり驚かないのだが、イギリスや、アメリカ(クリントン女史は敗れたが)でも女性の台頭が著しい。

之から伸びようとする国ブラジルの舵取りを任されたのは、62歳の女性である。こうなった経緯は、現大統領のルラ氏が、根強い人気を誇っているからである。就任以来高い支持率を誇り、昨年の金融危機時に於いてもその人気は衰えるどころか、最高の84%であったと言うから驚きである。
貧困対策が実に有効的な結果を生んでいる。

日本の首相が聞いたら、羨望の念で一杯になるだろう。そのルラ大統領も、憲法の規定には勝てず、3選出馬は出来ない。そんな中、もし出たら20%を越える人はそれでも当方すると言うくらいだ。
しかしロシアのように一旦身を引いたように見せかけ、自らが定めた憲法の目をかいくぐって、次を狙うといったところもなく、何となくすがすがしい感じがする。

人は権力を握りたがり、一旦その味を占めると手放したくなくなるのが常である。そう言った意味では、ロシアには独裁者が生まれる土壌が有るということだろう。


ブラジルの最低給与は10年間で約3.5倍に増えていると言うことだ。インターネットの普及率も、ロシア、中国を抜いて6倍近くになっているという。

原油の需要も中国は元より、ロシアやブラジル、インドで甚だしく増大している。
貿易に於いても、ブラジルとアルゼンチンは、ドル抜きの決済を可能にして、4%程度のコスト減としているし、中国も元決裁圏を増やしている。

ブラジルには、ペトロブラスという巨大な石油会社があり、そこの船を、私も設計をしたことがある。この春には、リオデジャネイロから、カンピーナスを結ぶ510kmの高速鉄道が計画され、日本勢が受注の運びとなるようである。このような大型プロジェクト着手のため、インフラ整備として、48兆円の投資を行っている。こういった、ルラ大統領の功績をそのまま踏襲しながら独自色を強めていかなければならない訳で、難しい舵取りを迫られると言うことになるだろう。

既にBRIC’sは力を付け、独自の道で、大きく飛躍していこうとしている。之に続こうとしているのが、VISTA(ヴィスタ)と呼ばれる国々で、ベトナム(V)、インドネシア(I )、南アフリカ(S)、トルコ(T)、アルゼンチン(A)がこう呼ばれて、段々に注目、投資が始まって居る。



日本は、初心に返り謙虚な気持ちで、国をもり立てていくことが必要ではないだろうか。





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Last updated  2010.11.05 00:49:01
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