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2010.11.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
島本町には、大きな会社が3-4社有る。その内の積水化学は、連れ合いの中学校に時々理科の実験を披露しに参加させて欲しいと申し出があるようだ。
積水化学のCSR(Corporate Social Responsibility)活動として、地域活動を行う上で、中学校や小学校の生徒・児童に理科への関心を持って貰いたいという意味合いがあるようだ。

島本町にあるのは、積水化学の研究所で、特にプラスチック関係の検査や、開発を担当し研究しているようである。

積水化学が、日頃学校に出かけて、授業の一端を担っているという関係で、今日は、夕刻に学校の理科先生を対象に研究所の説明と見学を引き受けてくれたと言うことである。私は、何の関係もないが、連れ合いが、行こうというので、化学会社の研究所とはどういうものか、後学のために見学会に参加させて貰った。

F16:00に門の前に集合と言うことで、出かけたら既に参加者は、20名近く集まっていた。
所長の挨拶と、会社の概要の説明があった。

積水化学といえば、阿部寛の「暖ったかハイムが待っている・・」で宣伝しているように、住宅が有名であるが、他にも、環境ライフラインカンパニーと高性能プラスチックカンパニーと3つの柱で成り立っているとのことだ。
研究所は専ら、高性能プラスチック関係のことを手掛けており、他の研究は、別の機関が担当しているとのことであった。

IT電子関係とAT自動車関係、MD医療関係さらに建築材料の柱があるのだという。


積水化学といえば、住宅かというのが頭に浮かぶわけだが、このようにエンドユーザーに直接繋がっているものは我々にも分かるが、企業に材料として供給しているものに関しては、なかなか内容は見えてこないものである。

積水化学の資本金は、1000億円で、馬鹿でかいという感じはないのだが、従業員は、19000名ほど居るらしく、売上は約1兆円に少し満たないと言うところだそうだ。昔の勤務先の売上高を優に超している。子会社は194社有るようだが、海外に多く、70社ほどが点在しているとのことである。グローバル企業と言っていい。

研究部門の人員は、約800名居るようだが、その内の200名が、島本の研究所に在籍しているとのことだ。
世界のトップシェアーを誇るものもあり、車のフロント硝子に挟まれている中間膜車内装品のフォームスポンジなどがそうだという。他にも2点ほどの説明を受けたが、難しく、何処に遣われているか理解が出来なかった。

一渡り説明を受けてから、研究室の何室かを案内され、見学することが出来た。
研究室内は、だいたいどこも同じような風景である。

中にナノレベルまで計測が可能な高性能顕微鏡などもセットされている。同行した先生の1人が、「因みに幾らですか?」と聞いたところ、それは初めて導入された顕微鏡で、それ以降の販売に対するモデルとしてのデモンストレーションなどをする時使わせるとの条件で安くして貰って、1億5000万円くらいかかっているのだという。そう言った電子顕微鏡が数台おかれていた。

化学(俗にばけ学)は、私の最も不得意なところであり、亀の甲などが出てくると、もうそれ以上は、読み進んでいけないといったアレルギーがある。

中には、クリーンルームという、1立方m当たりのゴミが、100個以下だとか言う部屋もあり、中で働いている人は、白装束に全身を包んで、窓には、紫外線をカットする、黄色いフィルムが貼ってあった。
連れ合いなどは、こんな中で、日がな1日それも毎日、よくも過ごしていけるものだと感心していた。

私は、生もの(生徒)を扱うのも大変だろうなと思うが、人それぞれに携わる仕事は変わっているのが、面白いと言えば面白い。


ここは、機械性能試験室だと言われる、引っ張り試験機や、曲げ試験機を置いてある部屋でも、相手がプラスチック故に小型であり、スチールを相手のような豪快なものはない。

最後に射出成形の部屋を見学したが、ペレットと呼ばれるプラスチックの小さな玉をホッパーから入れ、200℃に熱して、スクリュー状のピストンで押し出すのであるが、その力は500kg/mm2であるといい、その反力を取るために、160tonの力で、反対側からジグで押しつけて支えているのだそうだ。

その装置で作り出されるのは、DVDディスクや、もっと大きな機械では、車のバンパーなども作っているようだ。

微細粒子技術、単分散粒子、多孔中空粒子光反応と接着力などと説明されても、全くイメージが湧かないのだが、学校の理科の先生は、それでも熱心に聞いている。

中学校では以前、鉄球を落とし、車のフロント硝子を破壊する実験を行った時に、生徒は、とても喜んだというので、この次にもそう言ったデモを計画しておられるようだ。


最後に案内してくれた、中堅どころの若い研究者に「積水」の名前の由来を聞いてみた。
私はあらかじめインターネットで調べておいたのだが、「勝者の戦は、積水を千仞(せんじん)の谿(たに)に決するがごとき、形なり」と中国兵法書の古典「孫子」から来ているのだという意味だと書いてあったが、その研究員は、「孫子の・・・」と応えたので、さすがと思ったものである。

意味は、「満々とたたえられた水を深い谷底に切って落とすような激しい勢いで一気に決めるのが、勝者の戦い方」と言うことだが、そこから、問題や課題に直面した際には市場の動向を見極め、十分な分析と体制を整備した上で果敢に攻勢をかけるのが「積水」の精神だというのだ。

私は初めて知っただけにそう言うことかと、感心していたが、社員にまで徹底されている(当たり前のことだが)のは大したもので、私はそう言う意味だったのかと初めて知ったわけだ。

積水化学の研究所を再び見学する機会はないだろうが、貴重な体験をさせて貰った。

外も暗くなって辞去したのだが、明日は、友人夫妻とゴルフのラウンドがある。前回は、ついて行けたので、何とか形にはなったが、このところクラブを握る機会も少ないので、打ち放しの練習に出かけ、連れ合いと互いに70球ずつを打った。最近は良いところが無く、連れ合いも永くクラブを握っていないので、一生懸命打ったが、所詮は我流なかなか思うようにはいかない。
明日のことが気になりながら、消化不良で帰途についた。





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Last updated  2010.11.20 03:03:08
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