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2012.01.29
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その両演説が、日本では1月24日の通常国会で、アメリカでも現地時間の24日に行われた。日頃は、日本の首相の施政方針演説などあまり見ないのだが、アメリカ大統領の一般教書と同時期であったと言うことで多少見てみることにした。元より、日本の首相は、議院内閣制で選ばれるわけで、我々の意図が直接伝わりにくい嫌いがある。

民主党は、2009年8月の衆院総選挙で圧勝し、悲願の政権交代を果たした。そして鳩山由紀夫内閣が発足したのだが、この馬鹿鳩、発言は思いつきだけで、ぶれまくり、自分の生い立ちから想像する、善意の花園にいるかの如き錯覚からか、その優柔不断は、普天間飛行場移設での最低でも県外発言という精一杯のパフォーマンスを早々に撤回し、首相自らや小沢一郎元民主党幹事長らの「政治とカネ」の問題では大きな味噌を付け、「もう僕ちゃんは議員を辞めちゃうぞ!」なんてことを言い放ったが、未だに居座り、誰も必要としていないのに「必要とされる限りは、議員に留まる」的なことをぬけぬけと言ってのけるのである。

最早、国民は何の当てもしていないし、海外に於いても同様の感覚である事は、外国高官の話でも時折出てくるが、当の本人は、蛙の面に小便である。続く菅総理は意気込んで右手にマニフェストを掲げたが、時悪しく東日本大震災に見舞われ、その対応の不適切さに、涙をのむ形で退いた。逆に言えば、毒にも薬にもならなかったと言うところか。しかし、罪もあるが、原発という暗闇で為されていたことをあからさまにした功もあるのかも知れない。

今回の野田総理は、係累もなく、金銭面でも今のところクリーンであり、松下政経塾の1期生という事もあって、民主党による政権交代が、良かったと思わせてくれるかという期待の残渣はあった。しかし、これまでの言動や、この施政方針演説を聴いて、表面面を見れば、確かに納得のいくところもあるが、経緯を追うと、これ程人を馬鹿にした、演説もない。
野党の自民党が、同じレベルで、揚げ足を取っているばかりでは政治は前に進まないのだが、私個人としては、やはり以下の野田総理が野党時代に街頭演説をし発言していた内容とあまりにかけ離れているのを見るとき、「君子は豹変す」と言う以上に、野党時代にこの状態を見抜けなかった政治家だったのかと、情けなくなる。

その街頭辻説法は、「マニフェストに書いてあることは命懸けで実行」で、・・「書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。」「書いてないことを平気でやる。これっておかしいと思いませんか。」「書いてあったことは4年間何にもやらないで、書いてないことは平気でやる。」という下りや

「税金の無駄遣いは許さないということです。天下りは許さない、渡りは許さない。それを、徹底していきたいと思います。」といい、「消費税5%分の皆さんの税金に、天下り法人がぶら下がってる。白アリがたかってるんです。白アリ退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか?」・・・と、そう言ったまやかしをしないのが民主党なんですとぶち上げていた。あれは一体何だったのだろうか、まるで人格が変わったとしか思えないのである。

仕分けのパフォーマンスには飽きたし、官僚原稿にも飽きた。本当の国民のための政治が望まれている。はげの三宅氏は2言目には、消費増税を言うし、国民の中にやはりそうなのかなと思うような気持ちを醸成させている。巧みなレトリックを労しているが、それが松下政経塾の教えなのかと疑う。塾は勉強するところであり、そこでは決して高邁で、高潔な理想的人格が身につくところではない。人間の品性は下劣でも東大に入学できる馬鹿鳩が良い例だ。



諸外国の消費税率を引き合いに出すことは止めて貰いたい。かの国は、高い税金をデポジットとして前払いしているが、それは医療の無料化、教育費の無料化、老後の安心代として確実に使われているわけで、決して、数%の特権階級の懐を潤すためではないことを、総理自身も知っていたではないのか。
そう言うことを学ばずして何が政経塾だと言いたい。

増税を政治・行政改革と一体にして貰いたくない。先ず、徹底的に、国民が納得できる政治・行政改革をやり終えてから、増税論議を始めようではないか。今までの一貫した民主党の方針を見る限り、政治主導は何処へやら、かつての自民党のように官僚の作文を棒読みしているだけだと言うことは誰が見ても明らかだ。先ず死にものぐるいで、「ネバー×4、ギブアップの精神で、官僚の人員削減、さらには、給与削減を先行しようではないか。勿論平行して違憲と何度も言われている議員定数の是正、そして、議員一人頭に掛けている諸経費(歳費も含むが)を極限まで切り詰めようではないか。

施政方針演説の中で具体的に強調されているのは消費税だけであると言っても良く、神の声が乗り移ったのであろうか、まさに野党時代とは完全に別人である。政権は1年持続しないことが自明でも、施政方針演説は施政方針演説なのだろう。

一方は、アメリカのオバマ大統領の一般教書演説では、今年の11月6日は大統領改選の日となっており、オバマ大統領は支持率50%を切っている。しかし、未だ1期目の大統領として、現職の強みで、今年の選挙がどうなるか解らない。これに反して、野田内閣の支持率は、28%と国民意思とは乖離していると言っていい程、所謂レイムダック状態である。特に消費増税に反対する割合は53%と、半数を超えている。
先ず増税ありきで、その結果なし崩し的に、更なる増税が待っているというか、そうしなければ破綻すると、言うことらしい。入るを計るのは1つの方法であるが、出るを制することに手を付けない限り、この問題は永久に決着は付かないだろう。

オバマ大統領の一般教書演説には、経済政策で、「製造」を基盤に考えていると述べているが、野田首相にその考えは微塵もない。またオバマ大統領には「教育」の文字と重要性の言葉はあるが、野田総理は、僅かに人づくりの投資強化を言っているが、教育に対する抜本的考えは聞かれない。ない。またエネルギーに関しても、オバマ大統領はエネルギーについて具体的に述べているが、野田総理の方は極めて抽象的で、中長期的なエネルギー構成を考えると云いながら、原発に対する安全性云々と、原発堅持を捨てきれない内容だ。
イノベーションを推進すると言い、海洋国家である故の資源の宝庫だと並べるが、現在殆ど100%資源輸入国が、どういった資源開発を目論んでいるのか、全く抽象論で終わってしまっている。アメリカはシェールガスと油田の開発で、余裕を持ち始めている、日本は、メタンハイドレードというシェールガスよりも希望のある資源があるというが、その動向は一切語られていない。

外交に関しても、オバマ大統領は、イラクやアフガニスタンでの成果を強調し、次なるターゲットのイランの核兵器阻止に全力を挙げると表明している。また、雪解けが近いミャンマーに関してもいち早くアメリカのプレゼンスを謳い上げているが、野田首相の場合は、何とかアメリカとの基軸関係には言及しているが、その他の国については、全て善隣外交的で、メリハリが無く、皆さんと仲良くやっていきたいというに留まっている。日本の専守防衛体制では、対中、対ロ、対韓国などの焦眉の急に対しても言及できず、当たり障りのない官僚的作文だけに終始し、自らの言葉で何ら語っていないわけで、増してミャンマーの民主化などは全く眼中にないと言って良い。

両演説とも、勿論ブレーンや官僚の作文ではあろうが、らしさを表現できているのは、オバマ大統領の方ではないだろうか。成果を強調しなければ、来る選挙に勝てないと言うこともあるだろうし、より広く国際的な関係を見ている内容だが、野田総理のは、消費増税の点では全く、人が変わった如く洗脳された力の入れ様だが、その他は、総花的で、あれもこれも言っておかなければと言う、官僚の文章から何ら抜け出していないと感じた。

今あたかも、橋下ブームに火が付き、石原慎太郎や、もう済んでしまったかと思った平均年齢72歳の老人達が、そのまま立たないのかと思ったら何やら、橋下を杖にして立ち上がろうなどと考えているようだ。






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Last updated  2012.01.30 01:35:18 コメントを書く


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