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2012.04.28
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今回は、町の住民委員会で、教育部会とやらに所属したので、少し視点を変えて、現在の中学校が抱える問題の一端が理解できるかということで、注意深く見ることにした。朝1番 (1時限) からでも良かったのだが、何かと諸事にかまけて、参観したのは2時限目からだった。今日は来年高校受験を控えた3年生の教室は如何かと、3年生を中心に見て回った。

2時限目に訪れたのは、女性教師による英語の教室だった。菅原道真について、京都と奈良を部隊に、日本の生徒がアメリカの生徒を北野天満宮に案内するといった内容で進められていた。寝ているというわけでもないだろうが、1~2人机に俯せて、全く授業には関係ないという連中がいた。私の中学時代とは隔世の感がある。勿論そのようなことは事前に情報を貰っていたので、取り敢えず見過ごすことにした。

授業は比較的に順調で、先生の質問に手を挙げて答えようとする生徒がいることは昔と変わらない。最終段階で、先生が今日の授業をまとめようとした時だ。ある生徒が英語に関係なく全く別のことを質問したのである。先ほど机に臥していた2人の内の1人だ。少し怪訝な気持ちであったが、見過ごすと、時を移さず、また同様の無関係な質問で先生の授業の妨げをした。私はたまらず「君、うるさいぞ!」と大きな声を出した。

一瞬教室内が締まったと思ったが、その君はなにやらごそごそしていたかと思えば、ぷいと立って、教室から出て行った。「これか!」と思い私は付いて出た。教室は3階で、1階降りる毎に「君は何という名前だ」と聞き、1階までに3回聞いたが頑として答えない。私は、しつこく、彼の後を付いていった。行くところが無くなったのか、職員室に飛び込んで、「この人何? 訳わからへんわ」とのたまわった。「訳の分からないのはお前だ!」と口に出したいものの、我慢して、事情を教頭先生に説明して、バトンタッチをした。いやはやである。

3時限目は数学の「因数分解」である。数学辺りが、分からなくて、ふらふらするのが居るかと思った。例題として(x+1)(x+2)=x^2+3x+2というのが黒板に書かれていて、左の項から右の項への計算を「展開」、その逆を「因数分解」との話で始まった。数多く例題が、プリントで配布されており、出来る人は、どんどん前に進みなさいと言うことのようだ。

私が見た最後列の生徒3人は、物足りないのか、どんどん先に例題を解いている。しかし、先生の言う通りを実直に書いていく生徒もいる。勿論端から分からず(分かろうとしないのか)よそ事のように無視する生徒もいる。之では理解力のある子供には、授業がつまらなくなるだろうと思うものの、町立の中学校では、これが限界なのかも知れない。

ここで気づいたのは、PTAのお母さん(おばさん)連中のうるさいことだ。たまに会ったお知り合いかも知れないが、教室の中に入り、短時間ではあるが、本人達は小声のつもりで挨拶と近況の報告しあいである。ひそひそ話しているが、皆聞こえるわけで、さらには、暑いから教室の窓を開けっ放しにしているその廊下で、世間話に余念がないおばさん連中が居るのである。これも本人達は小声で密かに喋っているつもりなのだろうが、これが皆ぼそぼそと聞こえ、私ならず、きっと生徒達にも聞こえているだろうと思うと、「あんた達、何しに来てるのや!」と言いたくなるほどだ。この親たちにしてさっきの子供のような子ありかと思わせるものであった。

昼休みに、わざわざ食事に出掛けるのも面倒で、控え室で、おかきを1つご馳走になり、4限目の「技術」の授業を参観した。機械と道具の違いを例題を挙げて、進めていた。機械について、しりとりで、10個名前をあげようとの話になったが、4つ目で頓挫した。「キカンシャ」の次が出てこない。生徒から声がないので、後ろの父兄の方に聞いてみましょうと振られた。2人しかいないもう一方の参観者の女性は、「思いつきません」と極めて自然に答えたので、私の番になりようやく「今はカメラというのだろうが、昔は写真機(シャシンキ)」というと、先生はいたく褒めてくれたのには、恐れ入った。



5時限目の「社会」の先生はベテランのようで、年配である。近代歴史の授業で、テーマは「民主化の進展」であった。連合軍総司令部の指示により、
1.財閥解体と2.農地改革、3.米ソ対立(冷たい戦争:冷戦)についての話であった。近代史を平易に教え、おそらくは、指導要領に沿って教えるとこのようになるのかとも思ったが、日中戦争後の中国内部の抗争(蒋介石と毛沢東)では、毛沢東が「人民に優しい政治をしたので:、共産党が勝ち、今日に至った」と端折って説明したことに違和感を覚えた。

毛沢東は最初の理念はいざ知らず、何千万人もの自国民を自らの政策の不備で殺した(餓死させた)ことなどこれでは分かるまいと思ったわけだ。そんなこんなで、5限まで、参観したが何とか現在の中学教育の実態の一端を知る事が出来たかと思っている。

夕方は、連れ合いと我々共通の友人と、さらには、連れ合いが初奉職した小学校の教え子(今は55~56歳)さん5人と、連れ合いの兄が経営するカラオケクラブで、心行くまで楽しんで帰った。初々しい連れ合いが担当した教え子さんに映る良き先生振りを聞いて、友人も盛んに教師冥利に尽きると言っていた。

私にも、こんな昔はあったのだが、さて、今の中学生はと聞かれると、そんな楽しい小学校生活を送ってこなかったのだろうなと、感じずには居られなかった。





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Last updated  2012.04.30 20:25:20 コメントを書く


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