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2012.07.30
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それぞれの検証結果はそれなりに評価すべきだが、東電による独自の評価には、全く反省の色すら感じさせない内容で、事故当事者として、真摯にこの事故と向き合っているとは言い難いものを感じる。

事故以来の東電代表者のコメントを聞き通暁すると、まるで反省の色がない。国会と政府における調査会は3月11日に起こった、原発事故が、地震そのものから起きた可能性が捨てきれないとしている。所謂「安全神話」が神話であり実話ではなかったということだ。

この点について、東電の事故調や民間の事故調迄もが、未だに原発は安全であったが「想定外の津波が引き起こした」という幻想的な原因に帰着せしめていることだ。この時点で、もはや議論が交わることはないであろう。私は、国会(国民の直接選挙で選ばれた国民の総意)の事故調が出した国会事故調の結論に重きを置いている。なぜなら、他の事故調査は、はじめに結論ありきで、多少のカーブ球は入れているが、最後はしゃんしゃんの結論にしようとしているからだ。(その点で、東電自体の委員会は存在までもが弊害と思う)

元々、原子力発電に必要な燃料の放射線物質について、この危険な物質が、外部に漏れないようにする「5重の壁」が設けられているという話であった。

それは、1.「燃料ペレット」、2.「燃料被覆管」、3.「原子炉圧力容器」、4.「原子炉格納容器」、5.「原子炉建屋」の5つである。

よくよく見れば、素人なら大満足であろうこれらのことも、最後の原子力建屋自体が、今回の地震に対して十分な強度を有していたかどうかが、すでに問題であると結論づけている。
人は、地面が揺れるのを極端におそれる。自分の立場が何者にも守られていないという絶望感に似た心情になるからだろう。

従って世情にも、怖いものの順序は「地震、雷、火事、親父」というのもわかる。


こういったことに反論するでなく謙虚に受け止めれば、なお原発を使い続け、2030年においても幾ばくかの原発を残すなどといった発想が出てくるわけはないのである。

現在ある原発を活かしたい、それはそれで理解できる点があるが、それは、たゆまぬ電力供給という1点でしかない。その根底には、今度は東北の地震のようなものは来ないだろうといった漠然とした気のゆるみからくるのであろう。原発再開を話しているその同じ紙面で、東海・東南海地震や首都直下型の地震について言及がなされているのはどういう神経なのだろうか?
対岸に火事はあってもわが家は平気と言うことだろうか。誠に理解に苦しむ。

日本における原子力発電は、1954年3月に中曽根康弘らによって導入が企画された。それは、爆発や破壊などがないとした時の原発の有意差であった。その出発点から、原発につぎ込まれた、多大な開発費などを、もし、自然エネルギーに振り向けていたなら、このような未練がましい原発依存は起こり得なかったであろう。

信用は営々と積み重ねた努力の結果得られるが、また、1つの、あるいは1言の失策や失言で失墜するものである。原発事故には、我々が知る範囲でもスリーマイル島や、チェルノブイリがある。日本でも、東海村のJOC臨界事故や、近くは美浜原発の上記漏れ事故がある。いずれも直接死亡した人の数は、少ないかもしれないが、放射線物質という目に見えない物質に影響され、悩んでいる人は多い。

なぜ、原発依存を脱する「脱原発依存」で衆議が一決しないかについて私は納得がいかない。
なぜ危険な存在を身近に許すのか。
たいした検討も行わないで、活断層の直上に原発を建てる輩がいることを、肝に銘じて、知るべしである。





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Last updated  2012.08.03 13:48:13 コメントを書く


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