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2012.10.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類



かつてソフトバンクはボーダフォンの日本法人を約1兆9172億円で買収して、日本における先行携帯電話会社のNTTドコモやKDDI(au)を追い3大携帯電話会社の一角を占めるに至ったのは8年前の2004年のことであった。そのソフトバンクが今や本格的に世界に打って出ようとしているわけだ。日本の携帯電話会社は、ガラパゴスと揶揄されて、世界では特殊な立場にあったが、今回は世界を舞台にした動きである。

ソフトバンクはアップル社からiPhoneの販売権をいち早く得て、その力をめきめき伸ばしてきた。今は昔の話になった第3世代携帯の3Gであるが当時はソフトバンクが先行2社に追いつくために注力してきたところであり、ソフトバンクが携帯電話事業に打って出る要因(戦略)の1つであった。今は巧みなコマーシャルに乗って、iPhoneを他社に先駆けて導入して確固たる地歩を固めた。

今回は先に国内のイー・アクセスを傘下におさめそれをベースにアメリカのスプリント・ネクステルの2/3の株式取得に動いたわけだ。子が孫を食い、その子を親が食うといった一連の買収劇で、ソフトバンクは強大化を計ろうとしている。これほどM&Aを駆使して業容を拡大した企業もないだろう。この買収が成功すれば過去JTがイギリスのたばこ大手ガラハーを買収した時より大型の買収劇になるわけだ。

今や3Gの3倍以上の通信速度のLTE(ロング・ターム・エボリューション)が常識的なものとなっているが、各社は、それぞれこのLTEの導入を行っている。
このIT(携帯電話)業界の行く末はどうなるのか、我々としては複雑怪奇になった利用料金の低額化を望むばかりである。なぜなら通信は、鉄道や高速道路同様現代に生きる人間として今や必須のインフラであるからだ。

純利益がおよそ10%にも成ろうかとするこれら通信業界は、こういった社会性を考えてもう少し一般向け料金を低くするように努めなければならないだろう。
10%の利益率を持続すると言うことは他の一般企業に於いて容易成らざる値であるが、通信(携帯電話)業界はこの値を遙かに凌駕している。

ソフトバンクのこの芋づる式の買収は、総額1.5兆円とも2兆円を越えるとも言われているが、5期連続で最終赤字を強いられているスプリント・ネクステルの株価の動向(急回復するなど)によっては成立断念との含みを持っているという。ソフトバンクの現契約者数3014万件で買収合意済みのイー・アクスエスの413万件と今回のスプリント・ネクステルの契約者数5600万件を加えても9027万件であり、アメリカトップのAT&Tの10520万件や2位のベライゾン・ワイヤレスの9420万件には及ばないが世界3位の契約者数を抱えるメガ通信会社になる。



この買収劇には上で孫と称したアメリカ5位のメトロPCSコミュニケーションズ買収も絡んでいる。4位のTモバイルUSAが同じくメトロPCSコミュニケーションズとの経営統合を協議中だと言うことで、ソフトバンクがスプリント・ネクステルを通じてこのメトロPCSコミュニケーションズの買収に動くことで業界全体が揺れることは必死であるからだ。

ソフトバンクの買収へ向けた構想の発表はこういった先行きの不安もあってか、市場の反応は控えめであり、株価は一時17%安にまでなったようだ。この先注意深く成り行きを見ていかなければならないだろうが、日本の携帯電話会社が、世界に向けて大きく1歩踏み出したことに変わりはなくこの買収の成功を祈るだけである。

世界の携帯電話会社の売上高を見ると、1位は1.6兆円の中国のチャイナモバイルだという。2位にベライゾン・ワイアレスの1.4兆円が続き、ソフトバンク(含むイー・アクセス)+スプリント・ネクステル連合は3位に浮上1.3兆円になるとの予想だ。アメリカの契約者数1位のAT&Tをも抜き、世界3位の携帯電話会社となる。

ソフトバンクは創業60周年に当たる2041年までに時価総額200兆円、グループ企業数5000社とする目標を掲げている。直近の時価総額が約3兆1900億円、グループ企業数は約1000社ということだから画餅のようなものだが、1企業が30年先の広大な方向と目標を掲げて進んでいるにも拘わらず、政治の世界は足下の問題すら解決できず相変わらず政治村内部の問題でもめ続けるのを見るとき、昔言われた、「企業は一流、政治は三流」と行った言葉を思い出した。





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Last updated  2012.10.15 02:59:14 コメントを書く


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