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2015.11.08
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中国(中華人民共和国)と台湾(中華民国)の両首脳がシンガポールで初会談した。中国の内戦終結の1949年に、台湾が中国から分離したとき以来のことだ。

ラストエンペラーとして知られる中国の清王朝が倒れ、孫文により中華民国が成立したが、日本が絡んだ過渡状態の後、中国はイデオロギーの違いの下、蒋介石が率いる国民党と毛沢東が率いる共産党との確執が、如実になってきた。
元々本土に於ける中華民国成立時からこの両者は対立していたわけだが、対日戦争のために一旦休戦を2回に亘って行っていた。やがて、日本の敗戦で、共通の敵がいなくなったわけで、この両者の確執が再燃したわけだ。

蒋介石の天下だった中華民国もその後の腐敗と、経済の悪化で、民心が離反したその隙を共産党が巧く突いたと言うことになる。この抗争、議会の場での論争などと言った生やさしいものではなく、内戦という形で、進んでいく。

共産党軍も、国民党軍(国民政府軍)の傘下で日本と戦っていたわけだが、日本との戦争の矢面に立っていた国民党が疲弊に任せる中、地方で、共産党は力を蓄えていた形だ。更に共産党軍は、旧ソ連の支援をバックに、段々と南下して、国民党軍に迫っていった。一般大衆は、往々にして、時の権力者に不満を抱くもので、そんな隙につけ込んだのが共産党軍だったと言うことだ。

内戦による国民の不安と不満をおもんばかって蒋介石は毛沢東へアプローチして和平への道を探り、一旦は停戦したかに見えたが、やはり相容れず、再度衝突することになる。アメリカは一度国民党に肩入れするも中途半端に軍隊を引いたため、結局のところ、共産党軍側に決定的な勝利がもたらされた。その結果、蒋介石率いる国民党は南京を払って(追われて)、台湾へと落ち延びたという形だ。

毛沢東の後、中国本土が共産党一色で統一され、現在の習近平に至る。蒋介石の後、台湾に逃れた、国民党の場合は、やがて議会制民主主義を採り、現在の馬英九に至っている。


従って、台湾は、あたかも1国の如く振る舞っているが、国際的には、国として認めている国は少数で、日本やアメリカなどは、国ではないが、国みたいなもの的に扱っている。中国は、当然台湾を帰属部分と考えているし、台湾側も、中国本土を自分の領土の一部として考えていて、実効支配部分が台湾だという見解だ。現実から考えると、荒唐無稽的ではあるが、筋論的には、そう言った考えも当たっていなくはない。

中国4000年の歴史などと言うのは、漢民族の流れで、時に蒙古系や、満州系の民族が支配した時期があっても、中華思想の流れは漢民族にあるとの考えで、現在の中国も台湾も民族的には漢民族の末裔なのだ。

台湾は民主主義制度を採っていて、現在は馬英九が総統となっているのだが、来年1月に予定されている選挙で野党である民進党が躍進する気配が見えていると言うから、この会談の成果がどうなるのかは未知数かも知れない。
というのは、民進党は1つの中国という考えではなく、台湾も1つの国家で、独立することを目指しているからだ。民進党は、中台関係を1国内の、政党同士の争いであるという考えではないというわけだ。

従って、この先どうなるかはまだまだ予断を許さないが、取り敢えず、中台間の緊張はほぐれる方向に転がったと言うことだろう。中国の歴史を見れば、合従連衡、離反分断は世の常であり、権謀術数渦巻く中、この先、どう言ったことになるかは未知数と言うことだ。

中国は世の中を共産主義で塗り上げたいという野望(少なくとも地球の半分は俺のものだ)と言う中華思想で貫かれている。海洋進出を決め、第一列島線はおろか、第二列島線まで視野に入れた中国は、台湾との会談も深慮遠謀の端緒に過ぎないと考えているだろう。

当面の目標は、第一列島線であり、ソ連崩壊の現在は、唯一、互する仮想敵国はアメリカであり、台湾問題も、尖閣、南沙・西沙諸島などと同じ位置づけなのであろう。

こういったトウ小平辺りから構想されている、中国「再建期」は達成し、現在遅れ気味とはいえ、「躍進前期」として、第一列島線内部(近海)の制海確保を達成しようと目論んでいる。この勢いで、後5年後(実際はもう少しずれ込むようだが)には第二列島線内部の制海権を確保し、やがて2040年ころには、太平洋やインド洋に於いてアメリカと対等な国家になることを目論む構想を捨ててはいない。





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Last updated  2015.11.09 06:47:13 コメントを書く


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