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2015.12.21
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日曜に考える(日経新聞)、を読んでいると、塩野七生さんが「ギリシャ人の物語1」を上梓したとある。之は3部作になるようだ。前回の「ローマ人の物語」は15巻あったので、読むのも大変だったが、今回は、一寸手軽そうだ。
私もかねて、ギリシャやローマについては興味があって、8年前に連れ合いとイタリア旅行した時のローマはつい昨日のように思い出す。フォロ・ロマーノのカエサル像と並んで写真を撮ったのは、一寸したエポックであった。

残念ながらギリシャを訪れたことはないが、「ギリシャ・ローマ神話」が好きで、絵画の世界や西洋の古代史などでは、神話に登場する神々の名を取ったものが多く、何やら読んでいて楽しい。

歴史という重い扉を開いていくと感じることだが、ローマ(イタリア)やアテネ(ギリシャ)は現在も同じ名前で存在しているものの、古代と現代では似て非なるものなのだと感じる。古代ローマにはキリスト教はなかったが、現代社会ではキリスト教とイスラム教とが対峙してそれが大きな問題となっている。

ギリシャだって、プラトンやアリストテレスの古代と、EUからはみ出しそうな体たらくの現在とでは、同じギリシャ人と言ってもそれが同一と言えるかどうか大いに疑問の残るところである。

新聞の塩野さんは、イスラム教徒のことにも触れていて、「イスラム世界は、人々に高学歴を与えることは出来たが、それにふさわしい職場を作れなかった」と解説しているのを成るほどと思った。「アルジェブラ」「アルゴリズム」これら、「アル」で始まる言葉は、皆アラビア語から来ている。イスラム世界は、この様な言葉だけに留まらず、こういった言葉が必要な世界であったはずなのだが、悲しいかな、かの地の現代にそれが受け継がれているとは思えない。

高学歴で、頭脳はおそらく明晰であった彼らには、適切な働く場所が無く軍隊とかバース党(アラブ主義政党)に集まるという事になっていった。そして、彼らはイラクの壊滅を機にシリアに終結して今のISの中核を成しているのだから、ISの実態は、そこいらのチンピラの如きはみ出し者とは違っているのだろう。



そのキリスト教も、現代では、総本山バチカンも、他宗教を信じることを無碍に否定はしていないという。あっちの水よりもこっちの水の方が甘いぞと言うに留まっているようだ。
そんな風に聞くと、キリスト教も門戸を開いてきたのかと思うが、一方の後発、イスラム教は、そこまで熟成されていないとも受け止められる。

イスラム原理主義というのはそう言った位置づけなのかも知れず、それは中世で、魔女狩りをしたキリスト教徒にも通じるところがあるのだろう。現代のキリスト教(バチカン)のありようがどうなのかは分からないが、イスラム教に於ける聖地(メッカ)は、今でも他宗教者の立ち入りを禁じている。イスラム教にこういった不寛容さが、ある限り、他宗教社会との融合に期待が持てないのかも知れない。

また、地政学的な観点から見ると、イスラム圏は、地中海から南部の、熱帯的な気候のベルト上に集結している。そこは丁度資源(石油や天然ガス)の宝庫になっていたためか、資源の切り売りだけで、生計が立っていたので、工業化や発展へのインセンティブに欠ける嫌いがあったためか、さしたる発展もなく、今日に至っていると言う見方も出来る。

古代を学びつつ、之からの世界を考えると、何か見えてくるものがあるような気がする。





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Last updated  2015.12.23 08:44:42 コメントを書く


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