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2018.02.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは先ず、東大寺公園に出たが、その後雨を感じたので、島本駅で傘を借り、名神桜井迄上って、又島本駅で傘を返して、帰宅した。
夕方太郎君一家が来る予定だったが、孫のお兄ちゃんの方がインフルエンザ)に掛かったとかで、孫の弟と太郎君だけがやってきた。今年のインフルエンザはまだまだ猛威を振るっているようだ。

***

霊長類で初のクローン(サル2匹)を中国科学院の研究チームが誕生させた。
哺乳類では、羊のドリーが最初に(1996年)誕生しているのだが、霊長類では初めてのことだ。ドリーは死んで久しいが、その後もウマやウシといった大型哺乳動物のクローンが多く誕生していったようだ。iPS細胞などの話に注目が集まり、その後は、あまり耳目を集めるところではなかった。

2013年には、サルで試みられたが、サルのクローン胚は、マウスなど他の哺乳類と異なり、胚盤胞と呼ばれる段階に成長した後で雌ザルの子宮に入れても、全て流産して子ザルにならなかった、といった発表もあり、高等霊長類とそれ以外の捕乳類の間には大きな壁があるとみられていた。

今回のクローンはカニクイサル2匹で、中国科学院が昨年12月に誕生させている。名前も、「チョンチョン(中中)」、「ホワホワ(華華)」と名付けられた。

実験の流れは次のようだ。新聞発表のままに引用する
「まずサルの卵子を用意し、遺伝情報が記録されているDNAが入った「核」を取り除いておく。この卵子に、クローンを作りたい別のサルの細胞核を入れる。核を移植した卵子からは、受精卵と同様に子供を育てることができる。代理母となる21匹のメスの子宮に卵子を移したところ6匹が妊娠、そのうち2匹が出産した」



クローンというのは、生物を構成する体細胞と生殖細胞のうち、脳や筋肉、内臓、皮膚など体の様々な組織を形作る体細胞を複製させることを云う。体細胞にはその核の中には1セットの遺伝情報(DNA)が入っているが、之を元に、その体細胞と同じ遺伝情報(DNA)を持つ個体を増やす技術なのだ。生物の細胞はこの核が持つDNA情報に基づいて、皮膚や筋肉といった、初期に決められた体の様々な細胞に成長するのだ。クローンは、DNAが寸分違わぬ生物なのだ。

もう一方の生殖細胞は卵子と精子で、精子と卵子の受精により父母のDNAを半分ずつ受け継ぐことになり、これは一般にクローンとは呼ばれない。

いったん成長した固有の体細胞は、他の細胞にはならないと考えられていたが体細胞の核を卵子の中に入れると細胞を初期化することが出来る事が証明された。山中教授が発明したiPS細胞は、体細胞に複数の遺伝子を入れ、人工的に初期化を起こして作られのだ。

過去に作成されたどのクローンでも、核の移植は非常に繊細な作業になり、サルの場合は、特に難しかったようだ。今回、中国科学院のチームは膨大な実験と多くの代理母(サル)を利用して初めて可能になったようであり、核を移植した卵子に酵素の遺伝子や薬剤を加え、初期化を促す工夫もしたようだ。

ヒツジで出来たからサルでもというわけにはいかなかったように、サルが可能だったからヒトも可能という簡単なものではない。
ヒトの病気の治療や治療薬の開発などで、現在は、ネズミやウサギ、ブタなどが試験体として使われている。中国はサルならヒトに近いので、一層役立つとしているが、サルのクローンを使って病気を再現するとなると、サルに高度な負担を掛けたり、死なせてしまうことになるわけで議論は多い。

ネズミやウサギなら良いがサルは駄目という線引きは難しいが、矢張り、ヒトに近い霊長類を一般の動物と同等に扱うには抵抗があるだろう。

サルのクローンができるならクローン人間も可能になるかと云えばそうでも無いようだ。倫理上もさることながら技術的にも誕生させることは出来ないと見る向きが多い。

仮にクローン人間ができたとしても同じ遺伝子を持つだけで、もとの人間の記憶など個性を全て引き継ぐわけではない。SF小説のようにまったく同じ人間を複製することはできない。

クローン人間の実験は日本を含む多くの国が法令で禁じている。一方では、そういった要望が出てこないとは云えないわけだ。

小説の中ではあるが、ノーベル文学賞を受賞した、カズオ・イシグロの作品「私を離さないで」は臓器提供を前提に作られたクローン人間の話で、観ていく内に(テレビ放映)何ともやりきれない気持ちになってしまった。



【古今和歌集】
353.いにしへにありきあらずは知らねども 千歳のためし君に始めむ(素性法師)

その昔に例があったかどうかは知りませんが、あなたを千年生きた人のはじめのケースとしましょう





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Last updated  2018.02.11 17:27:20
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