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2018.06.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは高浜堤から上牧堤までで、シャルマンを通り帰宅した。
連れ合いはフラワーアレンジメントに出掛けた。

***

日本はワールドカップでコロンビアに勝った。そんなコロンビアの隣国ベネズエラは経済危機がもう末期的な症状になっている。

ベネズエラは世界10指に入る石油大国で、その埋蔵量は世界最大を誇っている。だが、油井の生産は止まったままのところが多い。ベネズエラの中部を東西に流れるオリノコ川の北岸流域に原油産地「オリノコベルト」が広がる。そこに設置された、石油掘削装置「リグ」の多くが稼働していない状況だ。最盛期の2000年の頃に比べると、半分以下の稼働で、悲惨な状況だ。

石油が枯渇したわけではなく、数年前からの資金不足で回らなくなったのだ。オリノコベルトを含め全国で100基以上あったリグのうち、稼働しているのは35基だけで、半数以上が休止中だ。かつて日量300万バレルを超えたベネズエラの原油生産量は2017年に191万バレルに減少した。今年1~3月は約30年ぶりの低水準となる154万バレルに激減し、年末には100万バレルを下回るとの予測もある。

チャベス前大統領は、格差拡大の自由主義を改める新社会主義を標榜する革命実現のためと称して国営石油会社PDVSAに対し国庫への拠出を増やすよう求めた。それが原因で2002年のゼネラルストライキに発展した。怒ったチャベスはストに参加した職員約2万人を解雇した。それが元で、頭脳と人手を失ったPDVSAは今の原油生産の危機に陥ったという。

如何に無謀なトップと雖もそこまでするかという感じだが、まだ続きがあって、人が足りないのならと、チャベスは「革命」に忠実な軍人や政治家らを闇雲にPDVSAに送り込んで、職員は10万人以上に膨れ上がった。ところが、技術的には素人で、専門知識の無い上司が蔓延るだけの集団になってしまったのだ。

チャベスは国民の間では絶大な人気を誇っていた。彼は、富裕層が独占していた富を国民の7割を占める貧困層に分配することを目指し、PDVSAから吸い上げた1000億ドル(10兆円)以上の巨額資金をそんな社会政策費に充てたのだ。



チャベスの死亡は2013年。後を現大統領のマドゥロが就任したのだが、軌を一にしたかのように原油価格は1バレル=100ドルから一気に40ドルへと暴落していったのだ。食料や生活必需品の不足などの社会問題が噴出し経済混乱が深まって国家的危機を招いたのだ。

チャベスの志や良しだが、経済政策は無能だった。更に引き継いだマドォロも同様に原油頼りで経済政策は無能、ついに国全体が破綻を起こしたのだ。富の再配分を強行した事による危機だが、場当たり的で、感情的にすら見える。トウ小平が唱えた「先富論」も上手く機能しないし、まこと経済というのは難しいものだ。

そこで現状はというと、国営スーパーでは食品を買い求める人たちの長蛇の列、しかし物資が不足し、満足に食料も買えない。新しい靴すら買えず、履きつぶした靴で、危険な石油関連施設で作業し、月収2000ドルだったものが僅か数ドルにまで激減すると云った状態だ。曰く、「まるで奴隷の生活だ」と表現している。

経済無策(物資欠乏)は即ちハイパーインフレ(インフレ率は1万3000%超と推計)を招き、物価は急騰、貨幣経済は崩壊状態してしまった。ハイパーインフレと言えばジンバブウェが有名だが、南米でも同じ事が起こっている。ジンバブウェの場合、ムガベが、「金が無いなら刷れば良い」と云ってインフレを加速させた。マドゥロは2月に仮想通貨「ペトロ」を発行したが、財政改善にはつながっていない。

通貨ボリバルの単位を1000分の1に切り下げるデノミネーションをも考えているが、準備不足でまだ実施には至っていない。

ベネズエラの輸出に占める石油分野の割合は7割、国家歳入に占める割合は3割だったがチャベスが、石油依存政策を採った故に、それぞれ9割、5割にも増加した。石油を掘り出せなければ、二進も三進もいかない状態だ。また、オリノコベルト産原油は「超重質油」と呼ばれ、製品化のためには軽油と混ぜる必要がある。軽油を輸入する外貨がないため、如何に精製技術が進歩したと云っても、自国の原油を輸出すら出来ない。

PDVSA職員の最低給与は1998年に月額500ドルだったが、現在は60ドルで、職員11万2000人のうち、半数以上は退職、タクシー運転手になったり、近隣諸国に移住したりした元職員も多い。

オリノコベルトの交通の要衝の町エルティグレは、原油生産で活況だったが、その郊外のアメリカタウン(アメリカの石油会社に勤めるアメリカ人の町)からアメリカ人が消えたという。反米左派のチャベスが米国系など外国企業を追い出してPDVSAの支配下に置く政策を進めたためだ。これもジンバブウェでのナショナリズムで、農業経営に長けた白人を追い出したと同じパターンだ。

これに対して、トランプはベネズエラが独裁政権によって統治されていると断定、経済制裁に踏み切った。アメリカを帝国主義と避難するベネズエラだが、原油輸出先の3割はアメリカで、最大の「顧客」なのだ。トランプがベネズエラからの石油禁輸に踏み切れば、マドゥロ政権は持たないだろう。

最近は、マドゥロも対米姿勢をやや緩めて、経済制裁回避の道を探っている。何とか、国際的な孤立避けて、外資を導入し、落ち込んだ原油生産を日量100万バレル増やすそうと目論んでいる。そのためには年140億ドル(1・5兆円)もの資金が必要とされているが、この窮状をどのように乗り切るのだろうか。

【古今和歌集】



ホトトギスが鳴く五月に咲くあやめ草ではないが、自分はその 「あやめ(物事の道筋)」も見失うぐらいの、道理のわからない恋をしていることだ

(あやめ草 ・・・ 現在の菖蒲、あやめも知らぬ ・・・ (常識的な)判断がつかないような)





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Last updated  2018.06.22 11:13:40
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