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2018.06.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは西国街道を梶原高架下まで歩いて、帰りは新幹線側道を通り、上牧駅を通った。
3ヶ月毎の血液検査で採血した。血圧も測るのだが、どうも楠薫堂の血圧計は高めに出るようだ。
夕食は孫達と焼肉のみやで採った。

***

人体の皮膚や血液からつくられるiPS細胞(人工多能性幹細胞)は山中教授がノーベル賞を受賞したこともあって日本人には馴染みが深い気がする。これに対して、開発が先行していた、ES細胞(胚性幹細胞)は受精卵を壊してつくるため倫理面の問題があるとされ、少しハードルが高いのではという気がしていた。

日本では専らiPS細胞の研究が進んでいると思っていたところ、ES細胞についても研究は進められていた。アメリカやイギリス、韓国などではiPS細胞よりも研究が進んでいる分野もあるという。この2種類の細胞は「万能細胞」と呼ばれ、ほぼ無限に増殖し、様々な組織の細胞に成長する。

ES細胞は1960年代にがん組織の中で見つかり、1970年代に作製法が確立した。しかし、ES細胞は受精卵から一部の細胞を取り出して使うために、日本では受精卵は「特に尊重されるべき存在」という考え方が大きな枷となって、全面的な使用は認められず、国の指針として基礎研究だけに限るとされてきた。

ここに来て、体の様々な組織に変化するES細胞が再生医療の新たな選択肢として浮上してきたとの紹介だ。ES細胞の問題点の1つである、倫理面は、不妊治療で廃棄される受精卵を夫婦の同意を得たうえで使うという配慮の元で作成することとし、一定の作成制限を設けた。一旦作成すれば、その後は、ES細胞は無限に増やせるため、多数の受精卵を壊す必要はないのだ。

こうした医療用のES細胞はウイルスなどが混入しないよう厳しく管理されていて、移植した際に感染する危険は低いという。さらに、倫理的な抵抗感も軽減したというわけだ。



日本でも、2014年にようやく国の指針を改定し、医療用のES細胞作成が承認され、1ヶ月前の2018年5月に作製に成功した。(記事の中に、日本でも京大チームが2003年に人のES細胞作成に成功している、とあったが、その辺の整合性はどうなっているのだろうか。国が承認したのが2018年と云う事なのだろうか)

これをもとに、京都大学が作成するES細胞を7月からでも全国の医療機関や企業などに配布を始める計画だ。日本でも、iPSとESの両輪で研究と臨床応用を進める体制が整うのだ。

これとは別に、国立成育医療研究センターがES細胞を使った治験を計画している。早ければ2018年中に治験を開始する。ES細胞から肝臓の細胞をつくり、生まれつき肝臓の機能が悪く、有毒なアンモニアを分解できない高アンモニア血症数人の赤ちゃんを対象に適用するというものだ。肝臓はそのものを移植しなければならない臓器だが、赤ちゃんの段階では手術は難しい。この計画が効果ありとなると、移植までのつなぎになると云う。規制の関係で遅れていたES細胞の臨床応用が日本でも本格化する。

ES細胞もiPS細胞も再生医療という観点では同じなのだが、生まれが異なる。そんな、ES細胞については、アメリカでも保守的な共和党のブッシュ政権は研究費を抑えてきたが、州政府や民間企業が主導する形で研究は進んでいた。2009年に政権が民主党に変わって、オバマ大統領が制限を解除すると、翌2010年には脊髄損傷で臨床試験が始まり、応用が加速した。イギリスや韓国でも、目の難病などの患者を対象に治験が進んでいる。

日本は考え方を少し変更することで、この垣根を取り除いたのだが、そこには、万能細胞の研究が盛んに行われるようになって裾野が広がったことが大きく関係している。当初からiPS細胞へは政府が支援していることもあって、多くの研究者が集まっていたところに、ES細胞との比較を求めるニーズが高まったようだ。

日本のES細胞は、世界に比べて遅れがあるものの、9年早く登場したES細胞の研究については世界にその蓄積が数多く存在する。特許庁によると、2007~2015年に世界で発表された論文はES細胞が2200本なのに対し、iPS細胞はほぼ半分の1276本とのことだ。海外の治験データもESの方が豊富だ。

再生する細胞は患者の細胞からつくる場合拒絶反応などが起こらないのだが、再生のための時間やコストを考えると、実際に適用するには問題がある。そこで、現在では他人の細胞を使って予め作成し、備蓄しておいたものを使うという傾向になってきている。

他人の受精卵を使うES細胞は移植すると拒絶反応が起こるため、免疫抑制剤を使う必要がある。iPS細胞も備蓄しておいた他人のものを使うので、条件は同じになり両者の差は無くなってきた。

逆に言えば、iPS細胞の場合は、人為的に遺伝子を入れる必要があるため、がん化のリスクが出てくる。一方のES細胞はそういった心配が無いために品質が安定しやすいとみる研究者も多い。

この期にiPS細胞とES細胞とを共に治療研究に使う流れとなったことで、それらの違いと、適合性の選択肢が幅広くなったと言える。

さらに、再生医療に使う細胞には上記万能細胞の他に体性幹細胞もある。体性幹細胞は変化できる細胞の種類に限りはあるが、患者の体内に存在しているので、あらゆる意味から利用しやすい。



【古今和歌集】

471.吉野川いはなみたかく行く水の はやくぞ人を思ひそめてし (紀つらゆき)

吉野川の岩間に浪高く行く水のように、早くも激しく、あの人のことを思い染めてしまった





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Last updated  2018.06.24 14:00:48
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