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2018.08.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のウォーキングはこのところの疲れを取るために中止して、完全休養日とした。
病院への通常検診の後、中学校のサマースクールに参加した。私1人が参加し、連れ合いは、京都での三人会に出掛けていった。

***

京大チームがiPS細胞を用いて血小板を作り、血小板が減る難病患者を治療する臨床研究の申請を国に提出した。
人工多能性幹細胞(iPS細胞)が作成されて、10年が経過した。之までも目の難病である加齢黄斑変性の臨床応用(理研)を初め、虚血性心筋症に対して、心筋細胞をシート状にして治療を試みる(阪大)応用、さらには、パーキンソン病に対して、脳細胞をiPS由来で作成し脳に移植する試み(京大)と、その実用化の道は、着々と開かれているようだ。

そして、今回の血液の病気を治す試みがこの仲間に加わったと云う事だ。血小板は、血液成分の一つで怪我をしたときとか、体内での出血時に、出血を止める大切な役割をする。血小板は重要な血液の成分なのだ。しかし、この血小板が減少する「再生不良性貧血」というやっかいな病気があるという。

この血小板を不良性貧血患者自身の細胞を使ってiPS細胞を作成して、患者本人に輸血の形で戻して血小板を補い、症状を改善させるための臨床研究を実施しようというものだ。今回も京都大学の研究チーム(江藤教授)が申請している。今月末の29日には審議されるとのことだ。

そして、厚労省の認可取得後、患者に説明がなされ、同意を得てのちの臨床試験(輸血)に映るという段取りで、目標は今年中に実施したいとしているが定かではない。現段階では、患者の募集は行わず、国の認可後決めるという状態だ。

京大では、一般的に対応できるように他人のiPS細胞から血小板を作って多くの人にできるような研究も行っているが、これはまだ発表の段階ではないという。さらに、進んで、血液ガンに対しても用いることのできるような研究も進められているとのことだ。



之までも、一般的に患者に対しては、血小板を輸血するなどの治療が行われているが、拒絶反応を起こしやすい人には輸血することができなかった。

京大の研究チームは、この難病の患者の内、拒絶反応を起こしやすい体質の1人を対象にして、患者自身のiPS細胞を使って臨床研究を行おうとするものだ。之までは、治療費の関係や、時間的な問題から予め他人の細胞からiPSを作成して、別の患者に採用するなどの方法が取られているが、その場合は、拒絶反応が起こることが予想され、そのため、リスク回避のため余分な対策を必要とした。

今回は、自身のiPS細胞を使うため拒絶反応はほとんどないとみられている。そういった場合の安全性、有効性を確認する事になる。

これ以上は専門的すぎて、なかなか理解しがたいが、大略次のような事らしい。人工血小板は、患者の末梢血単核球(血液細胞)から単核球細胞を集め、それからiPS細胞を作成すると云う事だ。

患者自身の細胞からiPS細胞を作り、巨核球細胞株という細胞の集まりを作り出し、マスターセルとして凍結保存しておいて、それから血小板を取り出して、患者に輸血するということになる。輸血は3回に分けて行われ、2ヶ月毎に投与量を増やし、1年掛けて経過観察と、安全性や有効性を確認していく。

通常は、巨核球細胞株は増殖することはないのだが、特殊な力を加えて、分裂していくらでも数を増やすことが出来るようにするということだ。増やすことが出来る故に株と表現されている。

現在献血という制度があるが、高齢化が進めば、献血の量も減少していくことが考えられる。この場合の補完システムとして位置づけられれば良いという考えだ。

なお、同チームでは赤血球を作る研究も進められているとのことだ。

様々なiPS細胞の利用方法が考えられているが、iPS細胞は、ES細胞と違って、生まれの異なる部位からの、又目指すところは他人の細胞から予め製作しておくと云う事を目指しているため、どうしても拒絶反応や、がん化のリスクをぬぐい去ることは出来ない。

今回の血小板については、基本的に増殖しない性質があるため、がん化の恐れはないとは見込まれているものの、単核球細胞を収集するときに品質の悪い細胞が紛れ込む可能性も否定できない。そんな、非常時の場合の対応として、移植前に放射線を当てるなどして、悪い細胞を除去することが考慮されている。

アメリカは、日本が特に慎重な倫理面で、緩やかなのか、胚を元にしたES細胞の研究が進んでいる。日本とは戦略的に異なったアプローチを取っているわけだ。日本も最近ではES細胞を使う研究も成されているが、日本が世に誇るiPS細胞については、国を挙げて推進することが成されている。



普及するためには、時間的な問題と、高いコストをいかに安く出来るかが問題になる。今回の血小板作成の費用は、患者自身の細胞からiPS細胞を作るために、5000万円と高価になっているとの事だ。血液製剤を補うためには、コスト低減が欠かせない課題なのだ。

高額な費用を掛け、理論的には治癒が期待できると云う事では、庶民が簡単に施術を受けることはできず、国際的にも売り出すことは出来ない。

手軽にiPS細胞を使って、治したんだという会話が巷間飛び交うためには、私の場合は、間に合わないのだろう。

【古今和歌集】

523.人を思ふ心は我にあらねばや 身のまどふだに知られざるらむ (よみ人しらず)






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Last updated  2018.08.24 10:54:23
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