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2018.09.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは高浜堤から上牧堤を超えて河口から32.0km地点で折りかえして上牧駅を通って帰宅した。

連れ合いの眼鏡型拡大鏡ハズキの修理が完了し、引き取りに云った。嵌め込むだけだったようで、無料だった。テレビの宣伝もまんざら嘘ではないようだ。
ドックインしていた車(SOTA)が出来上がった。

***

アメリカはパレスチナにヨルダンとの連邦国家を提案した。
トランプ独特のかき回し戦法だ。トランプ政権はパレスチナ自治政府のアッバス議長に対して、ヨルダンとの連邦国家をつくるように提案したとのことだ。これに対し、アッバスは「イスラエルも連邦国家に参加するならば賛成する」と事実上軟らかく拒否した。イスラエルが参加する可能性が低いためだ。

トランプの娘婿クシュナーが絡んでの話らしい。中東の歴史を紐解くと、ヨルダン自身の国家成立過程から、こう言った提案が出ること自体、そう唐突でも無い感じだが、当事者としては如何なる感想を持つものなのだろうか。

現在パレスチナ自治政府は、ヨルダン川西岸(ウエストバンク)とガザ地区を統治しているが、ウエストバンクは、元ヨルダンの統治下にあり、之を第3次中東戦争で、イスラエルに奪われた。この時大量のパレスチナ難民が発生して、ヨルダン側にも流れ込んだ。

やがて、イスラエルから、現在のウエストバンクと、ガザはパレスチナという形で、返還されたものの、イスラエルへのユダヤ人の流入に押されて、ウエストバンクへのユダヤ人の入植は今も続き、之が紛争を長引かせている。とまぁ簡単なレビューではこう言った経緯だ。



元々この辺りは、カナンと呼ばれていて、地中海辺りの海洋民族ペリシテ人が流れ着き、住み着いてペリシテ文明を栄えさせた。その後ペリシテ人等は滅亡して、紀元前10世紀ごろにイスラエル民族によるイスラエル王国がエルサレムを中心都市として繁栄したという流れとなる。パレスチナという言葉はペリシテという言葉がなまったものと考えられている。
因みに、カナンとは、地中海とヨルダン川・死海に挟まれた地域一帯の古代の地名であり、聖書では「乳と蜜の流れる場所」と描写されている。さらには、カナンはイスラエル人が到来する前には民族的に多様な土地であり、「申命記」によれば、カナン人とはイスラエル人に追い払われる7つの民の1つであったとのことだ。

近世に入って、ヨーロッパで迫害された、ユダヤ人はパレスチナへと亡命していくのだが、何故パレスチナ地方だったのか、亡命先の候補としてはキプロス、シナイ半島、ウガンダ、さらにはアルゼンチンなどと云った名前も挙がっていたようだ。さしずめアルゼンチンにでも流れていったならば、ユダヤ人の商売の才覚で、現在のようなアルゼンチンの悲惨な経済状態は免れていたかも知れないのだが。

ともあれパレスチナを選んだのは、神がアブラハムの子孫に与えると約束した土地であるという根拠だ。神が聖書の中に書き残していると云うが、そもそも聖書は誰によって書かれたものであるかもはっきりしないし、少なくともパレスチナ人が書いたのでは無い事は明らかだろう。

近代以降パレスチナとかパレスチナ人と云えば、パレスチナに在住するアラブ人を指すが、もともとこの名は、世界各地から移住してきたユダヤ人に対して、区別するための呼称であり。カナン地区に住む人の総称であったわけだ。

トランプが、現段階で、中東和平を口にして、パレスチナとヨルダンとの連邦国家を提唱する根拠は何処にあるのか、イスラエルへの根回しは済んでいるのかなど考えると、とてもそのような細やかな気がつく男でもないので、単なる気まぐれでしか無いと思わざるを得ない。

もし、中東問題を本当に解決し、紛いなりにも、クリントンが仲介したオスロ合意に匹敵する様なムーブメントを形成するつもりならば、予め、国際社会の反対を無視してまで、アメリカ大使館をエルサレムに移すなどと云った刺激的なことから始めることはなかっただろう。

一方のヨルダンからは、この提案に対する回答は示されていないが、アメリカが動くとするならば、現在は、放棄したとは言え、第3次中東戦争でヨルダン川西岸地区をイスラエルに奪われたヨルダンに対して、イスラエルとの連邦国家を形成してはどうかという奇抜な申し出をする方が、如何にもトランプらしいと、評価というか、唐突感というか、面白かったのでは無いかと思うのだ。

パレスチナから大量の難民がヨルダンに流れ込んでいる真の原因は、イスラエルの野放図な、ユダヤ人の入植から弾き出されたパレスチナ人が行き場を無くして難民化していることを考えると根本的な解決は、そこに有るような気がするのだ。

中東戦争で、辛酸をなめたヨルダンも、1990年代以降は民主化に伴い王室は近代化路線をとり、1994年にはヨルダン・イスラエル平和条約に調印し、1979年のエジプトに続き、イスラエルを正式に承認した2番目のアラブ国家となった経緯があるのだ。
国内事情で、近代化路線や、イスラエルとの平和条約の締結に反対する保守派やイスラム主義派が台頭して国内の不安定要因となっているものの、強力なリーダーシップで、イスラエルとの関係に新しい1ページを作る努力をすれば、闘争の最中にある当事者同士よりも柔らかな交渉が成り立つのではないかと考えるのだ。



イギリスやフランスが、過去の中東分割時の反省を込めて、積極的に乗り出すことこそが真の解決に繋がるような気がするのだ。少なくともトランプのような気まぐれ男に好きにさせることこそ中東の混迷化を深めることになりかねないと思うのだが。

【古今和歌集】

535.とぶ鳥のこゑもきこえぬ奥山の ふかき心を人は知らなん (よみ人しらず)

空を飛ぶ鳥の声さえ聞こえない奥山のように深い私の心をあの人に知ってほしい





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Last updated  2018.09.04 11:39:39
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