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2018.12.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点までの往復だ。東の空の三日月と金星が丁度トルコの国旗の両者の配列を少しずらしたように並んでいた。
血管のエコー検査(プラークの具合を調べる)に出掛けた。去年と変わらずにプラークはあるようだが、剥がれそうにないので、大丈夫とのことだ。何やら心許ないが、手を打つことも無いという。

連れ合いに誘われて、映画「マダムのおかしな晩餐会」を観に梅田のステーションシネマに出掛けた。JRの昼得切符が廃止されたとか。大阪まで460円だ。昼得なら時間の制約はあっても300円だから、非常な値上がりになる。殆ど同区間を阪急なら320円だから、法外に高い。
どうもJR西日本はスマートで無い。

***

カタールが2019年1月に石油輸出国機構(OPEC)を脱退する。イギリスのEU脱退、アメリカのパリ協定脱退と、どこもここも脱退ばやりだ。
カタールは人口約260万人の小国で、1970年代に発見された世界最大級のノースフィールドガス田が生み出す富を背景に急速な発展を遂げた。

カタールが表明した脱退の表向きの理由は、潜在力の大きい天然ガスに力を注ぎたいということだが、そんな公式のことだけが理由ではない。

そこにはOPECの盟主とされるサウジアラビアとの政治的対立があるわけで、この一石がどんな風に産油国間で影響してくるのだろうか。



しかし、OPEC全体としては、非OPEC非加盟国を併せた生産シェアの減少に繋がり、大きな痛手である。だが、そんな数字だけで計られるものではないだろう。2016年のOPECと非加盟国のロシアなどとの協調減産協議では、カタールはOPEC議長国として各国の調整を行った。何よりもOPEC加盟国内での結束力の弱さを露呈したことが大きい。

カタール脱退の意味と影響を新聞記事などから探ってみる。
カタールは2017年6月、サウジとアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4カ国がテロ組織(ムスリム同胞団)支援やイランへの接近を理由に一方的に断交を突きつけられた。イランは中東に於けるサウジの宿敵であり、カタールの行動は許せないと言ったところだ。断交は今も継続中で経済封鎖は続いている。

この経済封鎖で苦境に立ったカタールはイランから食糧支援を受けて危機をしのぎ、かえって両国が接近する皮肉な状況を招いた。また、カタール沖合の「ノースフィールドガス田」は海底でイランの「南パルスガス田」とつながっている。この大きな資源を共有する両国は共に歩み寄る必要性もあるのだ。
イランはといえば、OPECの原加盟国である。サウジと対立はしていてもカタールのように近い将来OPECを離脱することはないだろう。然し、今後のOPECの政策決定に於いては何らかの影響が起こることは予想される。
イランに対しては現在も、アメリカの制裁と各国への働きかけによるによる原油禁輸が続いている。イランの生産量低下はサウジなどが補うということでまかなっている現状だ。こういったやり方をイランは納得していない。この辺りの軋轢が大きいようだ。
元々カタールは他の中東各国と同じように1940年代の石油発見以前は漁業と真珠取り位があったくらいで特筆する産業はなかった。それが石油発見で大きく変わった。特にカタールは世界的にも巨大なガス田を抱え、ロシアとイランについで、世界第3位の天然ガス埋蔵量を誇り、LNG輸出量も世界最大である。LNGをベースにサウジなどとは対等意識であった。

私がサウジにいるときにカタールのラスラファンに出張しての帰り、カタール空港でのイミグレーションで係官が云った言葉を思い出した。それは、「なぜ、あんなクレージーな国に行くのだ」という言葉だった。10年以上も前から、カタールのサウジに対する考え方がこの言葉に象徴されていると思いだした。

カタールは原油価格安定のために当面はOPEC総会には出席(6日に開催)して、2019年も協調減産を継続する方向だが、脱退後は、その辺りが不透明になる。OPECに加盟していれば原油価格を決める政策はOPECの意向に従わなければならない。そのシェアは1973年のピーク時には53%あったが今は40%程度まで下がった。さらに、カタール脱退で、OPECの価格支配力は一段と低下する可能性がある。
また、アメリカのシェール革命はOPECの価格支配力に決定的な打撃をあたえている。

LNGの場合はカタールが独自の戦略で価格を調整できる。LNG重視で行くというカタールの姿勢は理解しやすい。LNGをテコに、サウジに対して一矢を報いた格好だ。早速LNGの輸出量を現在の年7700万トンから年1億1000万トンに数年で引き上げる計画を発表した。


OPECの求心力の源は、盟主であるサウジを核とするアラブ産油国の結束にあったのだが、お膝元での脱退表明は今後の政策に大きな影響をもたらすと予見される。
サウジはまた、ムハンマド皇太子がカショギ記者殺害事件に直接的に関与した事が濃厚であり、国際社会の批判を浴びることになった。この事で、サウジの権威と指導力は低下するとみられている。

トランプは原油価格の高騰はガソリンの高騰を招くことになり、車社会のアメリカとしては望ましくないと考えている。自国の都合上もあるが、自身の人気に直接響くからだ。それ故に世界の動向に反してでもサウジのムハンマドを擁護し、OPECの意図する原油の減産(原油の価格上昇)を牽制しようとしているのだ。ムハンマドを追い込むことで、アメリカとサウジ両国の協力関係が崩れ、結果としてOPECの意向通りに原油高を招く可能性があると考えるからだ。

一方のムハンマドは、原油価格が国家収入の増減に直結するため、自らが主導するサウジの改革に影響が及ばないようにOPEC加盟国やロシアなどの非加盟国と減産を模索しているのは変わらない。この辺りの折り合いがどう付くのか注目されるところだ。

サウジとアメリカの共通点は、イランを押さえ込むことだ。アメリカは中東で影響力を高めるイランの外貨収入を減らす目的で、各国にイラン産原油の調達をゼロにするよう求めている。このため、結果的に原油減産の効果と同じで原油価格が上昇すればトランプのイラン政策は失敗だとの批判を浴びる事になりかねない。



カタールとアメリカは之までも微妙な関係が続いている。カタールにはアメリカの主要な海軍基地がある。しかし、アメリカはテロ支援という点でカタールを批判しているし、一方のカタールは、アルジャジーラテレビに資金を拠出していて、アメリカの政策にしばしば手厳しく批判している。こうした関係もあり、断交した4か国はカタールに対しアルジャジーラの閉鎖を要求している。

【古今和歌集】

607.言にいでていはぬばかりぞ みなせ川 したにかよひて恋しきものを (とものり)

言葉に出して言わないだけだよ、水無瀬川のように、胸の奥ではずっと恋しく思っているけれど

(ことにいでて ・・・ 言葉に出して 、みなせ川 ・・・ 水が地下に伏流として流れている川:水無瀬川)
水無瀬川は私の住むこの水無瀬川という固有名詞ではない。





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Last updated  2018.12.06 16:35:11
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