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2019.06.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは島本高から若山台を経由、東大寺公園を回って島本駅から帰宅した。

***

海洋研究開発機構は無人探査機で海底火山を常時観測する実験を始める。
陸上では、富士山や阿蘇山など全国50の活火山が気象庁によって「常時観測火山」に指定され、監視カメラや地震計などを使った24時間の監視体制がとられている。
海底火山は、これまでも散発的に観測され、結果が紙面を飾ったことはあったが、東日本大震災を契機に火山の噴火による災害に対処するために常時観測することになったようだ。

対象は近年に噴火が続いた西之島(東京都)と鹿児島県の「鬼界カルデラ」だ。
日本近海には伊豆諸島や小笠原諸島、南西諸島などを中心に30~40の海底火山がある。さらに、薩摩半島の沖合約50kmにある鬼界カルデラから沖縄に連なる火山帯がある。

鬼界カルデラは直径20kmの噴火口をもつ巨大な火山で7300年前の大規模な「破局的噴火」では、発生した火砕流や火山灰などで、南九州の縄文文化(6300年前)が壊滅したとされ、飛散した火山灰が西日本全域と北関東にまで到達した。

また、1952年には東京の南方約420kmの明神礁で噴火があり、海上保安庁の調査船(第五海洋丸)が巻き込まれて31人が死亡した。


海底火山は、日本ではおよそ1万年に1回、大規模噴火が起きているとのことだ。之くらいの頻度なら、最早運命的な問題で、あきらめもつくが、東日本大震災以降、原子力発電所の安全性審査などに絡んで噴火リスクを調べる活動が増えた。

加えて一部の火山でマグマの蓄積が進むなど、従来より高い頻度で破局的噴火が起きる兆候がみられるとの報告もある。特に今回計画されている西之島は、2013~15年に活発な噴火活動を起こした事は記憶に新しい。現在は落ち着きつつあるが、常時観測の設備はまだ十分に整っていない。

今回の実験では島の周辺海域に、波の力で航行する無人探査機を浮かべ、島を周回させて、海底に沈めた3台の観測装置からの音波データを受信する。このデータを、人工衛星を介して陸上へ送るというものだ。

一方の鬼界カルデラでも同様の試験を始める。リアルタイムで海底火山の活動状況を把握することで、噴火や山体崩壊による突然の津波に対しても、事前に対策が取れることを目論んでいる。

試行実験の結果を踏まえて、海洋機構は3~4年後に、実用的なシステムに仕上げる計画だ。
姶良カルデラについては、原子力規制委員会が独自に、海底に地震計などを沈め、2021年度にも常時観測を試験的に始める計画だ。また、鹿児島湾の鬼界カルデラでは神戸大学も専用の船や水中ロボットを使い、マグマの位置など海底下の地質構造を詳しく調べる。

巨大噴火の後に残るカルデラは国内では北海道の屈斜路や洞爺、九州の阿蘇、姶良、阿多などがある。カルデラを生じる巨大噴火は発生頻度が低いため、研究はほぼ手つかずだった。

海外ではイタリアなども海底火山の観測に取り組んでいるが、常時観測を実現した国はほとんどないとみられる。

世界で、海底火山が多く分布する地域は、日本や東南アジアなどだ。また、リング・オブ・ファイアーと呼ばれる太平洋をリング状に巻く、メキシコから南米に掛かる太平洋岸沿いにも集積している。

過去に海底火山の様子を観測した例を書き出すと、
2007年9月に東京大などが鹿児島湾内の海底火山(姶良カルデラの一部の若尊カルデラ)から熱水が噴出するのを発見している。



2009年7月には同じく、東京大が宇宙線使って、薩摩硫黄島の活火山、硫黄岳で火山内部の様子の撮影に成功している。火山版レントゲン写真ともいえる世界初の技術で、噴火のメカニズム解明や噴火予知につながるものと期待されている。

2010年7月には、東大などが、ハワイの地下にあるマグマの上昇流は、高温高圧の岩石でできた固体層「マントル」の最下部から発生していることを地震波の分析から突き止めている。それまでは、マントルは、地表を覆う地殻の下から深さ約2900kmに及び、どの辺りから上昇しているかは不明であった。

ハワイに見られるようないわゆる「ホットスポット火山」は、上部マントルよりもさらに深くから噴き上がる高温の岩石プルームが溶岩の供給源となっていると考えられている。

2012年10月には、京都大学などが、マグマ生成について新説を提唱した。従来、マグマの生成は、地球を卵の殻のように覆うプレート(岩板)が内部に沈み込む過程で、プレート内の水分がきっかけとなってマグマができる説とプレートそのものが溶けてマグマになるという2つの説が提唱されていた。

新説は、地球内部で液体と気体の性質を併せ持つ「超臨界」という現象が起こっているとのことだ。見えないところだけに様々な説が出てくるようだ。



面積は約31万平方kmで、イギリスとアイルランドを合わせた面積に相当する。深さ約6500mの海底から頂上までの高さは約3500m(4000mとの記事も)とのことだ。活発な活動を繰り返す火山のうち最大級のハワイ州のマウナロア山(約5180平方km)と比較してもその大きさが際立つ。幸いこの火山は休火山で噴火の心配は無さそうだ。
こういった種類の火山系は、世界中に十数個ほど存在する。

そして、2013年11月には小笠原諸島・西之島沖で噴火があり、新しい島が出現したことは記憶に新しい。西之島は東京都心から南に約1000km、小笠原諸島の父島から西に約130kmにある南北約650m、幅約200mの無人島だ。この噴火後2年で、島の面積が12倍(2.63平方km)になった。

2016年8月には、産業技術総合研究所が、兵庫県の赤穂市を中心とする地域で、恐竜が生息していた約8200万年前に火山が噴火してできた大規模なカルデラを発見した。大きさは東西約21km、南北約16kmで阿蘇や姶良に匹敵する。

また、2016年7月のは、神戸大が鬼界カルデラの調査を開始した。この調査が、今回の調査に連動して行われている。1万年に1度の割合で起こる巨大噴火の仕組みを明らかにする取り組みを開始した。そして、2018年2月には、世界最大級直径10km、高さ600m、体積32立方km超の巨大溶岩ドームを発見した。噴火した場合、マグマの量は少なくとも32立方kmと推定されている。

地球は生きて呼吸している。そんなことを考えさせられる取り組みだ。

【古今和歌集】

766.恋ふれどもあふ夜のなきは 忘れ草夢路にさへやおひしげるらむ (よみ人しらず)

恋しく思っても逢える夜がないのは、夢路にさえ人を忘れるという忘れ草が生い茂っているのでしょうか

(忘れ草 ・・・ ヤブカンゾウ。ユリ科の多年草)





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Last updated  2019.06.04 12:36:01
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