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2019.07.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは楠薫堂で受診申し込み表に名前を書いて、そのまま梶原高架下迄歩いて、帰りはシャルマンを通った。
楠薫堂では定例検査で採血された以外は、血圧も正常で何ら問題は無かった。
今日予定されていた楠公自治会の納涼会は雨のために、明日に順延になった。
朝食は連れ合いと、高槻の星乃珈琲でモーニングを採った。早くからコーヒーショップを訪れる人は案外多いものだ。

***

米中の貿易紛争は中国とロシアを接近させている。北朝鮮や、イラン問題でも両国はアメリカへの牽制を強めている。ロシア側の立場は、米欧からの経済制裁を受けて、経済成長が低迷することになり、中国頼みに走らざるを得ない、一方、中国はロシアを味方に付けるメリットが高いとみている。

然し、ロシアの本音は、強大になる中国への警戒感だ。中国のGDPはロシアの8倍、人口は約10倍と、国力の差は歴然だからだ。ロシアが特に心配するのは旧ソ連圏の中央アジアに対する中国の存在感の増大だろう。

ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギスさらにはタジキスタンも対中国貿易が最大となっている。カザフスタンも対中国貿易額はロシアの貿易額を抜いてしまった。然し経済面だけであれば、ロシアも容認できるのだが、之が安全保障にも影響を及ぼすとなると、看過できないというわけだ。

この辺りの両国の駆け引きは、狐と狸的な側面がある。中国は、一帯一路政策を抱え、表向きはグローバルな世界経済の発展をといいながら、覇権を拡大していることは誰の目にも明らかだ。経済交流を滞りなく行うためにとの大義名分で、中国は軍の派遣も行っているようだ。但し表向きには、公表していない。



ロシアは、表向きには理解を示しているものの、内心の懸念はぬぐえないと云ったところだ。
タジキスタンには既にロシアの軍隊8000人が駐留している。しかも1942年まで駐留する事が契約されている。そこに中国軍が新たに駐留するとなると、軋轢が生じないと考える方がまともでは無いだろう。

ロシアの中には、旧ソ連諸国はまだ自分たちの勢力圏であると信じている連中が大勢いる。中央アジアの5カ国は首脳会議を開くにもロシアの顔色を覗う形となり、なかなか思うに任せないようだ。

習近平の頭の中には世界をアメリカと2分して勢力圏を確保するという意識は変わらず持っているだろう、そのためには、当面は、ロシアを自分の陣営に止めておかなければならないことは十分承知している。逆に言えば、西側諸国としては、この中ロの間に楔を打ち込むことが、中国との覇権争いには必須であると考えている。

中国とロシアの反目が起これば、世界は大きく動き出すのは必定だ。中ロが内輪もめをして互いに勢力をそぐ形になるのは、欧米や日本にとっては、願っても無い事なのだが、当面は中国もロシアもそうは乗ってこないだろう。

アメリカやヨーロッパはクリミアを武力で制圧したプーチンロシアを許すわけにはいかないが、彼の任期が切れる2024年以降にロシアとの関係を和らげて、対中への圧力としていくことが戦略的に重要と考えているようだ。

習近平とプーチンは同じ歳だ。プーチンは、間に息の掛かったメドベージェフを挟むことによって合法的に大統領の任期を延命せしめた。一方の習近平は実質的に国家主席の定年を無い事にしてしまった。

この両国は共に共産国家で、対資本主義国(西側)とは共同戦線を張っていたが、1969年にはあわや全面戦争や核戦争にエスカレートする重大な危機に発展するかもと言われた中ソ国境紛争を起こしている。

現在の世界情勢から見て、再びそのような轍を踏むことは無いだろうが、心底認め合うことは無いように思われる。互いが互いを利用価値があると認めたときに初めてうわべの友好関係が保たれるのが常のようだ。

以前にも中ロの関係が微妙になった事がある。南シナ海問題でロシアが中国を支持しないと表明したときや、アメリカが在韓米軍に地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)の配備を決め時のことだ。

中ロは協同して、この配備に異を唱えたが、こうした対米関係で、共同して行動することはしても常に一枚岩では無いのだ。


南シナ海問題をめぐる対応のときも同様だ。オランダ・ハーグの仲裁裁判所は中国が主張する主権や管轄権、歴史的権利に根拠がないと認定したのだが、根回しに動いた習近平の工作が効いて、このうちタジキスタンは南シナ海紛争を、国際問題化する試みに反対するとの主張で、中国の立場を全面的に支持した。

ところがこの時にロシアは、原則としてどの国の側にも立たないと表明することで、中立的な姿勢を堅持し、中国を支持しなかったのだ。これは、ロシアが武力でクリミア半島を占拠したときに中国は棄権票を投じて積極的にロシアを支持しなかった事への対応でもあった。

国際社会の間では、中国の南シナ海での実効支配もロシアのクリミア半島の併合も、共に同列視されている。両国とも国際法を順守せず、軍事的な圧力で一方的に「領土」を拡張しているとの非難がある。

このことから内心は、両国とも国際社会の意見をうっとうしく思うものの、自国に関してはごり押しをするという姿勢に変わりは無いわけだ。こういった事を見ると、かなり自己主張が強く、何でもかんでも付和雷同する、日本の対アメリカ追従とは全く異なる関係なのだ。

中国が主導する一帯一路政策に対抗する組織として、ロシアにはベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、キルギスが加盟する「ユーラシア経済同盟」があり、表面上はロシアが中国に協力的とは見せかけているものの、実質的には中央アジア地域での中ロの覇権争いを一段と激化させかねない存在なのだ。



日本も、いたずらにアメリカの言い出すのを待つばかりでは無く、こう言った急所を押さえて、独自の外交を行い、中国とロシアの間に楔を打ち込む努力をするべきでは無いだろうか。日本の専門部署は独自の外交工作を行っているのかも知れないが、そうは全く見えないのだ。

何時でもアメリカの体の影で、遠吠えするだけでは、国際社会は独自性のあるとは認めてくれないだろう。無節操なおもてなしばかりで無く、独自の意見をぶつけるときも又必要では無いかとロシアと中国の関係を見てそう感じる。

【古今和歌集】

813.わびはつる時さへもののかなしきは いづこをしのぶ涙なるらむ (よみ人しらず)
捨てられて、嘆き尽くしている時でさえ、ふと、あの人が愛しいのは、いったいあの人のどこを偲んで流れる涙なのでしょう

(わびはつる ・・・ 嘆き果てた )





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Last updated  2019.07.28 17:11:47
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