新生のらくろ君Aの館

新生のらくろ君Aの館

PR

×

Profile

のらくろ君A

のらくろ君A

Comments

GX革命の旗手久保田玉鋼最高峰@ Re:第4の革命(カーボンゼロ):GXの衝撃(07/24) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
マイコ3703 @ 思わず初コメしちゃいました(*^^*) 私もブログを書いているんですが内容が偏…
のらくろ君A @ Re[1]:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08) やーやさん そう、アクリル画でしたね。 …
やーや@ Re:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08)  私もお名前書き間違って、女流画科さん…
やーや@ Re:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08) 素敵な「ひつじ達とお散歩」は ポスター…

Favorite Blog

のらくろ君 のらくろ君さん
八十艮の広場 八十艮7633さん
ようこそ ばあこ … ばあこ5577さん
こんにちわ♪ kalunguyeyeさん
何の日=つぼんち16 つぼんち16さん
2020.05.27
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は路面が湿っていたので、ウォーキングは中止し、休養とした。
緊急事態も解除になった事だし、連れ合いが正五九詣りをしようと言い出し、城南宮へ出掛けた。道路はある程度交通量は戻っていたが、城南宮はガラガラだった。

祝詞も我々2人だけのためにあげてくれて、いっそう霊験あらたかな気がした。ひたすらコロナの沈静化を願った。終わって久しぶりに庭園をぐるっと散歩したが矢張り貸し切り状態で、雨上がりのすがすがしさを感じた。

段々と天候も良くなってきて、良いお宮参りになって良かった。

***

ラス・カサスのインディアスの破壊の報告を読んだ。本の内容も知らず、とにかく買っていたのは2005年くらいのことで、もう15年も前の事だ。
コロナで時間をもてあますこともあり、朝のウォーキング時に読んでみた。

スペインが中米を力尽くで押さえつけ、想像も絶する行いをしていたことが書かれている。スペイン人(キリスト教徒)が、未開の心根の優しい原住民を無慈悲に殺戮した状況が淡々と描かれている。

普通、描かれているような残虐行為が一方的に行われるとは信じがたいことで、原住民の反発が大きかったのかと思いきや、殆ど無抵抗でされるがままだったことに更に、驚きの度合いが増す。



ここでのスペイン人の所業は、最初の数ページを読むだけで十分だ。
日の沈まぬ国としてスペインが隆盛だった頃の植民地政策は、これが国の施策かというには余りに惨く、かといって、スペイン人の何人かの悪人が勝手にしでかしたこととしては、片付けられない気がする。

作者のラス・カサスは16世紀のスペインのドミニコ会宣教師だ。コロンブスの航海にも参加している。アメリカ新大陸でのスペイン人によるインディオに対する不当な扱いを告発し、エンコミエンダ制の廃止をスペイン王カルロス1世に訴えた人物だ。
エンコミエンダというのは、16世紀に始められたスペイン植民地における土地支配と先住民委託制度とのことだ。インディオの教化と保護などと言う名目(もちろん自由人としての対等な関係で)だが、詰まるところスペイン人によるインディオの奴隷化を意味するものになったようだ。国王から委託されたスペイン人領主の勝手気ままな振る舞いが、事細かく描かれている。

信託を受けた個人をエンコメンデロと称したが、多くはコンキスタドール(征服功労者)であった。

こうしたスペイン人による一方的な統治、又、スペイン人が持ち込んだ天然痘など未知の病気のためにラテンアメリカでの人口が悲惨なまでに減少したとのことだ

こうした行為にスペイン王国が手をこまぬいていたわけではないが、何しろ遠隔地故に、王国の指示が、こうした植民者には通じなかったということだ。
こうしたコンキスタドールが支配を展開した場所はエスパニョーラ島(現在のハイチ)に始まり、現在のキューバ、ベネズエラやコロンビア、ニカラグア、グアテマラ、ペルー、メキシコ、フロリダなど広範囲に亘っている。

この報告書では、虐殺、放火(生きたままの火あぶり)、手足の切断、犬に襲わせる、等など、言語に絶する扱いだ。そして、言い伝えによると、40年間に、男女、子ども合わせて1200万人がキリスト教徒の暴虐的かつ極悪無惨な所業の犠牲となって生命を奪われたとのことだ。

こうした報告にカルロス1世もエンコミエンダの廃止を図るが、大いなる抵抗に遭い廃止することはなかなか出来なかった。

ラス・カサスの報告を元に1543年には「インディアス新法」が制定され、インディオの奴隷化の禁止、エンコミエンダ制の廃止が実現したものの、当地ではもはやインディオの強制労働無しには現地の入植者の経済活動は現実的に成り立たなくなっていたのであった。



スペイン人の目的の1つに信仰心のない(と勝手にスペイン人が理解していた)インディオにキリスト教を普及させて、神の慈悲の恩恵を与えようとの思惑があったとされるが、インディオにもちゃんとした信仰の対象はあったわけで、この辺りのキリスト教徒の独善的な布教活動は、彼らが一貫して持ち信じている、いわば弊害だと云える。

インディオ達は、やがてキリスト教徒を悪魔の手先(ヤレス)と呼ぶようになったとのことだ。

16世紀と言えば日本にもキリスト教徒がやってきていたが、日本ではそれなりに武装して戦うことが出来たので、インディアスのような悲惨な状況にはならなくてすんだ。当時のインディオは、腰に布を巻く程度のことしかしていない原始時代の延長のような姿であったらしく、スペイン人の横暴に対しても、組織だった犯行を行うことが難しかったようだ。

こうしたキリスト教徒の傲慢さが、1つには、イスラム教徒との諍いの根源にあるのではないかとも考えるのだ。

現在のトランプの南米からの移民に対する処置も、こうした考えに裏打ちされているもので、こうした歴史は、相当の変革が起こらない限りは、是正されることはないだろう。


如何にも忌まわしいことだが、描かれている部分を抽出してみると下記のような事柄が満載されているのだ。

「キリスト教徒はインディオの身体を一刀両断にしたり、一太刀で首を斬りおとしたり、内臓を破裂させたりしてその腕を競いあい、それを賭け事にして楽しんだ。母親から乳飲み子を奪い取り、その子の足をつかんで岩に頭を叩きつけたキリスト教徒たちもいた。また、大笑いしながらふざけて、乳飲み子を仰向けに川へ投げおとし、乳飲み子が川に落ちると、『畜生、まだばたばたしてやがる』と叫んだ者たちもいれば、嬰児を母親もろとも剣で突き刺したキリスト教徒たちもいた。彼らは目の前にいたインディオ全員に、そのようなひどい仕打ちを加えたのである。さらに、足がようやく地面につくぐらいの高さの大きな絞首台を組み立て、こともあろうに、我らが救世主と12名の使徒を称え崇めるためだと言って、インディオを13人ずつ1組にして、絞首台に吊り下げ、足元に薪を置き、それに火をつけ、彼らを焼き殺したキリスト教徒たちもいた。そのほかにも、インディオの身体を乾いた藁で縛り、その藁に火をつけ、彼らを焼き殺したキリスト教徒たちもいれば、インディオを生け捕りにしようとした者たちもいた。彼らは生け捕りにしたインディオたちの両手を斬りつけ、両手が辛うじて皮一枚で腕につながっている状態にしておいて、『手紙をもっていけ』と命じた。つまり、山へ逃げ込んで身を隠したインディオのところへ見せしめとしてことの次第を知らせに行かせたのである。

猟犬はまるで豚を食にするときよりもずっと嬉しそうに、インディオに襲いかかり、食い殺したのである。」

ラス・カサスが自国であるスペインの蛮行を改善するための報告をしたために、この本は他のヨーロッパ諸国からスペインの蛮行を非難する格好の資料になったという。スペインでは自国の負の歴史を隠すために200年の間、この本を禁書にしたとのことだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.05.28 11:26:59
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: