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2020.08.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のウォーキングは第1741日目で、8790歩だった。
夕方から裏の小屋を片付けた。高圧ホースが使えるかトライしたが、使い方がよく分からないのと、ホースが水圧に耐えきれず直ぐ外れるので、時間が掛かった割には成果が無かった。
フェンスのペンキ塗りは、持ち越しになった。

***

日経10選に標記があった。
京都市芸術大客員研究員加須屋誠の選だ。地獄についての様々な絵図であり、日頃あまり考えないことなので、すこし興味がある。

嘘をついたら地獄に落ちると言うらしいが、人は皆大なり小なり嘘をつく。従って皆地獄行きを覚悟せねばならないという。そこで地獄絵図を見てみようというわけだ。
然し安倍が大嘘をついたのと、私が、やむなく小さな嘘をついたのとではやはり区別をしてほしいものだと思う。

1. 聖衆来迎寺「六道絵」阿鼻地獄幅


地下深くにあるこの地獄に至るには2000年の長きに亘って落下しなければならない。
僅か100年の内の所業に対して2000年とはあまりに長い感じだ。
火車に乗せられてきた罪人も居る。平清盛は源平の争いの中、奈良の大仏を焼き払った罪で、この阿鼻叫喚に落ちるのだと、地獄の鬼は語ったとか。
手前が俗世門でその奥が地獄と云う事か。

2. 東京国立博物館「地獄草紙」雲火霧
雲火霧(うんかむ)は僧侶に酒を与えて酔わしめた者が堕ちるところだ。(正法念処経)
ここでは巨大な火が燃えさかる。地獄の鬼達は罪人を追いかけてこの火の中へと連れて行く。罪人は焼き尽くされるが、暫くすると生き返り、その繰り返しとか。
手に棍棒を持ち追いかける鬼は男性、逃げるは一糸纏わぬか弱き女性だ。鬼と罪人の関係を男女の性的関係と置き換えられている。

暴力とエロス、人間の業をこの絵は如実に表現している。

3. 奈良国立博物館「地獄草紙」屎糞所
人間であったときに心愚かにして、汚い物をきれいと思い、きれいな物を汚いと感じ、清らかな仏教の教えを信じなかった者がここに墜ちる。(起世経)


糞尿の中には「針口」と呼ばれる虫が住んでいて、この虫たちが罪人を噛み食らう。その痛みと恐ろしさは耐えがたいものだ。

又、糞尿は別の意味での関心物だと言う。どうもその辺りは、感覚的に相容れない。マゾ的表現のように感じる。描かれた罪人は愚かしく、虫はどことなく愛嬌があるように描かれている。

4. MIHO MUSEUM 「沙門地獄草紙」解身地獄
仏教では殺生は重罪だ。刺身やステーキを食べた者は因果応報で、この解身地獄に堕ち、逆に鬼達に料理されて食べられてしまう。

正面中央の赤鬼は包丁で罪人を料理している。左の青鬼は、皿に入った肉片を食べようとし、手前の黄鬼は箸で鍋をつついている。



5. 白毫寺「閻魔王座像」
日本で最初の地獄の統括者として閻魔王が描かれたのは13世紀以降だとか。
閻魔王が通常中国的な服を纏っているのは、画像が中国から伝わったためだ。
菩薩の柔和でやさしい顔と異なり、威厳たっぷりの昔の親父のような顔だという。

現代の親父のなよなよした姿は、子供達にとって良いことなのかどうか、もう一度初心に立ち返れと言っているかの如しだ。

6. 総持寺「十王図」閻魔王図(部分)
閻魔大王のいわばお白洲の画面だ。閻魔大王の部下達が、死者の生前の行いをくまなく調査し書類を作成して裁判の場に提出する。

その書類と共に重要な役割を果たすのが浄頗梨鏡(じょうはりきょう)だ。この鏡は死者の生前の行いを如実に映し出す。(いわばビデオテープだ)

黒鬼に首かせを掛けられて連れてこられた男の生前の様子が鏡に映されている。それを緑の書記が書類に起こしているのだ。居並ぶ男達は陪審員か。鏡の前に集まった動物は男に殺され食べられた動物たちだ。ここには閻魔大王の姿はないが、この男の有罪は確定的だ。

7. 奈良国立博物館「矢田地蔵縁起」(部分)
往生要集によると、姫が座っている木は刀葉樹、羽は総てカミソリで出来ている。
地獄に堕ちた男がふと見上げると美しい女性が木の上にいて罪人に向かってほほえみかける。

罪人はこの女性に逢いたいの一心で、木を登るが、カミソリで体はずたずた。着いたときにはそこに居たはずの女性はいず、女性は木の下に座っている。慌てた罪人は今度は傷つきながら木を降りる。然し又地上に降りたときは、女性は再び木の上だ。同じ事を繰り返してしまう男の性。

近くから之を見ていた鬼は、「お前は他人のせいで苦しみを受けているのではない。お前のしていることが自業自得なのだ」と。
何やら身に詰まされる感ありだ。

8. 歌川国明「子がへしする人の始末」
子がへしとはこの世に生まれた子供をあの世に帰すことだ。つまり子殺し、最近ネグレクトなどで良くある話になったのは悲しい。

江戸時代は飢饉で、口減らしのために子供を殺した。この場合親は良心の呵責にさいなまれ、地獄に堕ちることを想像した。こうした絵を描くことで、子殺しを思いとどまらせようとしたようだ。

絵の下では母親が、正に子供の口を塞いで殺している様を、左上には、地獄で、浄頗梨鏡が生前の行いを如実に映し出す。母親の顔は夜叉になっている。

閻魔大王の前では、子供が母親に復讐していて、その様を閻魔大王と鬼が見つめているのだ。あな恐ろしやだ。

9.矢田寺「矢田地蔵縁起絵巻」(部分)
大和国に住む康成という武士は父親を早くに亡くし、母親は再婚する。康成は継父とそりが合わず、恨むに至り、継父を殺そうと計画するが、誤って実母を殺してしまう。
康成は矢田寺の地蔵菩薩に懺悔し、行いを悔いた。康成は死後地獄に落ちたが前世の悔いが認められやさしい矢田地蔵に救い出されるという話が描かれている。

人間とは思わず罪を犯してしまうものだ。改心して仏道に精進すれば救済に預かれると云う事を示している。

10.金戒光明寺「地獄極楽図屏風」
この屏風には仏教界の宇宙が描かれている。
画面右下は現世だ。人は善行も積めば悪業も犯す。罪が重なれば地獄に堕ちる。
左下は地獄の光景で、釜ゆでにされる罪人達が描かれるが、閻魔王の裁判に地蔵菩薩が表れ、罪人達を責め苦から救い、無罪判決が言い渡される。

上部には極楽浄土が描かれていて、そこまではとても遠い感じだが、ちゃんと渡しの船が用意されていて、救済されるのだ。
人は時に罪を犯すが、然し最後には救済が待っているという、希望が描かれている。





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Last updated  2020.08.14 08:40:03
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