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2021.06.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のウォーキングは第2009日目で9673歩だった。
夜、太郎君と孫2人がやってきた。最近外界とのチャンネルが少ないので、若者の顔を見ると何やらホッとする。

***

日経の百選だ。今回は酒にまつわる絵画のようだ。後半の絵画はあまり見たことが無いものばかりだった。

1番は、マネの「フォリー・ベルジェールのバー」だ。
マネの最後の作品だとか。
この絵の不思議さ(現実ではありえない構図的・空間的矛盾)が話題に上ることが多いが、ミュージック・ホールの盛況ぶりが映し出されている。鏡に映るどこか虚無感の漂う女性バーテンダーは、酒とともに春を提供する存在であり、鏡に映る彼女はカウンター越しに男性に声をかけられているところだ。少し、奇異な感じが残る。

今回は、彼女の右に並んだシャンパンが焦点だ。
シャンパンは仕込んだワインの発酵が寒さのために止まり、暖かくなって瓶の中で再発酵して出来た偶然の酒だとか。勉強になった。


「ナイトホークス」は夜更かしする人々の意味だ。
カップルの前に置かれているのはコーヒーで、彼女はサンドイッチを食べている。ここが酒場かどうかも分からないが、都会の夜の一隅だとは感じる。
モデルになった店がどこなのかは特定出来ないとのことだ。

ある解説にはグリニッジ街のレストランから着想を得て、夜の街路についての情景を描いたもので、無意識に大都会の孤独を描いたものだとのことだ。

外にもれる光のゆらめきや、お互いに会話のない男女や離れたところに座る男の距離感などから、日常的な光景でありながら、都会の孤独と疎外感が感じらる。なるほどという感じだ。

3番は、ヤン・ステーンの「大人が笑えば子供が笛吹く」だ。
ステーンはオランダの蔵元に生まれた画家だ。それ故か庶民が陽気に騒ぐ様子を描いた風俗画が得意だ。

この絵の題名はオランダのことわざで、大人の悪業を子供が真似てはいけないと言うことを教訓にしたものだ。「善行であれ悪行であれ、子供は親を真似るものだ」というわけだ。右の子供は笛ではなくたばこを吹かしている。パイプを持っているのは父親のステーン自身だ。
左手のグラスを高く出しているのはステーンの妻だ。注がれているのはフランスから輸入のロゼワインだろう。
本作では諺の意味よりも、ヤン・ステーンの描く家庭像の典型である陽気で高揚した登場人物や場面の雰囲気、さらに晩年期の大きな特徴である記念碑的な構成が強く示されている。

4番はウィリアム・ホガースの「ジン横丁」だ。


杜松はヒノキ科の灌木で、古来薬草とされ、ペスト蔓延の時には焚いて毒消しに用いられたという。18世紀以降ロンドンでは、労働者はビールより安いジンを飲んだという。

この絵と対になる「ビール街」との対比で、安く劣悪なジンを飲むよりビールを飲もうとの啓蒙の絵画(ビールを飲めば神に祝福され、ジンを飲めば地獄行き)だが、この版画が発表された年に、ジン取締法が成立し、ジンの狂気の時代は終焉した。

その後ジンは上質な酒として復活したというが、その話がなければ、ジンを敬遠していたところだ。

5番はピカソの「酒場の二人の女」だ。
この絵は初めて見る。

アブサンはニガヨモギやアニス、フェンネルなどの香料を加えて蒸留したリキュールだ。
19世紀末から20世紀にかけてパリで爆発的に流行した。

アブサンは古来薬草とされたが、幻覚や精神錯乱を起こすとして一時製造販売が禁止されたがその後復活した。

ピカソ青の時代の作品で、アブサンを飲んでからだが揺れているのか、アブサンを飲んだ画家の方の目が揺れているのか、この後キュビズムに向かっていくピカソの初期時代の作品だ。2人の間の空のグラスがなんとも言えない。

6番はゴッホの「赤い葡萄畑」だ。
この絵も初めて見る絵だ。
ゴッホとこの絵で、何か狂気を感じるのは予断が過ぎるのか。太陽が鮮烈だ。
南仏アルル、ローヌ川の支流のブドウ畑で、夕方に人々が農作業をする様子が描かれている。ブドウ畑が川に沿っているのは積み出しがしやすいようにだ。

19世紀後半、フランスのブドウ畑はフィロキセラという害虫の被害で3分の2が壊滅したという。その代替としてアブサンが流行したと言われる。

普通ブドウ畑が紅葉するのは収穫後だが、この年は冷夏で、時期が収穫時にずれ込んだとか。この絵はゴッホの生前に売れた唯一の作品だとか。この後ゴーギャンとの確執から自らの耳を切った。

7番はジャン・ベローの「学生街のブラッスリー」だ。
この絵も初めてで、ジャン・ベローの作品もあまり知らない。
掲載された「学生街のブラッスリー」はネットでも発見出来なかった。
写真のようなイメージで描く画家だ。画家の紹介記事にも知名度は低いとなっている。カフェやキャバレーで酒を飲む男女を巧く表現し、特に女性の描き方が優れている。

ブラッスリーはビールの醸造所を意味するという。酒も料理も出すレストランをこう呼んでいるとか。

ベレー帽はピレネーの山岳帽だったが、画家にとっての必需品になったとか。

8番はエドゥアール・ヴュイヤールの「ルーセル家の食卓」だ。
日頃見ない絵が続く。友人の画家ルーセルの一家の食卓を描く。食事が終わった直後のルーセルは新聞を広げて読み、妻は赤ちゃんにかかり切り、真ん中の夫人はお婆さんだ。
生涯独身だったヴュイヤールにとってこうした風景は望みの情景だったのだろうか。
真ん中の三角のテーブルクロスが妙に目に飛び込んでくる。

ワインのボトルがテーブルに置かれているが、この時代ワインを飲むのは一家の主人だけだったとのことだ。

9番目はピーテル・クラースの「朝食画」だ。
オランダの静物画家でヴァニタスを多く描いている。
朝食画という画題の作品は多く、中でもこのクラースの作品は超微細に描かれている。
パンとワイン、特にニシンがリアルすぎるほどだ。この中でもワインが際立っているが、色々なバリエーションがある朝食もワインだけは不動の存在だ。

ワイングラスの持つところがギザギザしているのは、古代ローマ時代に肉などを食べてぬるぬるした手でワイングラスを持っても滑らないようにとの配慮だ。そして、その持つところにもワインが入るようになっている。今もドイツではこうしたグラスが残されているとか。

10番目はペーダー・セヴェリン・クロイヤーの「乾杯!」だ。
デンマークの最北端のスケーケン(グーグル地図ではスカーイェンとなっていた)という港町で、画家が集い酒を酌み交わす風景だ。
クロイヤーは晩年視力を失うが、それでも僅かな光を求めて最後までカンバスに向かったという。





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Last updated  2021.06.27 10:48:13
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