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ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】Jazzateers / Up To My Eyes '86「Blood Is Sweeter Than Honey」 AZTEC CAMERAやORANGE JUICEを見出した今や伝説的とさえ言えるスコットランドのポストカード・レコードでアルバム2枚分もの録音を残していたジャザティアーズ。Edwyn Collinsのプロデュースでも録音を残しましたが、不遇にもそれらが当時陽の目を見ることはありませんでした。うまく歯車が嚙み合っていればネオアコを代表するグループになっていたかも知れませんね。そんな彼らが1986年に残していながら長らく未発表だったアルバム「Blood Is Sweeter Than Honey」に収録されているのが本曲。(初出CDは「I Shot The President」で後に同名タイトルで再発された。)ちょっと地味で暗めだけどメロディはよく出来ていて特にサビのラインは魅力的。少し神経質っぽい感じのヴォーカルはネオアコ的で、それに加えて明るく快活で爽やかなコーラスが実に良いアクセントになっている。流石名門ポストカード出身だけのことはあるなと納得のいく出来ですね。ネオアコを代表するグループにはなれなかったけど、もっと評価されるべき素晴らしい曲だなと感じます。「YOU TUBE」で公式PVが見れます。
2024.04.28
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音壁の世界(2) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(2) 【 ポップ偏差値 69 】夕暮れを止めて '91 作曲/楠瀬誠志郎 編曲/清水信之当ブログで以前、アイドル音壁大作、再び 薬師丸ひろ子 / 夕暮れを止めてとして取り上げ済みの音壁名曲からヴォーカルのみを取り除いてカラオケ化(インスト化)したもの。近年の音楽編集ソフトの進化により、「ヴォーカルとサウンドとの分離」が容易になり、当ブログでも史上最強のウォール・オブ・サウンドとして複数の禁断の良曲を公開・紹介してきました。そこでは「ヴォーカルだけ抽出しサウンドは新規録音」という手法で行ってきましたが、今回はその逆パターンということになります。オリジナルは素晴らしいアレンジのウォール・オブ・サウンドでありましたが、アイドルの歌った曲ということで声質や唱法が少々残念な作品でありました。これは多くのアイドルもの又はアニソン系の音壁曲に言えることでありますが、音壁の著しい進化と歌手を本職としていない方の歌声との出来の著しい乖離は宿命ともいえますね。もちろん音壁自体アイドルやアニソン産業と密接に関わっている構造上、個人的にもそれは仕方のないことと心得ております。然しながら音壁者としては折角作られた素晴らしいサウンドを思う存分心の底から楽しみたいという気持ちを捨てることは耐え難い。そこで音楽編集ソフトの登場ということになった訳ですが、所謂カラオケ作成用のソフトは無料版含めて幾つも出ています。ある程度私のような全くの素人でも容易に作れるようなのですが、私はココナラというサイトでセミプロの方にかなり安価にて(ほぼ依頼の最低料金程度)作って頂きました。そうして出来上がったカラオケバージョンは若干の雑音混じりながらも十分満足出来る仕上がりとなりました。オリジナルのヴォーカルに隠れて良く聴こえなかった様々な楽器が活き活きと鳴り響きます。特にベースとドラムの重低音はこれまで以上の迫力をみせ、「これがアイドル歌手の歌っていた曲なのか?」と疑ってしまうほどの素晴らしさ。他にもカスタネットの響きは饒舌に尽くしがたいほどに繊細で美味。ここでのカスタネットの響きは長い音壁史でも最上位と言えるほどの出来と言えますね。またピアノの軽やかで綺麗な音色はヴォーカルにとってかわって主役を務めた感があり、単なるインスト化では物足りなくなりがちなカラオケ版を大いに盛り上げてくれます。更にヴォーカル入りだとなかなかフルヴォリュームで聴く気になれませんでしたが、これなら!と大音量で堪能出来、曲の評価も爆上がりです。優れたウォール・オブ・サウンドは大編成オーケストラのように楽しめる 岩崎元是 / 勇気のつばさでも書きましたが、緻密に細部まで計算し数多くの楽器を丁寧に配置したウォール・オブ・サウンドはインストで聴いてこそより楽しめるという側面が非常に大きいので、是非皆さんも気になる音壁作品をカラオケ化して楽しんで欲しいものです。私は今後もここで幾つかのカラオケ化した作品を公開していきたいと思っています。こちらで聴くことができます。ツイッター始めました(@zoukyeee)。
2024.04.21
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 64 】OSMONDS / I'M STILL GONNA NEED YOU '75 1970年代初頭「ジミー坊や」の愛称で日本でも人気を博したJimmy Osmondを擁する白人ファミリーグループ、オズモンズの1975年のアルバムタイトル曲。ジャンル的にはバブルガムポップやポップロック的な扱いのグループだけど、ここでは甘茶者には人気の黒人グループYoungheartsの1973年のアルバム収録曲をカバー。ちょっと異色の組み合わせだけど所謂ブルーアイドソウルと呼べる内容になっています。スウィートソウル全盛時に作られたヤングハーツ版はなかなか甘くていいムードなんだけど、ちょっと大人しく上品過ぎる内容で特にリードに思い切りが不足している気がします。甘茶ソウル百科事典に取り上げられた訳でもなく残念ながらそれほどの出来や評判には至らなかった感じ。2年後のオズモンズのカバーはグロッケンが入るなどサウンドもコーラスも甘さはそのままにより分かりやすくなった感じ。そして何よりリードが瑞々しく良い意味でポップで魅力的。マニアックなソウルを白人のポップグループがカバーすると出来の悪さに幻滅するパターンが多いけど、この曲の場合は数少ない逆パターンの好例と言えるのではないでしょうか。「YOU TUBE」で聴けます。スタジオライブの様子もどうぞ。Younghearts / I'm Still Gonna Need You(24分12秒から)「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです。お好きなスウィートソウルを10曲ご紹介下さい。 ツイッター始めました(@zoukyeee)。
2024.04.14
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私の好きなディープソウル2 MY FAVORITE DEEP SOUL 【 ディープ偏差値 67 】HARRISON BROS. / I'LL BE STANDING BY '64 (ABC-Paramount 45-10593)1960年代に6枚ほどシングルを残したハリソン・ブラザーズの1964年のディープソウル。オリジナルはSoul Stirrers(リードはサムクック)の1962年のゴスペル「God Is Standing By」でJohnnie Taylorが作っている。後にJohnnie Taylor自身やAl Greenなどもカバーしているソウルの古典的名曲と言えるでしょう。ハリソン兄弟版は主語を「私」に替えた替え歌で、「神」という呪縛から解放されたかのように明るく快活で自由な雰囲気の内容になっています。トラック自体も大部明るく元気でポップになっていますが、何と言ってもヴォーカルの溌剌としたディープな歌いっぷりが素晴らしい。塩辛な声質も美味ですね。主語を替えたことで、曲の雰囲気もガラリと変わりゴスペルが上手くディープソウルへ良変換された好例という感じがします。個人的に宗教は大嫌いなので、加齢と共に歌詞に出てくる「神」という言葉への拒否反応が強くなってきた私のような者には実に好都合な曲でもあります。「YOU TUBE」で聴けます。ツイッター始めました(@zoukyeee)。
2024.04.07
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