2005.11.12
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「真っ直ぐ父ちゃんと母ちゃんのとこへ行くんだよっ。いいね、真っ直ぐ父ちゃんと母ちゃんのとこへ行くんだよー!!」
文春文庫今月の新刊の広告が毎日新聞に出た。『三人噺』が入っている。副題は、「志ん生・馬生・志ん朝」、著者、美濃部美津子。志ん生の娘であり、馬生，志ん朝の姉でもある。
先日は、山本監督との対談で、志ん生のことを語っておられた。
空襲の時、志ん生は、空襲警報が鳴っただけで逃げ出す。それも闇雲に逃げるもんだから迷子になってしまって、みんなで捜しに行って・・なんて、それ自体が落語のような話がある。
おとなしくて、控えめで、稽古熱心だった馬生と、志ん生の最後が、同じように、日本酒を飲んで後に、「旨かったなぁ」とつぶやいて眠るように死んでいったというのははじめて知ったことだった。志ん生と志ん朝の間に挟まれてあまり陽のあたらない馬生だけれど、いい噺家だったんですよ。知ってます?
そして志ん朝。急に容態が改まって、美津子さんが駆けつけたら、もうどうにもならない状態。これはもう無理だなと思った美津子さんは、志ん朝に呼びかけた。
「真っ直ぐ父ちゃんと母ちゃんのとこへ行くんだよっ。いいね、真っ直ぐ父ちゃんと母ちゃんのとこへ行くんだよー!!」
涙が出た。
文春文庫今月の新刊の広告が毎日新聞に出た。『三人噺』が入っている。副題は、「志ん生・馬生・志ん朝」、著者、美濃部美津子。志ん生の娘であり、馬生，志ん朝の姉でもある。
先日は、山本監督との対談で、志ん生のことを語っておられた。
空襲の時、志ん生は、空襲警報が鳴っただけで逃げ出す。それも闇雲に逃げるもんだから迷子になってしまって、みんなで捜しに行って・・なんて、それ自体が落語のような話がある。
おとなしくて、控えめで、稽古熱心だった馬生と、志ん生の最後が、同じように、日本酒を飲んで後に、「旨かったなぁ」とつぶやいて眠るように死んでいったというのははじめて知ったことだった。志ん生と志ん朝の間に挟まれてあまり陽のあたらない馬生だけれど、いい噺家だったんですよ。知ってます?
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