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【学名】Streptosolen jamesonii【科名】ナス科【和名】マーマレードの木ナス科ストレプトソレン属の半つる性常緑低木です。日本ではマーマレードの木として販売されていますが、その珍しさからか、実に適当に名前を付けられています。学名を覚えるのが良いのですが、正直言いにくい植物が多いので、ストレプトソレン属のマーマーレードの木としてこれから話を進めたいと思います。半つる性と言うと垂れ下がるような植物(ハンギングバスケットに向くような)を連想してしまいますが、アサガオのようにちゃんとしたつるを持っています。ただし自分で巻き付いてはくれないので適度に誘導します。根本付近の茎は木質化しますので放置すると扱いにくくなると思われます。また巻き付けてからしばらく立つとキチンと固定されるようなので、大きく育ってきたら支えていたヒモを外しても大丈夫です。花は最初は黄色いですが、次第にオレンジ色に変わり咲きします。ナス科なのでおそらくアントシアニン系色素、日光、酸素などが化学変化を起こしているのだと思います。変色はおもに脈から次第に広がりますが、花の内部よりも外側の変化が速いように見受けられます。化学的立証は要検討してみます。原産国の平均気温は20度以上あり、降水量は極めて少ないです。さてこのような地域では周年開花するマーマレードの木ですが、日本に持ってくるとどうなるでしょうか!?まず冬は最低でも10度以下にならないように注意します。家の中が5度以下になることは少ないですが、10度以上を保つのは意外に難しいです。ではどのように冬越しをするかということですが、言うまでもなく温室を買うのが一番簡単です。温室といってもつる性植物を育てるためのものなので大きいものが必要ですね。あとわずかながら耐寒性を上げるために水を切らして良く乾燥させた状態にすることが挙げられます。葉が肉厚ですので、乾燥には強いと思われます。ただしこの葉の形状は冬に極めて弱い。そして夏場も難しいのです。6月からの湿った夏は、乾燥した場所に生育している植物にとっては地獄です。要するに日本のこの季節に発生する病害虫に耐性を持たないので病気に注意が必要なのはもちろん、多湿なら、日本の太陽は暑すぎます。なので半日陰に移動させて樹形が乱れるのを横目に見ながら、何とか耐えてもらうしかありません。切り戻しを行い込み入った場所をすかして風通しを良くしましょう。水やりもあまり多湿にしないようにしましょう。さて土質ですが、サボテン・多肉植物の土が良いです。根ぐされしないように水はけを配慮して赤玉3、川砂4、腐葉土3などの割合でも育つのではないでしょうか。もちろん鉢植えにしないと冬場の管理ができないので、庭植えは論外といえます。日頃の管理ですが、花柄はこまめにとりましょう。病気のもとになります。花後は切り戻しをして枝の更新をはかります。挿し木は5月~6月、8月~10月が可能ですが、秋の場合は温室が要必要。そこまでして育てたマーマレードの木ですが、言うまでもなく食べ物のマーマーレードとは別物です。ナス科の場合アルカロイドを多く含むことが多いので、まぁおそらく中毒を起こします。毒性についてかかれた記載はありませんが、ナス科なので常識と考えるべきです。園芸種としては結構流通があるのに詳しい説明はあまりない珍しい植物ですが、おひとついかがでしょうか!?
2010.04.13
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【学名】Clitoria ternatea【科名】マメ科【和名】チョウマメ(蝶豆)まめ科の多年草(つる性)です。日本では冬の気温が低いため枯れてしまいますので一般的に1年草扱いとなります。草自体はマメ科特有の丸い葉っぱに花色は実に多彩で、紫やオレンジ色、ピンクなどパステルカラーが珍しい植物です。育て方は一般的にアサガオと同じように管理します。発芽は20度以上ないといけないため5月以降に蒔くようにします。種もアサガオと同じように傷を付けてから蒔くと発芽がそろいます。大量に処理する場合は農硫酸に20分付けたから蒔くと良いそうですが、農硫酸は扱いが難しいので専門知識のある方のみにしましょう。とても丈夫な植物ですがマメ科の特徴とも言えるうどんこ病、ほかにもハダニ、アブラムシには注意が必要です。この植物が開花後に出来るいんげんのようなものは若いうちなら食べることが可能だそうです。食べたことはありません。一般的に水はけの良く、良く日に当たる場所を好みます。マメ科なので連作食害にも注意がいると思われます。
2010.04.12
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【学名】Kerria japonica 【科名】バラ科【和名】白花種、斑入り種など園芸種は多様。それぞれ「シロバナヤマブキ」などと呼ばれる。日本の気候に良くあった大変育てやすい、美しい品種です。日当たりが悪い庭でも元気に生育し、逆に日当たりが良すぎると乾燥のために枯れてしまうことがあります。耐寒性もあるため「うちの庭は寒冷地で日当たりも悪くて・・・」とお嘆きの方でも安心して育てられる植物です。また樹高は2メートルとコンパクトに収まるためほとんど放任して育てます。一般書物は基本的に2メートルとしていますが家の近くに3メートルほどある木があるので、あくまでも目安だとお考えください。5年以上の古枝のみ切り落とし、新しい新芽の萌動を待ちます。これらは11月~12月頃に終わらせると良いです。バラ科ということもあり剪定時期はバラに準じます。乾燥に弱いため土質は有機質に富んだ水持ちの良い土を使います。自生地の環境も考えれば腐葉土8に赤玉土2など、腐葉土をベースにすると良いと思います。また夏場は表面の温度を下げるため腐葉土を土の上に置いておくとよいでしょう。要するにミミズがいるような良質な土質が良いということです!!増やし方は株分けと挿し木があります。挿し木なら5月頃に乾燥させないように赤玉土に指しておくだけで容易に発根します。黄モッコウバラより花が大きく、枝は柔らかいです。つる性の性質はあまりなく、枝が垂れ下がる雰囲気です。
2010.04.06
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【学名】Hardenbergia violacea 【科名】マメ科【和名】コマチフジ今日のテーマはマメ科のハデンベルギアです。というのも先日挿し木用の枝を頂いたので現在増殖作業中なのですが、とても素敵なお花が咲くのでご紹介させて頂きます。つる性常緑花木であるハーデンベルギアには白花種と紫花種があります。つるは約3メートルほど伸び、日当たりが良いほど花が多く咲きます。マメ科の植物なので窒素系の肥料はなるべく与えないように注意し、多少やせ地に植えてもかまいません。関東以南であれば地植えが可能ですが、霜が降りる場所は避けましょう。真夏の直射日光にはあまり強くありませんが、日頃から日当たりのよい場所で健全に育った株なら葉焼けは起こらないと思います。ただし根本の乾燥は避けるように注意しましょう。葉はマメ科のような雰囲気は一切ありません。原産地がオーストラリアなので同じ科でも大分形が違うのだと思います。名前が似ているツンベルギアとは全く異なる植物です。同じくツンベルギアもつる性ですが、キツネノマゴ科の植物で花の色は黄色が基本色です。同じ科の(ゾダフジ)フジの花と形がよく似ており、フジの方が大型です。また池の近くなど比較的多湿な環境に適応できるので和風庭園にも利用できると思います。余談ですが、植物を見分けるポイントとしてはやはり科による葉の違いは見分けやすいポイントであるように思います。なるべく科も同時に紹介するので、名前と一緒に科名を覚えると、違う植物を見たときにもおおよその見当がつくと思います。
2010.04.06
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【学名】Exacum affine【科名】リンドウ科【和名】ヒメリンドウ暑さに弱く、寒さにはとっても弱いエキザカムは日当たりのよい温室のような場所が必要になる植物です。そのため日本では1年草扱いです。しかし7度以上保てば越冬できるので、上手な人は越冬させられるでしょう。生育初期は立ち枯れ病が注意です。急激な温度変化がある日本ではよく発生します。また梅雨時は灰色かび病が発生します。初期に見つければ手を打てますが、株全体に広がったら処分します。花は小さいですがよく咲き、芳香があります。種まきや挿し木で簡単に増やせます。市場にはあまり出回りませんが、種が市販される場合はあります。扱いとしてはアサガオと同じように育てるとよいでしょう。
2010.04.03
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