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2007年04月12日

■国民投票法案が今国会成立へ、衆院特別委で与党案可決(読売新聞 - 04月12日 20:21)

中国の温家宝首相来日のニュースがトップで伝えられる影で、
時期を合わせたのかのようにこの法案が衆院で可決されました。

国民が自ら意思を示すのだからいいことだ、という考えもあるようです。
何事も包み隠さず正確な情報を提供してくれれば、
一人一人が正しい判断をすることが出来るでしょう。
憶測や希望的観測ではなく、ありのままの真実を伝えてくれれば･･。

でも現実はそうじゃないことの方が圧倒的です。
隠ぺいや捏造、嘘や過大(小)評価などによって人は信じ込まされ

その典型的な例がイラク戦争開戦時のアメリカだと思います。
あの時、世界中で開戦反対のデモが起きて私も参加しました。
間違いなくベトナムのようになるから何としても踏みとどまって欲しかった。
でも「大量破壊兵器はある」と断言したブッシュを
アメリカ国民はいとも簡単に支持してしまいました。
信じられませんでした。

同時多発テロの後でおびえる国民の恐怖心をさらにあおり、
やらなければやられてしまうという根拠のない確信を持たせる。
国民の開戦支持を得るのは実は簡単なことだったのかもしれません。
マスコミがたきつけ、自分の周囲で開戦の気運が盛り上がっていけば、
その気になってしまうものでしょう。

そして日本政府はいまだに支持し続けている。
この結果は恐怖心に耐えられないアメリカ人の国民性のせいでしょうが、
集団心理や刷り込みのような情報操作で冷静な判断力が失われていたのが大きいと思います。

で、最近の日本も、
とても振れ幅が大きいような気がします。

恐怖すら感じたのがイラクでの日本人人質事件と、
たまに発生する有名人のブログ炎上ですね。
常識的な意見や批判なら理解も出来ますが、
誹謗中傷、罵倒、脅迫、果ては自殺強要や殺人予告まで。
匿名とはいえ、あまりに安易というか何も考えてないというか・・。
体制に反するものには有無を言わせぬ空気があっという間に出来上がってしまう。

流れに乗ってしまえば取りあえず安心な国民による国民投票。
今後は共謀罪なんてものも現実化するんでしょうし、
政府による国民の囲い込みの時代が来そうです。

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