僕はフィル・スペクターがどんな性格の人かは知らない。あまり知りたいと思ったこともない。だから、殺人をしそうな人なのかどうかも全くわからない。ただ素晴らしい曲を残してくれた人で、若い頃の僕らが親しんだ音楽の中枢にいて、永遠に色あせない数々の名曲を送り出してくれた人の一人だったことだけは間違いない。 彼の曲は、『ビー・マイ・ベイビー(Be My Baby)』と『会ったとたんに一目ぼれ(To Know Him Is To Love Him)』の2曲を以前にここで取り上げた。その時に、彼の偉大さにも触れたつもりだが、まだまだ書き足りていないし、これからもこの日記では彼のプロデュースによるヒット曲・名曲についてどんどん書かせてもらうつもりだ。たとえ、今回の報道が間違っていなかったとしても...。
モコ・ビーバー・オリーブの3人組をご存じだろうか。モコは高橋基子で、かなりいつまでもラジオに出ていた気がする。ビーバーについては、どうなったか全くわからず。オリーブはあの『夢で逢えたら』のシリア・ポールである。 彼女たちが歌った『わすれたいのに』という曲があるが、実はこれがフィル・スペクターの1961年のプロデュース作品 "I Love How You Love Me (当時の邦題:貴方っていい感じ)" (直訳すると「あなたが私を愛してくれる愛し方が好き」)の日本語バージョンである。作曲はかのバリー・マン。パリス・シスターが歌った美しいバラードだ。いくつかカヴァーがあるが、僕が好きなのはやはりボビー・ヴィントン盤。彼のヴェルヴェット・ボイスに実にふさわしい曲だ。ボビー・ヴィントンについては、また後日。
まずオリジナルは、「♪ I love how your eyes close whenever you kiss me (キスしてくれる時のあなたのその目の閉じ方が大好き)」という具合に、相手の「愛し方」が大好きだという、その第一歩。 日本語バージョンは、「♪ 忘れたいのに あなたのことを 思いだしても 苦しいだけ」のように始まる、まさに失恋ソングだ。 これほどコンセプトの違う訳し方をすると、訳詞ではなく作詞だね。まあ、内容はこんなものだろうし、これ以上を望むものではない。
モコ・ビーバー・オリーブ なつかしく思い出しながら日記よませていただきました。「忘れたいのに」の一節も頭の中をめぐっています。この三人組には「夢をみるだけ」というヒット曲もありましたよね。エバリー・ブラザーズの Dream,dream, dream … all you have to do is dream というあの曲ですが、思い違いかなぁ。 穴沢様がFENに移った その頃 こちらはせっせとオールナイト・ニッポンにハガキ出し続けていました。 (2004.05.01 20:01:01)
To 坦々麺さん >モコ・ビーバー・オリーブ なつかしく思い出しながら日記よませていただきました。「忘れたいのに」の一節も頭の中をめぐっています。この三人組には「夢をみるだけ」というヒット曲もありましたよね。エバリー・ブラザーズの Dream,dream, >dream … all you have to do is dream >というあの曲ですが、思い違いかなぁ。... ----- 僕は覚えていません。でも、選曲としては十分考えられる線ですね。センス良かったですよね、採り上げる曲の。 オールナイト・ニッポンも全く聴かなくなったというわけではないんですが、...。
(2004.05.02 11:53:11)