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穴沢ジョージ @ Re[1]:右目終わりました (白内障手術, その1)(01/24) To 五黄の寅1950さん ーーー そうで…
nonoyamasadao@ Re:右目終わりました (白内障手術, その1)(01/24) 手術の麻酔、痛いんですね。だったら、や…
五黄の寅1950 @ Re:右目終わりました (白内障手術, その1)(01/24) 兄さん こんにちは 白内障の手術されたん…
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2003.02.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
“Waterloo Sunset” by The Kinks 1967

 今回もロンドンに住んでいた時の話を...。
 その日僕は本当にきれいな夕日を見た。場所はプリムローズ・ヒル。緑の芝が美しいちょっとした小高い丘の公園で、沈むまでその光景に見とれていたのを覚えている。前景には、犬を散歩させている老人や帰宅途中の近くの住人が、時折シルエットで通り過ぎて、粋な偶然の演出をする。プリムローズ・ヒルはリージェンツ・パークの北側とアルバート・ロードを隔てて接している。つまり London Zoo (動物園)からは通りを渡るだけだ。こんな、いかにもロンドンらしい所で見た夕日だから、余計印象に残っているのだろう。

 プリムローズ・ヒルがいかにもロンドンらしいと書いたが、「ロンドンらしい」にも当然いろいろある。キンクスの『ウォータールー・サンセット』の舞台になった Waterloo Station (ウォータールー駅) から、すぐ近くのテムズ川にかかる Waterloo Bridge (橋) にかけても、ロイヤル・フェスティバル・ホールやナショナル・フィルム・シアターなどのあるサウスバンクと呼ばれる一帯で、さすがにロンドンにいる実感が味わえる界隈だ。駅舎の入り口は昔のまま残っていて、実にかっこいい。
 ロンドンを知らない人でも、あの有名なビッグ・ベンから見て、テムズ川の対岸わずか左手のところ、ちょうど今評判の大観覧車ロンドン・アイの向こう側といえば、だいたいの光景が想像できよう。ビッグ・ベンから歩いたとしても15分。それ以上はかからない。

Waterloo Station
  (↑15年前に僕が撮ったウォータールー駅)

 この曲に歌われた「♪ 見つめているかぎり 何も怖くない 天国にいる気分」にさせてくれる夕日は、残念ながら僕には見る機会がなかったが、駅を出て少し歩けば、なるほどここから夕日を見たらきれいかもしれないと思わせる橋だ。よく聞くのは、ウォータールー駅からの夕日が美しく、キンクスは駅から見た夕日を歌ったのだということ...。でも僕はこの歌の夕日は橋からの夕日なんじゃないかと勝手に推測してみる。その根拠は歌詞の一番最後のところにある。「♪ たくさんの人が ハエのように群がる 地下鉄ウォータールー駅」の次ね。

♪ でもテリーとジュリーは 川を渡る そこはホッとするところ

  ウォータールーの夕日を 見つめている限り
  天国にいる気分

 人々がひしめいている駅から外に出て、橋を渡りながら眺める夕日だからこういう歌になったんだろうと、僕は思うのだ。この若い男女二人は夕日が沈んだら橋を渡って、コベント・ガーデン方面へ向かうのだろう。金曜の夜だしね。
 ただ、昔のままの駅舎の入口は階段になっていて、よく若者たちが腰を下ろしているから、ここからの夕日もいいかもしれないが、方角がどうだったか覚えていない。

 改めて感じるのは、この歌は世界に数ある「ご当地ソング」を代表する1曲じゃないだろうかということだ。レイ・デイビスは詩人としても一流だね。冒頭からこれだものね。

 ♪ Dirty old river        古く汚い川よ        
   Must you keep rolling     とうとうと流れ
   Flowing into the night    夜に注げ

   People so busy        忙しい人々を見て
   Make me feel dizzy      僕はめまいを感じる
   Taxi lights shine so bright  タクシーのライトが


 キンクスについては、僕はあまり深く知らないということが、今回よくわかった。でも、実にイギリス的なこのバンドについては、もっと聞かなくてはと思ったのだ。
 そういえば、レイ・デイビスとブラー(Blur)のデーモン君が、仲良くデュオでこの歌を歌っているのを衛星放送(スカパー)のミュージックエアで見たが、ビデオに取り損ねた。惜しいことをした。
                   (文中訳詞は穴沢)





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Last updated  2003.03.08 11:07:55
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