さて、原題は "Tonight You Belong to Me" ですから、勝手に邦題すると「今夜だけはあなたはわたしのものよ」とか、そういった感じです。 内容は、新しい恋人の元に行ってしまう「あなた」に向かって、「せめて夜が明けるまでは一緒にいたい」という気持ちを歌ったもので、ちょっと『いちごの片想い』ではなさそうです。 このオリジナルは、Patience and Prudence という、まだ子供の姉妹の歌ったものだとずっと思っていたんですが、作られたのはなんと1926 年。Gene Austin (ジーン・オースチン) が1927 年にナンバーワン・ヒットさせています。 う~ん、『砂に書いたラブレター
Patience and Prudence で1956年に全米でヒットしたので、アメリカ編集のオールディーズのオムニバス盤などでは、ナンシー・シナトラではなく、こちらが採り上げられていますね。 でも、当時レコードは高くて、中学生の僕にはしょっちゅう買えるものではありませんでしたから、こうして中尾ミエやベニ・シスターズ、Patience and Prudence などの音源が CD で聴けるようになったのは、本当にありがたいです。一瞬にしてあの頃に戻れるもんなぁ。 ところで、Patience and Prudence は、パティエンス&プルーデンスと表記するのが普通のようですけど、やっぱり「パティエンス」はまずいんではないでしょうかねえ。 どう考えても、「ペイシェンス」だでや。