jasminetea
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3月31日。またこんな日がやってきた。いまだにこの春の風のにおいは、心の中の何かをさらっていくようで、どうしても切なくなる。今年、またひとつのシーズンが区切りをつけたような気がする。今週初め、会社の人事異動が発表になりました。愛里の隣の席の超仲のいい先輩が異動になりました。超仲のいい先輩って言っても、40代半ばのおじさん笑。毎日あほな話をして、まじめに仕事教えてもらって、頼りっぱなしで。おかげで毎日楽しかったよ。去年、初めての社会人生活。なんにもわからなくて、その上人見知りで。でもそんな愛里のことをずっと見ててくれてた。だんだん慣れてきて、20以上も年下の愛里がタメ口きいてもずっと笑ってた。いつもだるいとか、帰りたいとか言いながら、でもなんだかんだで仕事はできるし、愛里の質問にはびっくりするほど的確に答えてくれてた。毎日、毎日、こんな愛里の相手をしてくれてた。そんな先輩が異動になってしまいました。そんな大きくもない会社。遠くに行くわけでもない。会えなくなるわけでもない。だけど、この2年間みたいに、毎日顔を合わせて話すことはできなくなる。たったそれだけのことで、こんなにも寂しくて、寂しくて、悲しくて。今週、毎日毎日ふと寂しくなる。涙が出そうになる。あと4日。あと3日。あと2日。あと、1日。そうやってカウントダウンして、ついに今日3月31日。年度末の多忙を極めて、仕事中はとにかく目の前のことをこなしていったけど、今日ひととおり終えて、ふと気付くと机の後片付けをしてる先輩。あんなに積んであった書類もきれいになくなって、ほんとにいなくなってしまうんだと。大人になっても、これほどの出会いがあることに、愛里の人生まだまだ捨てたもんじゃないって思う。昔夢に描いた生活は、今とは程遠いけれど、でも、愛里が今ここにいなかったら、この出会いさえなかったかと思うと、全てが意味のあることだと思える。大人の社会ってやつは、もっとドライで、無味無臭で、透明なんだと思ってたけど、全然違った。今、本当に涙が止まらない。みんな大げさだって思うと思う。だけど、これが愛里なんだから仕方ない。今日どれだけ泣いておけば、明日泣かずに済むだろう?ちゃんと伝えたいんだよ。ありがとうございましたって。これからもよろしくお願いしますって。偉くなったら、また愛里を側に呼んでくださいって。そのときまでに、もっと仕事できるようになっておくからって。でも、ほんとに寂しいよう。。。こんな年になってまで、こんな想いするなんて思わなかったよ。それだけ深くつながってるってことなんだよね。そういうつながりを築いていける愛里は、もっと愛里自身に期待していいはずなんだよ。そうやって言い聞かせるしかないね。思えば、この体調不良もこの日の拒否反応だったのかな。思い出というにはあまりにも軽い、ありふれた日常だけど、さすがに1日9時間を2年間繰り返したから。先輩自身も起きてる時間は奥さんよりも愛里とのがたくさん一緒にいてるって言うくらいだから。ね、またいつか一緒に仕事ができるときが来るよね。こんなに相性がいいんだからさ。また甘えてばっかりだけど、これからも愛里のことずっと見ててよね。
March 31, 2011
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