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2011年08月03日
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カテゴリ: 日々徒然
4月に発病して4カ月。
体調は日に日に良くなり、日常生活はほぼ普通に行っている。
ただ、見ている景色は倒れる前のそれと同じではなく、
視線や姿勢を動かしたときの、違和感、浮遊感はちゃんと残っている。
だだ、それに随分慣れてしまったので、もうこの景色が普段の景色となっている。

全く寝たきりだったのが3日間。
4日目に身体を起こしてみようとして、起きられないあのショック。
一週間でやっとそろそろ歩き出したものの、まるで生まれたての子羊?みたいによろよろ。
窓の外を行き交うお見舞いの人たちを見て、

疑ったあの絶望感。
うちに帰ってきて、何とか室内は歩けるものの、とにかく船酔いのように
気分が悪く、動いてはすぐに横になる日々。
一ヶ月が経ってそろそろ外を散歩しようと、表に出ると、開けた視界に
脳が混乱して、歩くのがとても怖かった。
そして、それからしばらくは一進一退の病状に先が見えず、鬱のような状態に。
やっと見つけためまいの専門医の書いたリハビリ本に
私の身に起こっていることがすべて肯定してあって、ようやく気持ちが落ち着いた。
「治る」のではなくて「慣れる」のだということに気づいて、とにかくリハビリに
打ち込む。
そうこうしているうちに、「何時になったら元に戻る?」という焦りより、

までやっと辿りついた。その頃から、気分がふさぐこともなくなったかな。

ざっと4ヶ月を振り返ると、こんな感じ。
私の病気はあまりポピュラーではなかったし、「平衡感覚」という普段は
意識さえすることのないものが侵されるという、私自身も始めての体験だったので、
私の内面や見ている景色、そして身体が感じていることを言葉で説明するのに


残念ながら病気の原因ははっきり分かっていないので、
「どうしてこんなことになったのか?」を自問しても答えは出ない。
(もちろん忙しすぎたとかストレスがあったとか思い当たることは
 あるけど)

ただ、「病気になったことにどんな意味があるんだろう?」という疑問には
自分なりに答えを見つけたい気分になっている。

このブログをはじめた頃にも書いているが、
若い頃は、自分の人生、身の回りで起こっていることを「自らコントロールしよう」という
ことに躍起になっていた。

病気(そしてもしかしたら災害なんかも)はある日突然自分に降りかかってくる。
たいていの場合、それは自分の意思とは関係なく。
で、誰もが最初は受け身にオロオロとするばかりなのだけれども、
あるところまで行くと、必ず折り返し点というか、気持ちの切り替わるポイントが
来る。
その切り替わるまでの時間が、とても大切なんだと思う。
嘆きや落胆に浸っている時間はたっぷりと必要。
時に的外れな言葉であっても、周りの励ましもやっぱり必要。
そして抱えている自分の気持ちがどうやったって、自分のモノでしかないという
「孤独」もちゃんと引き受けなければならない。
(解って欲しいとという甘えももちろんあるけど)

その上で、満ちた潮が引くように、すーっと気持ちの圧が下がっていく時がある。
私の場合何がきっかけだったか、はっきりとは思い出せないのだけど、
義務感でやっていた夜の散歩(暗やみに慣れるため)の途中、
風に吹かれて歩いているそのことが、とっても幸せに思えた。
不意にやってきたその瞬間は、やっぱり力づくではなくて
思いどうりにならない現状への「降伏」からもたらされた。
これが結構快感なのだけど。

「あるがまま」を受け入れる事は難しい。
欲望だったり、向上心だったり、生きる力だったり
人は自分で目の前の景色を変えることが出来るのも事実。

ただ、どこを歩いていても、どんな風に生きていても、
避けようのないことが降りかかることはあって、
「そのこと」を受け入れないといけない時がある。
震災で多くのものを失った人は沢山いるし、
私の病気なんて本当にちっぽけな事なんだけど、
「受け入れるというのは実は結構な快感である」
それを知ることが出来た、というのが今回の病気になった意味ではないかな。
と自分勝手に結論付けてみたのでした。





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最終更新日  2015年03月11日 11時52分13秒
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Re:病気になるということは(08/03)  
まさちゃん さん
受け入れる快感(笑)わかるわ~
こどもも成長してるよね。親が思ってる以上に!
昔のブログも読み返させてもらいました~NPの事とか懐かしいし、やはり文章書くのが上手いな~と改めて思いました。
そんなお盆ですわ☆ (2011年08月15日 13時54分45秒)

Re:病気になるということは  
おうじょ さん
歳取ると色々「受け入れ」なアカンこと増えてくるからね~
あまりの暑さに屈してるわ
だらだら過ごしてマス (2011年08月18日 01時00分10秒)

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