先日行われた全日本大学野球選手権大会・決勝、法政大vs富士大。
◇ 全日本大学野球選手権大会・決勝
の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。
「決勝、花巻旋風準Vで終焉」
(2009.6.14) →
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「法政大、勝因は金光采配」
(2009.6.14) →
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「ドラマを秘めた大八木誠也のバスター」
(2009.6.16) →
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「富士大・守安玲緒の522球目」
(2009.6.17) →
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9回裏、法政大の2番手として登板したエース・ 二
神一人
(4年、高知高)が
富士大打線を三者凡退に抑え優勝を決めた瞬間、ボクは異様な光景を見た![]()
フツーなら、マウンド上でバッテリーが抱き合い、守備についていた野手たち
がそこに集まる。そして他の選手たちもベンチから走り寄ってみんなで抱き合い
涙を流す。それが当たり前の光景なはず。
なのに、いち早くベンチを飛び出し、マウンド付近で抱き合う選手たちには目も
くれず、一目散にセンター・ 亀谷信吾
(4年、中京大中京高)に駆け寄って、優勝
の歓びを分かち合おうとする選手がいた。背番号「50」をつけた三塁コーチャー
・ 安部健太郎
(4年、法政一高)がその人。
安部がなぜそういう行動をしたのか? 二人の間に何があるのか、そのことを
ボクはわからない。ただ、三塁側・富士大応援席の近くで見ていたボクにとって、
ちょうど目の前を駆けていく安部の行動が可笑しかったし、いまだに不思議に
思っていることでもある。
安部健太郎
。
ボクが東京六大学リーグ、そして全日本大学野球選手権を通じて見た「NO.1
の三塁コーチャー」だった。身長165cmと極めて小柄、黒縁のメガネをかける
とオリエンタルラジオの 藤森慎吾
にどことなく似ている風貌。大きな身体つきの
同僚たちといるとその中で埋没してしまうが、彼の定位置である三塁のコーチャ
ーズボックスに立つと、とたんに存在感を爆発させる。
試合中、いつも三塁のコーチャーズボックスから声を嗄らして選手に指示を
送り続けていたし、攻守交代の際にも選手に声をかけ続けていた。三塁コーチャ
ーなら当たり前といえば当たり前だが、「声の大きさ」と「声をかける頻度」が
他チームのコーチとは格段に違っていた。そして何より強烈なのは、彼の
「勝ちたい」という気持ちがが見ているファンにもダイレクトに伝わってくること。
法政大の「日本一」、実はこういった選手たちがいたからこそだと、ボクは思うのだ。
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