(7月31日、神宮球場)
日 103 704 =15
中 000 000 = 0
(日)野村-加賀美-中後
日本が17安打で15点を挙げ、中国に6回コールド勝ちした。日本は1回に伊藤の適時打で先制し、3回には2点を追加。4回、日本は2死から伊藤の本塁打を含む8連打で一挙7点を挙げて中国を大きくリードし、さらに6回に4点を奪ってコールド勝ちを決めた。日本は投げては野村、加賀美、中後の3投手が中国を1安打無得点に抑えた。
(公式HPより)
■選手の育成途上にある中国が相手とはいえ、日本は走・攻・守(投)すべての面において中国を圧倒した。特に 伊志嶺翔大
(東海大4年、沖縄尚学高)、 伊藤隼太
(慶應義塾大3年、中京大中京高)の3・4番コンビが上手く機能している。特に伊藤は昨日に続き先制打を放ち、4番の役目を果たした。
あ、そうそう、1・2番のことも忘れちゃいけない。1番・ 鈴木大地
(東洋大3年、桐蔭学園高)と2番・ 渡邉貴美男
(國學院大4年、文星芸大附高)もガッツ溢れるプレーを見せ、キッチリ仕事をしていた。また今春のリーグ戦から調子の上がらなかった6番・ 多木裕史
(法政大2年、坂出高)も、試合途中から持ち味の広角打法が復活、対キューバ戦への期待が膨らんだ。
投手陣も先発した 野村祐輔
(明治大3年、広陵高)、救援の 加賀美希昇
(法政大4年、桐蔭学園高)が普段どおりの落ち着いたピッチングを見せた。土壇場で出場を辞退した 澤村拓一
(4年、中央大)の穴を、代理先発の野村と代理出場の加賀美が埋めた格好。また6回に三番手で登板した 中後悠平
(近畿大3年、近畿大新宮高)もテンポのいい投球で、中国打線を三者凡退に抑えた。
■ 中後悠平
。ある時はサイド、そしてある時はスリークォーター、アンダーから球を投げ分ける変則投法の投手。人はそれを「千手観音投法」と呼ぶ。
テレビ解説(J-SPORTS)していた 岩井美樹
さん(国際武道大監督)は、中後のことを 「サイドスローで140km半ばを投げられる投手は他にいないのに、自分で自分の素質をまだ理解していない投手」
と評した。
この岩井さんの発言の裏にあったのは、NPBフレッシュ選抜との壮行試合(7月26日)で見せた、中後の不安定な投球だろうとボクは思う。スコア0-0の7回から登板した中後は、ワイルドピッチや三塁への悪送球などのミスで自滅。2回を投げ被安打4、失点4の散々な出来だったのだ。
こんな出来に一番怒ったのは 榎本保
監督(近畿大監督)だった。近畿大では中後の恩師でもある。壮行試合の直後、お立ち台で榎本さんは中後への怒りをぶちまけたのだ。その模様は日刊ゲンダイに詳しいので、そのまま以下に引用。見出しは 「お~怖~」
。
壮行ムードが一変した。大学日本代表の榎本監督が試合後、お立ち台でマイクを向けられると、紅潮した顔でこう声を荒げたのだ。
「せっかくプロが相手をしてくれたのに、ウチの近大の中後という投手がひとりで試合を壊してしまい、誠に申し訳ありません!」
「中後の性根を叩き直します。できなければ大阪に帰らせます。もう少し時間をください。チャンスをください! 短時間でチームはまとまってきています。(メンバー)22人のうち、ひとり(中後)を叩き直しさえすれば、必ず決勝トーナメントに進むことができます」
隣に立っていたNPBフレッシュ選抜の岡崎監督(巨人)をはじめ、スタンドのファンはあ然ボー然。三塁側ベンチ前に整列していた日本代表メンバーの表情は凍りついていた。
大丈夫か。
(以上、日刊ゲンダイ)
■記事は「大丈夫か。」と結んでいたが、結果を言うと「中後は大丈夫」だった。昨日の中国戦では1回を投げ、11球、打者3人、被安打0、奪三振2、与四死球0、自責点0。気合の入った投球で、最後の打者へのウイニングショットはなんと150kmを記録した。
壮行試合後、ある意味で「公開パワハラ」に遭った中後だったが、意地の投球で中国戦の勝利を決め、雄叫びをあげた。でも中後を迎えるベンチの選手たちの表情が凍りついて見えたのは、まだ壮行試合の余韻が残っていたからだろうか。
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