乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.02.12
XML
カテゴリ: 教育・子育て

 「社会に適応できる人」を育成すること。
 自由も管理も理想も現実も、こと教育となると極端に考えがち。
 問題を「分けて考えて」、より「マシな」解決の道筋を見つけよう。

 背表紙に書かれている一文だが、
 これこそ本著に書かれている内容をズバリ表現している。
 学校で一番大切なのは「欲望統御の作法」を身につけること、とする著者の
 「事柄思考」と「人柄思考」に分けて考えるという主張には、大いに共感。

  一言で言えば「事柄思考」は相手の人格に影響されずに、

  反対に「人柄思考」は、事実起こった事柄そのものよりむしろ
  事実の背景にある文脈や相手の人となりなどから判断しようとする志向性のことです。(p.24)

   ***

著者によると、昔の先生は、大人社会の共同体的規範性の強さによって支えられ、
大人社会の代表者として、生徒と対峙していたという。
それ故、一定の権威や説得力をもち、上からの指導を自然に行うことができた。
ところが今、自然な形では、社会の共同体的規範性が存在しない状況となってしまっている。

  ですから私の考え方としては、大人が社会的コンセンサスとして、
  少なくとも先生と生徒、親と子、大人と子どもといった形の非対称的な関係においては、
  上下関係というものは絶対不可避であり必要な関係だということを、
  最低限の共通理解として社会全体で保っていかないとダメだと考えているのです。(p.132)


「教師と生徒」の関係も、「生産者と消費者」の関係でとらえられる傾向にある。
そうなると、それは「絶対不可避な上下関係」など程遠い、「お客様は神様です」の世界。
そして、まさに今、その神の声による成果主義が、教育現場に持ちこまれようとしている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.02.12 13:58:49
コメントを書く
[教育・子育て] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: