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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2016.05.14
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 あの状況の中で、これだけの文章を自分自身で書くことは至難の業だと思います。
 恐らくは、本人が話した内容だとか、色々と書き留めたことだとかを、
 誰かが上手にまとめたのでしょう……まぁ、普通によくあることです。

 そう、こんなことですら、本当のところを私は知る術がありません。
 本著に書いてあることが、どこまで真実なのか、
 また、 『捏造の科学者』 に書かれていることも、どこまで真実なのか、
 私には、そして世間の人たちも、本当のところ知る術がありません。


それは、本人にとっては確かなものなのかもしれないけれど、
他の誰の目にも同じように見えるとは限りません。 
そして、それぞれに見たくないもの、知られたくないこと、表には出さないことがあります。

今回の件においても、色々な立場の人が、色々な場所に多数存在し、
それぞれに守るべきものを守るため、様々な暗闘が繰り返されたのでしょう。
自分に不利なことは出来るだけ言わず、相手の矛盾点は徹底的に糾弾する……
まぁ、普通によくあることで、私たちは、本当のところ知る術はありません。

   ***

  終盤の頃の質問に対し、ある文脈の中で「私はポスドクだったので」と述べると、
  委員会のメンバー全員がきょとんとした顔をした。
  少し身を乗り出した形で、「誰の指導下だったのですか」と聞かれ、

  懲戒委員会の面談は終わった。
  理研本部はこの時に初めて、不正判定を受けた図表の実験が行われたのは、
  私がユニットリーダーではなく、
  若山先生という指導者のいる研究員の立場であった時のことと知り、
  懲戒の判断がつかなくなった、と後に理事の一人から聞いた。(p.180)


でも、案外、こんなものなのかもしれないですね。

  特に毎日新聞の須田桃子記者からの取材攻勢は殺意すら感じさせるものがあった。
  脅迫のようなメールが「取材」名目でやってくる。
  メールの質問事項の中にリーク情報や不確定な情報をあえて盛り込み、
  「こんな情報も持っているのですよ、返事をしなければこのまま報じますよ」と
  暗に取材する相手を追い詰め、
  無理やりにでも何らかの返答をさせるのが彼女の取材方法だった。
  笹井先生からは、「このまま報道されては困るからできるだけ返答するようにしている。
  メールボックスを開くのすら辛い。日々、須田記者の対応に追われてノイローゼがひどく
  他の仕事ができなくなってきた」と連絡を受けた。
  丹羽先生も同様のメールや電話の攻勢を受け困り果てていた。
  メールの最後は「お返事がない場合にはその理由をお知らせください」と締めくくられる。
  自分さえ多くの情報を得ることができるなら、
  取材をかける人たちにどれだけ大きな負担がかかろうが構わないのだろうか。(p.183)

『捏造の科学者』で笹井氏の死に触れた際の、淡々とした他人事のような記述に、
須田さんという人の人となりが凝縮されているように、私は感じました。
まぁ、これも須田さんだけでなく、マスコミに関わっている人全般の姿勢かもしれません。
それが「正義」だと思われていることに対しては、嫌悪感を抱かずにはおれませんが。





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Last updated  2016.05.14 15:23:32
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