音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年09月26日
XML




 70年代半ばに音楽性が変化してしまう以前の初期ドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)の最高作は、と訊かれて、本作を挙げる人は多いと思う。前回、紹介した第4作の 『ドゥービー天国(What Were Once Vices Are Now Habits)』 に比べ、その前年にリリースされた本作『キャプテン・アンド・ミー(The Captain and Me)』は、より万人向けの仕上がりと言える。つまり、入りやすく親しみやすいことと、なおかつキャッチーでカッコイイという点から、万人に共通の最高作としては、この『キャプテン・アンド・ミー』に軍配が上がると思う。

 1971年にデビューした彼らにとって、1973年に発売された『キャプテン・アンド・ミー』はまだ3作目。アルバムとして初めて全米トップ10入りを果たし、シングル曲としても2.「ロング・トレイン・ラニン」が初の全米トップ10にランキングされたという意味では、バンドにとっての出世作である。そうであるにもかかわらず、本盤での彼らの楽曲・演奏は既に確立されているどころか、風格さえ漂わせている。

 冒頭の1.「ナチュラル・シング」、2. 「ロング・トレイン・ラニン」 、3.「チャイナ・グローヴ」の三連発だけでも、圧倒され、本盤を聴く価値がある。軽快かつ重厚なギターに、ツイン・ドラム、そして初期ドゥービーの声であるトム・ジョンストンのヴォーカル。ギター・リフはカッコイイし、随所に導入されたキーボードの音も効果的に機能していると思う。上記3曲以外で、筆者が気に入っているのは、南部的な響きの4.「ダーク・アイド・ケイジャン・ウーマン」、重厚なギターサウンドが印象的な6.「ウイズアウト・ユー」と8.「イーヴル・ウーマン」、どこか憂いを湛えた曲調の10.「ユカイア」である。

 本盤は、概ねどこをとっても楽曲の質・演奏内容ともに平均点以上の出来で、とりわけヴォーカルとギターのカッコよさをわかりやすく伝えることに成功している。そのようなわけで、初めてドゥービーを聴くなら断然本盤を推薦するし、そのカッコよさは単なる入門者向けな訳ではなくて、永遠のロック・クラシックとして残っていくものだと思う。


[収録曲]
1. Natural Thing
Long Train Runnin'
3. China Groove
4. Dark Eyed Cajun Woman
5. Clear As The Driven Snow
6. Without You
7. South City Midnight Lady
8. Evil Woman
9. Busted Down Around O'Connelly Corners
10. Ukiah
11. The Captain And Me

1973年リリース。





【送料無料選択可!】キャプテン・アンド・ミー [輸入盤] / ドゥービー・ブラザーズ





banner01.gif 人気ブログランキングへ にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016年01月27日 06時43分53秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
      ↑        ↑
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックで応援お願いします!
      ↓        ↓
人気ブログランキングへ



↓相互リンク↓

ちょっと寄り道 [音楽の旅]




Calendar

Archives

2024年11月

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: