音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2010年05月01日
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 米国のロック・バンド、エアロスミス(Aerosmith)がデビューしたのは、1973年の年頭(『野獣生誕(エアロスミス)』)のこと。人気にはなかなか火がつかず、セールスに苦心を重ねながら、やがてブレークのきっかけとなったのが、第3作にあたる本作『闇夜のへヴィ・ロック(Toys in the Attic)』(1975年、最高位全米11位)と、第4作の『ロックス(Rocks)』(1976年、最高位全米3位)であった。後者はロック史に残る名作として挙げられることも多いので、ここではあえて前者を紹介したいと思い立った次第である(というか、筆者はこの二作品、甲乙つけがたいぐらい同等にフェイバレットなのである)。

 原題は『トイズ・イン・ジ・アティック』、そのまま翻訳すれば『屋根裏部屋のおもちゃ達』である。アルバムのジャケットのイラストは、おもちゃ箱から馬や人形が溢れ出ている図であるが、なるほどこのタイトルに忠実なものというわけだ。その意味はというと、スティーヴン・タイラーが次のように発言している。


 「(いつまで続けるかという質問に対して)ミック・ジャガーは“自分で続く
  限り続ける”と答えていたが、自分も同じさ。ただ、大人が忘れがちなのは、
  オモチャの箱があったら、入って目を閉じただけでお月様に行けてしまう
  って世界なんだ。自分は今でもブッダのように目を閉じれば、自分の子供の
  頃の裏庭のトリーハウスに戻れるんだ。」(本作ライナー[94年再発時]より)


 なるほど、変に大人になっては創造性は生まれない、そのおもちゃ箱の中で目を閉じて出会う不思議の世界がタイトル曲というわけだ。それを誰がどう名付けたか知らぬが、邦題『闇夜のへヴィ・ロック』になった。原題の『トイズ・イン・ジ・アティック』とはだいぶ受けるイメージが違ってしまっている。70年代までは原題とは別に邦題をつけるのがしばしばであったから、これはこれでいい。仮に原題と邦題のイメージが大きく違っていても、その邦題こそがセールスの推進力になったりもしていたのだから。結局のところ、このタイトル(アルバムおよび収録曲1.)を筆者はどう思っているのかと言えば、明らかに成功だったと考えている。原題とかけ離れた(したがってもしかすると作者の考えていたのとは違う)イメージであろうとも、かっこいい邦題で、なおかつ曲調から確かにイメージできる(と少なくとも筆者は思う)のだから、結果論としてよかったのだと思う。





[収録曲]

1. Toys in the Attic
2. Uncle Salty
3. Adam's Apple
4. Walk This Way
5. Big Ten Inch Record
6. Sweet Emotion
7. No More No More
8. Round and Round
9. You See Me Crying

1975年リリース。






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Last updated  2010年05月01日 01時39分55秒
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