音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2011年06月16日
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 この「アフリカ」は、 「ロザーナ」 と同じく、4thアルバム 『聖なる剣(TOTO IV)』 からのヒット曲。1982年秋にシングル発売され、翌83年の2月にバンドとしては初の全米シングル・チャートでの1位を獲得した(ちなみに英チャートでは同月に3位)。

 この曲はデヴィッド・ペイチがドラム担当のジェフ・ポーカロと共作したもので、80年代初頭にアフリカに関するドキュメンタリー番組を見て、それがこの曲を作るきっかけになったという。無論、彼らは実際にアフリカに行ってその惨状を見たわけではない。なので、ペイチ自身も証言しているように、その戦慄の映像の場面にもし自分がいたとすれば何を感じるだろうか、という想像に基づいて曲を作ったという。

 この曲でリード・ボーカルを担当するのは、この曲を作ったデヴィッド・ペイチその人である。TOTOは専属ボーカリストを持ちながらも、ボーカリストが入れ替われるという貴重なバンドであった。つまり、直前のヒット曲「ロザーナ」と同じアルバムに収録の、しかしボーカリストは別の曲が同じようにヒットを記録し得たところにTOTOの大きな特色の一つがあると思う。ファンの間では、“TOTOのボーカルは誰が一番か?”という議論が起こったりするけれど、もしかするとこの手の議論は不毛なのかもしれないと思ったりもする。なぜなら、同時にバンド内にいる複数のボーカリストが次々に交代し得たところにこのバンドの特色の一つがあったからと言えるからだ。

 もう一つ、この曲を聴いて強く印象に残るのは、そのテーマである。前回や前々回の曲( 「99」 「ロザーナ」 )、あるいはそれ以外の主要ヒット曲からすると、TOTOは甘いラブソングを得意とするイメージがするかもしれない。けれども、“ラブソングしか歌えない(あるいは作れない)”もしくは“男女の愛を歌うことでしか聴衆のハートをつかめない”のではなく、“敢えてラブソングに徹していた”ことが、この曲のような毛色の違う曲からは窺い知れる。







[収録アルバム]

TOTO /  TOTO IV(聖なる剣)  (1982年)

その他、ベスト盤類(例えば下記)にも収録。
TOTO / Past To Present 1977-1990 (1990年)
TOTO / Best Ballads (1995年)



[関連記事リンク]

TOTOのシングル曲追想(その1)「99」

TOTOのシングル曲追想(その2)「ロザーナ」

TOTOのシングル曲追想(その4)「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」







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Last updated  2011年06月18日 07時35分13秒
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