1986年発表の本盤『カフェ・ボヘミア(Café Bohemia)』では、スタイル・カウンシルに代表される当時のイギリス音楽シーンの影響を大きく取り込み、録音は東京で行われたものの、ミキシングの一部はロンドンでこのムーヴメントを引っ張っていたアラン・ウィンスタンレーによって行われている。楽曲自体はイギリスやフランスなどに行った体験に基づいたものとのことで、演奏はザ・ハートランド(本盤ジャケには“A Young Soul Ensemble THE HEARTLAND”と表記されている)との共演による最初の盤となっている。
「SOMEDAY(サムデイ)」で既に人気に火がついていた佐野元春であったが、本盤に先行して出されていたシングル「Young Bloods(ヤングブラッズ)」(1985年)は、初のトップ10入りシングルとなり、この曲とあわせて、同年末リリースの年末シングル「Christmas Time In Blue -聖なる夜に口笛吹いて-」もこの『カフェ・ボヘミア』に収録されることとなった。