音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年10月14日
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若々しさ満開、世界的ヒットの幕開けとなった好盤


 ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)は、ヴォーカルのジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi, 本名のJohn Bongioviの綴りを読みやすくしたのが芸名だとか)を中心とした、アメリカ、ニュージャージー出身のロックバンド。今となってはデビュー30周年を迎えたベテランなわけだけれど、彼らはデビュー早々から大きな成功を収めたというわけではなかった。

 1984年のデビュー作『夜明けのランナウェイ』と、翌85年の第2作『7800°ファーレンハイト』は、ある程度売れたものの全米チャートではいずれも40位前後にとどまった。ところが、ファースト作の表題曲が日本でカバー(麻倉未稀によるカバー)されてドラマで使われたり、セカンド作が日本のオリコンで5位になったりした。つまり、全米や世界でのヒットにさきがけて、日本で先に人気を獲得し、それから世界的アーティストへと成長していった。

 そんなボン・ジョヴィにとって最初に全米1位(ビルボードで8週連続1位)となったのが、このサード作『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ(Slippery When Wet)』だった。1986年にリリースされた本盤は、全世界で2800万枚を売り上げたとされ、彼らの作品中でこれまでのところ最も多く売れたアルバムである。

 本盤からはシングルとして2曲が全米1位に輝いた。先行シングル 「禁じられた愛(You Give Love A Bad Name)」 はアルバム発売後にシングルチャート1位となった。その後、同年末にシングル・カットされた 「リヴィン・オン・ア・プレーヤー」 も、年が明けて1987年初頭にから4週連続1位を記録した。また、本盤の代表曲の一つとされる5.「ウォンテッド・デッド・オア・アライヴ」もシングルとして全米7位となった。

 全体にキャッチ―な楽曲・演奏が目につくが、地元ニュージャージーでの若者の反応を見ながら用意した曲を取捨選択して作り上げられたとのこと。70年代全般にわたってロックとハードロックは分化していったものの、80年代には万人受けする方向性の、キャッチ―でかつハードなロックサウンド( レインボー なんかはその典型)という傾向が見られるようになった。とりわけハードな側のコアなファンからは賛否両論あるだろうが、本作はそうした傾向に近いものを感じさせる。結果的に、とにかく聴いてみたら耳について離れなくなるといったタイプの作品だと思う。





[収録曲]

1. Let It Rock
2. You Give Love A Bad Name (禁じられた愛)
3. Livin' On A Prayer
4. Social Disease
5. Wanted Dead Or Alive
6. Raise Your Hands
7. Without Love
8. I'd Die For You
9. Never Say Goodbye
10. Wild In The Streets







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Last updated  2019年06月02日 19時49分42秒
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